英国への高校留学

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   ・寮生活
   ・ボーディングハウスのスクールルール--


--私の学校について--
   私が都合2年半の間在籍したのは、ウェールズにほど近い田舎町にある、いわゆるパブリックスクールまたは、ボーディングスクールとも言われる、寮制/通学制の共学校でした。通学生(DAY PUPIL)は、人数的には少なく、大概親が車で送り迎えをしていました。ちなみに男女比はおよそ3:2(男:女)ぐらいでしたが、今は変わっているかもしれません。この学校はYear9〜Year11(13歳〜15歳)の生徒からSixth Formerが在籍しており、生徒数はおよそ400〜500人ぐらいだったかと思います。他にJunior Scoolがそばにあり、Year8以下の子供たちがいました。

   この学校は外国からの留学生の受け入れに積極的で比較的沢山の留学生がいました。もっとも他の学校を知りませんから相対的には分かりませんが。こう書くととてもいい学校に聞こえますが、ようは留学生はお金になるのです。これは大学でも同様で、一般的に留学生は大歓迎となっています。しかしながら、このような学校では当然日本人の数が多く、私が在学していたころで20人ぐらいはいたのではないでしょうか。この他の日本人との関係については、別に書くことにします。

   芝生の手入れが行き届いたフィールド(夏にはクリケットをします)がSchool House(スタッフの部屋があるメインの建物です。)の前に広がり、それを囲むようにして広い敷地内に複数の寮が点在しています。また、私のいた寮の裏には別の芝生のフィールドがあり、そこで行われるクリケットの試合をよく部屋から見ていました。英国の学校全般に共通しますが敷地内には芝生が多く、専門のスタッフによって毎日きちんと整備されています。この整備の行き届いた芝生はとても気持ちの良いものです。

   学校は英国正教の学校で敷地内には教会がありました。これも多くの学校に共通する事です。この教会では、毎週日曜日には礼拝が行われるほか、平日の朝にも礼拝や、賛美歌の練習などが行われました。礼拝には私も加わっていたChoir(聖歌隊)が賛美歌を歌います。ちなみに教会での礼拝は、異教徒以外は基本的に強制参加でした。ですから、留学生の中には嘘をついてさぼっている人もいましたね。

   他の施設といえば、集会やコンサートが行われる多目的ホールのほか、立派な食堂(建築費で食材用の予算を使い込んだと噂が立ちました。)、ジムやスカッシュコート、シャワー室を備えたスポーツホール、図書館、サッカーコートが5面は軽くとれる広いグランド、保健室、テニスコート、ネットボールコート、などすべて挙げているときりがありません。

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--食事について--
   高校生活における重要なポイントである食生活のことを少々。通常、英国の高校では独立した棟の食堂(DINIGN HALL)があり、いわゆるビュッフェ式の食事をとります。と書くと豪華そうですが、必ずしも壮途は限りません。この食事の質は、学校によってかなりの違いがあり、美味しい学校からすっごくまずい学校で色々あります。ちなみに英国はなんでもまずいなんて言わないでくださいね(^^;)

   さて、ビュッフェといってもメインは大体決まっていて野菜とかを選ぶことができるとか、その程度です。もっとも選ぶものもないときもありますし。そして、現実的には、食堂では大抵近所のパートのうるさい(何処でも一緒です)おばちゃんが半ば強制的にお皿に料理を盛って、それをもらうだけです。これは栄養があるからいっぱい食べろだとか、一人でそんなに取っちゃだめだとか、ようするにこっちからすれば余計なお世話です。もっとも、仲良くなれば少しひいきをしてくれたりもしますけどね。

   日替わりでデザートもでます。プディング、フルーツ、アイスクリーム、ヨーグルトなどがありますが、プディングやチョコレートケーキなどの場合には、ただでさえ甘いプディングに熱いカスタードをかけて食べます!日本人には、この甘いものに甘いものをかけるという感覚が気持ち悪い!という人が多いみたいですが、私は何時の間にか慣れて大好きになりました。

   そして、私のいた高校での実際の食事についてですが、現実的に英国での食事が結構好きになったのはもう少し先の話で、最初の頃はやはり驚きの連続でした。ほとんどのものが油であげてあるぎとぎとしたしつこい朝食、気持ち悪いほどに甘いデザート、ワンパターンな食事のメニューなどの食事の内容には結構あきれるところもありました。また、面白かったのが、生徒同士の食事の取り合い(?)、先生専用のテーブルがあることなどです。 食事の取り合い、といっても正確には給仕をしてくれるおばちゃんとの戦い(笑)でした。まあ、食べ盛りなんで食べる量に際限がない訳です。ところがおばちゃん達にしてみれば、足りなくなったら大変なんです。あと、先生専用のテーブルというのが、一段高い大の上にあり、椅子やテーブル自体も立派なもので生徒たちとは区別かがなされていました。ここら辺は、普段の生活ではあまり目につかないイギリスの中の階級社会が感じられました。

