らくらくISO9001講座

9000? 9001? 9002?

以下のように色々ありますが、色の濃いものから覚えて下さい

名称
正式名
日本語版名
説  明
ISO9001
2015年版
ISO9001
:2015
JIS Q
9001
:2015
品質管理の仕組みについて定めた国際規格で、審査の基準として使われる。この基準に合っていることの証明が、ISO9001の認証(登録)である。
現在のものは2015年9月に発行された第5版。
ISO9001
2008年版
ISO9001
:2008
JIS Q 9001
:2008
ISO9001の第4版。
内容は、前の2000年版とほとんど変わらない。
ISO9001
2000年版
ISO9001
:2000
JIS Q 9001
:2000
ISO9001の第3版。
第2版(94年版)が製品の品質保証のための規格だったのに対し、経営管理(マネジメント)の要素を追加した。
ISO9001
94年版
ISO9001
:1994
JIS Z 9901
:1998
ISO9001の第2版。日本では初版はほとんど使われなかったので、最初に普及した版である。2000年版で大改訂されたため、今のISO9001とはかなり内容が異なる。
 ISO9000
 2015年版
ISO9000
:2015
JIS Q
9000
:2015
ISO9001、9004などの一連の規格の使用ガイド。規格の基本となった考え方と、用語の定義が載っている。
現在のものは2015年に出た第5版
ISO9000
 2005年版
ISO9000
:2005
JIS Q 9000
:2006
ISO9000の第4版。
ISO9001:2008に引用されていた。
 ISO9004
2018年版
ISO9004
:2018
準備中
ISO9001のレベルを超えて、経営の質の向上を目指す会社のための参考書。
2018年4月に、最新版が発行された。第5版
 ISO9004
2009年版
ISO9004
:2009
JIS Q
9004
:2010
ISO9001のレベルを超えて、より有効な品質管理のシステムを作りたい会社のための参考書
その第4版。第5版で全面的に改訂された。
ISO19011
ISO19011
:2011
JIS Q
19011
:2012
品質及び環境の監査(審査)のやり方の規格。
内部監査や企業間の監査の参考書として奨励されている。
ISO9000
ファミリー
上のような一連のISO9001周辺の規格をまとめて呼ぶときの総称。
TS9002
ISO/TS9002
:2016
JIS Q 
9002
:2018
ISO9001:2015を理解し、使用するのための参考書。
2000年以来、欠番になっていた9002の番号が使用された。
ISO9002
ISO9002
:1994
JIS Z
9902
:1998
廃止された規格。2000年版が出た時に、ISO9001に吸収された。ISO9001(94年版)から設計開発を除いた内容。
ISO9003
ISO9003
:1994
JIS Z
9903
:1998
廃止された規格。2000版が出た時にISO9001に吸収された。検査業務のみをする会社のための規格。ISO9001、ISO9002と同様に、審査の基準だったが、ほとんど使われなかった。

品質以外のマネジメントシステム  
ISO14001
2015年版
ISO14001
:2015
JIS Q
14001
:2015
環境管理のシステムを定めた規格(第3版)。ISO9001と同様に、審査、認証が行われている。9001と14001の両方の認証を受けている会社も多い。
ISO14001
2004版
ISO14001
:2004
JIS Q 14001
:2004
ISO14001の第2版。
ISO45001
ISO45001
:2018
JIS Q 45001
:2018
労働安全管理の規格。労働安全マネジメントシステムは、長くISO規格にならなかったが、ようやく発行された。
OHSAS
18001
OHSAS18001
  :2007
日本規格協
会より日本
語版が発売
されている
労働安全管理の規格。上記のISO45001が発行されるまで、国際規格として使われ、認証が行なわれていた。
ISO/IEC
27001
(ISMS)
ISO/IEC 
27001:2013
JIS Q
27001
:2014
情報の安全対策のシステム。ISO9001、14001と同様の審査、認証が行われている。

セクター規格(業界ごとのシステム)  
ISO13485
2016年版
ISO13485
:2016
JIS Q
13485
:2018
医療機器の品質保証の規格。ISO9001(2008年版)を医療機器用に変更、追加した内容。各国の法律で使用を義務付けられる(詳しくは⇒)。今回の改訂では、2003年版に具体的な要求事項が追加された。
ISO13485
2003年版
ISO13485
:2003
JIS Q
13485
:2005
ISO13485の第3版。
現在は2015年版への移行期間中であり、2019年3月まで使用が認められている。
日本のQMS省令は、この版がベースになっている。
HACCP
食品の衛生管理システム。厚生労働省(乳製品、肉など)とISO審査機関(全品種)による承認・認証がある。
ただし、HACCPは衛生管理に特化したシステムで、マネジメントシステム(経営の仕組み)ではない
ISO22000
2018年版
(FSMS)
ISO22000
:2018
食品安全マネジメントシステムの規格。HACCPをベースにした、食品産業のためのマネジメントシステム。
2018年6月に改訂版が発行された。
ISO22000
2005年版
ISO22000
:2005
日本規格協
会より対訳
版が発売さ
れている
ISO22000の旧版。
2021年6月まで移行期間が設けられており、この版で認証を受けている会社は、その期間内に移行審査を受けなければいけない。
FSSC 
 22000
ISO22000(FSMS)とISO/TS22001-1(衛生管理の仕組み)を合せたシステム。オランダの食品安全認証財団標準(FSSC)によって定められた。厳しい顧客は、ISO22000ではなく、FSSCの認証を求める。
  IATF
 16949
IATF
16949:2016
日本規格協
会より対訳
版が発売さ
れている
IATF(国際自動車産業特別委員会)が作成し、認証制度を運営する自動車業界の国際規格。ISO9001:2015をベースとするが、5つの管理手法(コアツール)の要求事項が加えられており、ヘビーな規格である。
ISO17025
ISO/IEC
17025:2005
JIS Q
17025
:2005
分析センターや、計測機器の校正を行う機関のための規格。分析・校正の結果が正しいことを保証するために、詳細で厳しい要求がある。


トップへ
戻る