◆内部監査の目的
会社は、定期的に内部監査を行い、品質に関する仕組みがうまく機能していること確かめること。内部監査
では、次の点を調査すること。
a) 会社のルール及び施工計画(7.1で定めるもの)に沿って、仕事をしているか。
b) それが良い結果(施工品質、仕事の質)に結びついているか
◆内部監査の計画
会社は、監査の計画を作り、監査の基準(規格・規定・法律など)、範囲(現場・部門)、頻度(部門や工事ご
との実施回数)及び方法(部門毎か工事毎かなど)を決めること。内部監査は、全ての部門や業務を同じレ
ベルで行うのではなく、対象となる業務及び部門の重要性や、今までの監査の結果を考慮して、ウェート付
けをすること。
監査の内容や、担当する監査員について、受ける側が有利になるような決め方をしないこと。監査員が、自
分の仕事の監査を担当しないように計画すること(部門は同じでも、現場が違えば良い)。
◆内部監査のルールの文書化
以下のルールについて定め、定めた内容を記した文書【文書化された手順】を作ること。
・内部監査の計画の方法 ・内部監査の実施の手順 ・内部監査の結果の報告の方法、
・どのような記録を残すか(4.2.4の対象) ・これらの管理の責任者
◆不適合の是正
内部監査で不適合が発見されたら、監査を受けた部門の責任者は、ただちに、見つかった不適合を修正
し、再発防止の対策(不適合の原因の除去)を行うこと(8.5.2是正処置として管理すること)。取られた対策
の結果を確認し、内部監査の報告に含めること。
参考 監査に関わるISO規格(参考)
JIS Z 9911−1(ISO10011-1)品質システムの監査の指針―第1部:監査
JIS Z 9911−2(ISO10011-2)品質システムの監査の指針―第2部:品質システム監査員の資格基準
JIS Z 9911−3(ISO10011-3)品質システムの監査の指針―第3部:監査プログラムの管理
なお、2002年10月に、2000年版に対応する監査規格である ISO19011:2002(JIS Q 19011:2003)が
発行され、ISO10011(JIS Z 9911)は廃止されました。
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