捻挫

初めに
捻挫は関節部に可動域以上の運動が加わったときに起こるものであり閉鎖性損傷と言われます。最も多いのが足関節部の損傷です。原因はスポーツによるもの、日常動作時などさまざまです。捻挫がくせのようになり一度痛めた同じところが再度捻挫で痛めるケースもあります。捻挫の治療は急性期(発症~2週間)と慢性期に分けることができます。
急性期の鍼灸治療
急性期は熱感、腫れのあるときは冷やし関節固定します。患部の安静が必要なのは言うまでもありません。RICEが基本になります。激しい痛みがある程度収まる迄入浴も控えるようにします。 鍼灸治療はまず問診を行い閉鎖性損傷の状態を確認し骨折、脱臼の疑いが少しでもある場合は整形外科などでレントゲンを撮るよう言います。この時損傷の程度でギブス固定になる場合もあり、鍼治療ができなくなるのでその場合はギブスが取れた後に治療をおこなうことになります。鍼は局所の熱感を取り除き、疼痛緩和を目的に行います。皮膚に接触させる程度の接触鍼を寸3の3番針で行います。重症なほど針刺激は軽くします。毎日~2,3日に一回治療をします。安静第一の時期ですので、くれぐれも注意が必要です。
慢性期の鍼灸治療
慢性期は2週間以上過ぎても損傷部に痛みが残る場合または何年も前に捻挫した個所がじくじくと古傷となって痛むが場合は再度患部を診て最大圧痛点に針治療をしますがこの時は鍼を置鍼します。灸は知熱灸や温灸、直接灸を使用します。直接灸はもぐさの大きさが半米粒大の大きさにします。灸痕が化膿するまでお灸をすることはありません。
鍼やお灸が苦手(灸あとが残るから)で我慢できないときはどうしたら良いですか?
来院される患者さんの中にはお灸が苦手な方や鍼が苦手な方がいますがどうしても我慢できない時は治療パターンを変更することもできますので相談してみてください。 無理に我慢しなくても他の治療方法で治療はできますから。 (H13.1.16)
 

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