   さて、食事の話題に戻りますが、なかでも一番英国という国の国民における食事に関する感覚というものを疑ったのが、"cheese on toast"というメニューでした。日曜日の夜に出てくるメニューなのですが、何のことはないただ、薄いパンにスライスチーズをのせてオーブンで焼いただけ。これが2枚だけです。あとはベイクドビーンズとか…ハラペコ坊主のお腹にこれは効きました。仕方がないから、外に買い食いに出かけたりするんですけどね(→もちろんfish&chipsですよ)。なぜ、こんなものが食事として認識されるのか。これが私にはとても不思議だったのです。それに、こんなメニューに特に文句を言わない周りのイギリス人達もとても不思議に感じました。当時はあまり語学力もなく、突っ込んだ話をすることができませんでしたが、今になって考えると、そもそも習慣の違いなんです。具体的には、英国では日曜日はお昼の食事がメインとなり、夕方の時間は、普段は忙しいお母さんを含めて家族団欒の時間を過ごすために、火を使った本格的な料理をせずきわめて簡素な食事をします。この簡素な食事が例えばサンドイッチであったり、cheese on toastだったんだと思います。これについては、他にもっと詳しく書く機会があると思います。
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--他の日本人との関係--
   上述のように、学校には日本人が比較的沢山在学していました。留学当初は英語も分からず、学校の様子も分からないので、日本人同士で仲良くなって色々と教えてもらうことが出来ます。これは異国に始めてきた人にとってとても心強いことです。もっとも最近は、日本語の分かるスタッフが勤務している学校も多いはずです。
   問題は日本人と仲良くなりすぎたりすると、1日中英語を話さないでいても時間を過ごせてしまうような状況に陥ります。一口に留学生と言っても、自ら留学を切望して、周囲を説得して留学を達成するような人がいる反面、親の希望で嫌々ながら留学している人も居ます。後者のような人が多い場合には、会話は自然と英国、学校、先生、友だちの悪口に花が咲くようになり、逆に日本人同士の間でも悪口がでたりします。

   私の場合、このようなことは嫌いでしたので、A-Levelを始めた時から日本人の人とも英語で会話をするようにしたのです。これは当然反感を買ってしまったようで1部の理解をしてくれた人を抜かして、日本人との接触は少なくなっていきました。私はといえば、自分自身のことで精一杯でしたので特に気にもなりませんでした。実際私の行動に理解を示してくれた人は、英語で私と会話をしてくれました。もっとも、一人だけ、そんなことは気にせずに日本語で話しかけてくる人がいて、私は英語で答えると言う不思議な状況があり、時々、そばで聞いている英国人の学生が不思議な顔をしていることもありました。この時点における私の英語力はまだまだ未熟で、日常の会話を何とかこなしていた程度でした。結局このことは、私の頭の中で、英語を英語として捉え、日本語と切り離すよいきっかけになりました。

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--Year9〜Year11--
   正直にいうと、私はYear9〜Year11のことについては、自分で体験をしていないのでよく分かりません。ですので、分かる範囲で書くことにします。Year9は、みんなが殆ど同じ科目を勉強しているようでした。そしてYear10になってからGESEに向けて勉強する際に一部の必修科目を除いて複数の選択科目を選ぶことが出来るようになります。GESEを受ける科目数は通常8〜10科目ぐらいで、「英語」(いわゆる「国語」ですよね)は必修です。このYear11までは、Sixth Formerと色々と区別されており、まあ、日本的に言えばYear11までが中学生になるのでしょうか?

