五十肩

はじめに
五十肩とは、40歳後半~50歳代に多くみられる肩関節の運動制限、運動痛、圧痛夜間、疼痛、熱感、腫れを主症状にする、肩関節周囲炎症を、通称五十肩と言います。
五十肩の症状は半年から長くて2年続きますが、その後、自然治癒する事が多いとされています。しかし、痛みのため、夜眠れなかったり、肩が上がらず、日常生活に支障をきたすケースが多々あります。鍼灸治療は、五十肩の症状の緩和をはかり、回復を早める効果があります。鍼灸治療の適応症で鍼灸保険治療の対象にもなっています。
東洋医学的考え方
五十肩の名称は、江戸時代(俚言集覧 1797)から使われた通称名であり、今もそのまま使われている名称です。アメリカでは、凍結肩(Frozen shoulder)とも呼ばれています。
しかし、現在では、その原因が明らかになるにつれて、肩峰下滑液包炎、棘上筋腱炎などが、挙がっています。
東洋医学では、肩関節の痛みのことを、肩前臑痛、、肩臂痛(けんぴつう)と呼んでいます。また、運動障害を伴うことから、肩不挙、肩臂不挙ともいいます。
五十肩の常用穴
肩前 烏口 肩ぐう 曲池
手三里 合谷 膏肓  肩井
参考文献 医道の日本・「肩の痛み」Rene Caillit著

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