らくらくISO9001講座


口 語 訳
ISO9001
2026年版
【製造業編】

紫字は、JISが用いている用語
緑字は、本文にない、この口語訳独自の補足


1〜4章
(改訂 2026.09.30)

1章 ISO9001の目的
2章 引用規格
3章 言葉の定義
4章 仕組みの全体に関わること
 4.1 会社を取り巻く状況
 4.2 自社の仕事に関わる人や会社
 4.3 ISO9001で管理する仕事の範囲
 4.4 品質に関わる仕組みの概要



1章 ISO9001の目的

ISO9001を取り入れると,次の効果があります。
a) 顧客との約束を守り、法律を守った製品を、安定して作れる(品質管理ができる)。
  品質管理の実力を証明できる(品質保証ができる)。
b) 顧客の期待に答え、顧客の評価を上げることができる。 【顧客満足の向上】
  そのために、適切に仕組みを運用し、改善活動を行い、品質管理を行う。

ISO9001は,どんな会社でも使えます。あらゆる業種や規模の会社で使えます。

   <補足説明1> 
      ISO9001に出てくる製品(product)は、顧客向けの製品(その原料や部品を含む)を指して
      います。
      英語のproductは意味が広く、使用する設備、道具、治具、副産物、廃棄物なども含める
      解釈ができるため、このような注釈があります。

   <補足説明2> 略
   <補足説明3> 略




2章 引用規格

ISO9001は、その中で、次の規格を使っています(引用しています)。
I次の3章で「用語の定義」として使うことを決めています。
 ◆ ISO9000:2026 品質マネジメント − 基本及び用語

上の規格は、将来的に改訂されることがあっても、使うのはここに書いてある年度の版です。




3章 言葉の定義

この後の3.1〜3.20で、ISO9001で使う言葉の定義を決めています。
これ以外の言葉の定義は、ISO9000:2026に載っている「用語の定義」を使います。

3.1〜3.20  略




4章 仕組の全体に関わること


  4.1 会社を取り巻く状況

自社が、経営上で取り組むべき課題について、説明できるようにして下さい。
◆ 会社の業務内容と、会社の経営戦略に基づいて考えて下さい。
◆ 会社の方針・目標の実現、製品品質、顧客満足に影響するものを挙げて下さい。
◆ 社外(政治・経済・顧客・ライバル会社など)の動きへの対応と、社内の問題への対応の両方
       を取り上げて下さい。【外部及び内部の課題】

気候変動の防止・緩和のために、会社が取り組むことを含めて下さい。
常に新しい状況の把握に努め、それに合わせて課題を見直して下さい。

   <補足説明1> 
       会社にとって良いことも悪いことも取り上げて下さい。
   <補足説明2>
       社外については、法律、技術、競争、市場、文化、政治、社会、経済、環境に関する世の中
       の動きを踏まえて考えて下さい。世界、国内、地域の動きのいずれにも注意を払って下さい。
   <補足説明3>
       社内では、会社の戦略、会社の価値観、会社の文化、会社の資源(設備・人材)、会社が
       持っている情報、会社の業績に伴って、課題が発生します。




  4.2 自社の仕事に関わる人や会社

a) 自社の仕事に関わる人々(会社・団体・個人など)【利害関係者】をリストアップして下さい。
  ここでは、自社の製品(その設計開発、製造、販売など)に関わる人々を挙げて下さい
  (それ以上に拡大する必要はありません)。
b) それら人々との間で約束していること、または、それら人々から期待されていることを、説明
  できるようにして下さい。
c) その約束を守り、期待に応えるために、会社が取り組む活動を決めて下さい。

このような約束や期待について、常に新しい状況の把握に努めて下さい。

    <補足説明> 
  会社は、そのような人々から、気候変動への対策も期待されているので、それにも答えて下
  さい。

自社の仕事に関わる人々(会社・団体・個人など)【利害関係者】の例
  顧客、顧客の顧客、末端ユーザー、販売店、購買先、外注先、原料生産者、
  共同事業パートナー、関連会社、役所、業界団体、従業員、近隣住民など

ここでいう約束には、契約、規則、法律、打合せでの決定事項などがあります
期待に関する情報は、直接情報が得られる場合と、間接的にしか得られない場合があります。
直接、接触がある利害関係者からは、打合せ、書面、インターネットなどを使用して情報が得られ
ます。一方、末端ユーザーや潜在顧客の期待を知るには、市場分析やマーケティング調査
などの方法が必要になります。




  4.3 ISO9001で管理する仕事の範囲  【適用範囲】

ISO9001の仕組みで管理する仕事の範囲を決めて下さい。
  製品の種類、対象となる事業所、対象とする業務を決めます。アウトソースしている仕事も
  対象となります。
仕事の範囲は、次の点を考えて決めます。
 a)  4.1でまとめた、会社を取り巻く状態
 b)  4.2でまとめた、関係する[人や会社]との約束や期待
 c)  自社の製品の性格

「管理する仕事の範囲」を文書で定めて下さい。
その中で、対象とする製品をはっきりと書いて下さい。

原則として、ISO9001の条項の全てを行って下さい。
ただし、製品の性格から見て、自社に存在しない業務(ISO9001の条項)がある場合は、実施
しなくても構いません【適用が不可能な要求事項】。もちろん、製品の品質や顧客満足に影響
する業務を、外してはいけません。
ISO9001の中に「自社には存在しない」と考える仕事がある時は、その条項番号・条項名と、
それが存在しないと判断した理由を、上の「管理する仕事の範囲」の文書に記して下さい。




  4.4 品質に関わる仕組みの概要


  4.4.1 基本的な考え方

   全体のまとめ
ISO9001と合うように仕事の仕組みを決めて下さい 【確立】
その仕組みに従って仕事をして下さい 【実施】
必要に応じて仕組みを変更して下さい 【維持】
また、仕組みの改良に努めて下さい 【継続的改善】

    仕事の管理の考え方 【プロセスアプローチ】
a) 会社が、どのような仕事【プロセス】の組合せで動いているかを整理して下さい。
b) それぞれの仕事について、準備が必要なもの【インプット】と、求められている仕事の
  結果【期待されるアウトプット】を、意識して管理して下さい。
b) これらの仕事の繋がり方を、意識して管理して下さい。
c) それぞれの仕事について、仕事のやり方のルールを決めて下さい。チェックや検査を
  する項目  と、その判断基準を決めて下さい。
d) 必要なスタッフを配置して下さい。必要な建物や設備などが使えるようにして下さい。
  必要な情報が使えるようにしてください。
e) それぞれの仕事の責任者や担当者を決めて下さい。
f)  その中で、6.1で決める「リスクへの対策」「機会を生かすための活動」にも取り組んで
  下さい。
g) それぞれの仕事が上手く進んでいるかをチェックして下さい。上手く進んでいない場合
  には、仕事のやり方を変えて下さい。
h) 個々の仕事がさらに上手くゆくように改良に努めて下さい。そして、会社全体の仕組み
  が改良できるように努めて下さい。

  


  4.4.2 文書と記録 【文書化した情報】
必要な文書や記録を作り、適切に管理してください。
文書と記録には、次の役割があります。
 a) 仕事のやり方を決める。仕事のために必要な情報を提供する(文書)。
 b) 仕事が正しく行われたことを証明する(記録)。

  



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