   英国ではGCSEまでが義務教育となり、このGESEで優秀な成績を修めたものは、希望してA-Levelを目指します。そして、つい最近までは、A-Levelはとても難しい試験で、本当に一部の人だけが進学することができ、残りはそのまま就職や専門的な職業学校などに進学していました。更に、大学までいく人は、本当に限られていたのです。しかしながら、最近になってから、(15〜20年ぐらい前から?)A-Levelは、特別な資格ではなくA-Levelまでの進学率も高くなってきています。

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--Sixth Formers--
   さて、GESEも無事に終わると次にA-Levelの試験が待っています。私の印象としては、英国における教育制度は、生徒が広く浅い知識を身につけるより、狭くより深く、専門的な知識を身につけることができるようにできています。特に顕著なのがこのA-Levelです。日本では同世代の高校生が10以上の科目数を勉強している時期に、英国では標準3科目(多くて4科目、変な人(?)は6科目ぐらい…)のみ勉強します。(英国の教育制度について詳しくは英国の高校(予備知識)を御覧下さい)ちなみに、私は日本の短い高校生活の中で、この多い科目数に辟易していましたので、この制度がすばらしく気に入りました。

   このA-Levelは、通常2年間かけて勉強する訳ですが、一般的に日本の大学の一般教養レベルまでの内容が含まれる、と言われています。これが日本の高校生が現地の大学に簡単に留学することができない一番の理由となります。また、A-Levelは、世間一般に通用する「資格」であり、どの学校に通ってA-Levelを取得したかは問題とならず、純粋に科目とグレードのみで評価が行われます。

 ・A-Levelの科目
   A-Levelの科目には、様々なものがあり、正確に何科目あるかはよく知りませんがかなり沢山あるはずです。私が思い出せるメジャーなもので数学、上級数学、化学、生物、物理(理系のメイン)、政治、英語文学、経済、哲学、歴史、語学類(文系のメイン)、音楽、技術、美術、スポーツ科学などがあります。ちなみに語学類は、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語などのヨーロッパ言語に加えて中国語、日本語まで様々な言語があります。私がとっていたのは、数学、化学、音楽の3科目です。なぜに理系と音楽?と思われる人がいるかも知れませんが、私もよく分かりません。「ただやりたかったから」です。将来的に役にたつかたたないかではありませんでした。 もっともこのA-Levelの選択は後々大学への進学を考えた時に、かなり重要なファクターになってきますので、これを読んだ人は私のまねをしないで、よく考えて選択をして下さい。

   こんな私の選択したフザケタ組み合わせは放っておいて、一般的には、理系であれば、必ず数学、それから化学、生物、物理の中から2科目または全部(出来る人なら-日本人にとっては、やはり英語力がネックになります。)。文系はそれこそ色々と組み合わせがあります。英語文学と言語系とその他、数学と経済と英語文学、など。大体英語文学が入ってきます。他の、政治、歴史等についても言えることですが、文系は概してPrepが大変です。そもそもA-Levelを始めると、毎日大量のPrepがだされ、それをこなすのが大変なのですが、文系だと、大量に参考文献を読む必要性がでてきますので、通常の日本人には無理だと思います。

   もっとも、このPrepには私自身とても苦しみました。特に音楽の科目では、音楽史についての作文問題や、音楽理論の問題がでた時は、とても時間がかかり、担当の先生にはとてもお世話になった記憶があります。なんせ、字が小さい本を何十ページも読んでそれをまとめたり、そこから答えを探し出さなければいけなかったのですから曲者です。ちなみに1ページを読むのに10分から15分かかってましたから(^^ゞ もちろん普通にやっていては間に合いませんから、先生からもう少ししぼった範囲を教えてもらい、そこだけを読むことでどうにかPrepをこなしていきました。ちなみに私の場合、授業中にリアルタイムでノートがとれませんでしたので、友だちからノートを借りてそれを写したりもしていましたので、毎日時間がとてもとても足りませんでした。

   数学なら英語がないから簡単か?そういわれれば、やはり答えは"YES"になります。しかし、現実にはそう一筋縄にはいかず、結構苦労しました。最近、日本でも計算機を導入する動きがでてきましたが、英国ではすでにこれが実施されています。ですから、計算力はそれほどいらないのですが、逆に問題についての読解力が必要となる訳です。→これがまるで分からん…(T_T) 答えを聞くと馬鹿みたいに優しい問題。計算機なんか使わずとも簡単に出来ます。(英国人の生徒は一生懸命計算機使ってましたけど…)これは悔しかったですね。でも、ある程度慣れてくれば、やはりいつのまにか数学は一番成績がいい科目になりました。蛇足ですが、このように、日本では数学大嫌いな私のような人でも計算力がかなりついていました。これからの日本人は、こんな計算力(暗算力)も落ちていってしまうのでしょうか。疑問です。

