スポーツについて--PART2--
さて、いわゆる体育の授業は"GAME"といい、私の学校では水曜日の午後と土曜日の午後が、これに当てられていました。このGAMEは、男女別に行われ、A-Level(またはGCSE)などの選択科目に関係なく参加しなければいけません。私の学校では、ラグビー、ローイング、スカッシュなどが特に強く、女子ではホッケーが強かったようですが、当時はあまりよく分かりませんでした。特にスカッシュは、特待生を招いており、ヨーロッパチャンピオンシップなどでもいつも優勝していたようです。また、クリケットもかなり頑張っていたようです。授業は、通常、試合などを中心に進められており、各種目のチーム(1軍)に入っている者は、"GAME"の時間にチーム練習を行っていました。そして、土曜日の午後は通常、他校との試合があり、ホーム(自分の学校で試合をする)および、アウェイ(他校に出向いて他校で試合をする)の両方を行っていました。おもしろいのはアウェイの試合で他校を訪問すると、試合が終わると(試合の結果には関わらず)、かならずその学校の食堂で軽食がもらえるのです。これは、かなりうれしかったですね。食事以外にも、イギリスの様々な高校を見ることができてとても興味深かったです。お城のように(ちょっと誇張した表現)立派な、パブリックスクールから、本当に質素な、公立の学校まで様々です。逆にホームの場合には、ごちそうすることになるのですが…それを見ているのは、ハラペコ坊主にはつらかったですね。(^^ゞ
イギリスの学校の面白いところは、生徒の全員がシーズン毎にスポーツを変えていくことです。ですから、夏の間には、サッカーはチーム自体が存在しないし、練習もしないんです。もっとも近所のクラブチームに練習に言っている人間もいるようでしたが。そして、更に面白いことに、なにか一種目スポーツができる人は他のことにも秀でているんです。ですから、クリケットのチームのキャプテンとサッカーのチームのキャプテンが一緒だったり。私自身はそんなに運動神経のいい方ではないので(運動は好きですけれどね〜)こういった人物がとてもうらやましかったです。しかし、客観的にみると、色々なスポーツをやることによって、全体的な運動感覚はバランスがとれたものになるのではないかなぁと思われます。日本でサッカーやっている高校生たちがみんな下半身だけが筋肉もりもりでちょっと短足(?−もちろん全員ではないですけど−)ぎみなのをみると、バランスというのは、やはり大切かななんて思ったりします。
私自身は、バスケット、サッカー、テニスをやっていました。私の学校ではサッカーはそれほど盛んではなかったのか、イギリス風なのか、よくわかりませんが、あまり組織だった練習は多くなかったです。ただ、何処に行っても芝生のグラウンドがあり、かなり体力が必要でした。また、バスケットはあんまり人気がなかったせいか、先生もいい加減で、"GAME"などは、ただ決まった時間に体育館にいればいい、そんな感じでした。バスケットの試合も何回かやりましたが、目茶苦茶大きな選手を相手にリバウンドに飛ぶのはかなり虚しかったですねぇ…でも、何回かボールを奪っちゃったりして…(^^ゞまあ、高校ではあんまりまじめに運動屋ル時間がなかったですねぇ。ちなみに大学では、バレーボールをやっていました。