 ・日本語の試験
   私のとったA-Levelで、変わり種は日本語です。これは、現地にいる日本人の殆どが受験していたみたいですが、結構難しいんです。(^^ゞ(結局ラクなものはない、ということですね)そして、これにまつわる面白い経験を私はしています。この日本語の試験、内容は長文の和文英訳と英文和訳がメインになります。しかし、同時に日本語の文法まで出てくるんです。これには困りました。翻訳は嫌いながらも、過去問を使いながら勉強はできましたが、文法はチンプンカンプンです。カ変、サ変…ん…聞いたことはあるぞってな具合です。そこで、仕方がないから日本語試験対策としてレッスンを受けたんです。英国人に英語を使って日本語を習う。この奇妙な感覚はうまく言葉を使っては言い表せません。私にとっても初めての体験でしたが、相手の先生にとっても初めてで、最初はお互いに笑っていました。(^^ゞで結局は授業中にもしょっちゅう私が先生の日本語を直したりしながら、どっちらが生徒なのかよく分からない授業を続けました…そして、苦労の甲斐があって、試験では"A"をとることができましたので、ハッピーエンドということになるのでしょうか?

   さて、A-Levelの試験は通常1回3時間ほどです。これが半端なく長い!数学の試験なんて途中で頭の回転が止まりなにも考えられなくなりますから、少し寝たり何かして時間をつぶす訳です…ちなみに、ここで1回の試験では、と書いた理由は、1科目につき試験が1回であるかというと、そういうわけではないからです。もちろん、そういう1回の試験で全てが決まってしまうような科目もありますが、大体の科目がUNIT制になっています。このUNIT制というものは、A-Levelの1科目の試験範囲を何個かのUNITに分け、これを2年間の間に複数回にわけて試験を行うものです。当然1回の試験範囲は狭くなるので楽にはなります。しかし、1回高得点をとっても次のUNITで得点が低ければ、あまり意味がありません。その結果、コンスタントに勉強することが要求されますので、結構大変です。でも、2年分の試験範囲を全部やってしまうのよりはいいですけどね。というわけで、こんなところで、英国の教育システムが好きになってしまった私です。(^^ゞ

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--大学進学--
   A-Levelを初めて1年が経過すると、いよいよ大学進学に関する会話がちらほらと耳に入ってくるようになります。具体的には、TUTORから、A-Levelの後は何がやりたいか、等を聞かれるようになります。通常は、(私のいた学校では)大学への進学を希望することになるのですが、例えば私のように将来の進路にいい加減な人間は、「とりあえず大学」しかわからないのです。そうすると、進学用の図書館でしっかりと進路を決めて、行きたい大学を探してくるように言われるのです。もちろん、何回も相談に乗ってもらい、自分の取っている科目、成績等から、どんなことができるのか、またはできないのか、などに関してアドバイスを貰いました。さて、ここで活躍するのがUCAS BOOKと言われるもので、大学への進学をほぼ一括して取り扱っている機関による本です。ほぼ一括、というのは、正確には、ENGLANDのみでスコットランドなどでは別に機関が有ります。この本/CD-ROMには、英国の全ての大学において専攻可能なコース、その説明およびそれぞれの大学、コースによって要求されるA-Levelの成績などが記載されています。この本などで自分なりに希望を絞った後、またTUTORに確認をとります。

   大学、希望するコースがある程度決定したら、各大学で行われているOPEN DAY(OPEN CAMPUS)というものにいきます。いわゆる、見学です。大学側も沢山生徒がほしいですから、学部での説明を面白おかしくやったり、駅までバスで送迎をしたり、昼食を出したりとサービス満点です。こうして、いくつかの大学を見学して本当にいきたい学校の候補を何校か決定するのです。正確には応募したいコースを決定することになります。ここで大切なのは、大学のキャンパスだけではなく、街とのアクセスや、その街の雰囲気といったものも感じておくのがよいでしょう。また、留学生にとっては、交通の便がよいことも重要です。例えばロンドンから遠くなればなるほど、ヒースローからも遠くなってしまう訳で、日本への帰国の際にはロンドンで毎回宿泊しなければいけなくなりますので、結構大変なことになってしまいます。応募したいコースが決定したら、いわゆる願書であるUCAS FORMというものを作成し、これをUCAS本部へと送付します。

   UCAS FORMの作成はたしか11月あたりまでだったと思います。その後は、UCAS経由で大学側からINTERVIEWのOfferがあります。もちろん、大学側が、書類選考だけで不合格とする場合もあるようです。それらの結果、大学側がコース別にOfferを出してきます。そもそもこのOfferをだす、という制度が日本人には馴染みのないものなので分かりにくいかも知れませんが、このOfferではA-Levelでこれだけの点数をとる事ができたら、合格にしますよ、という風に条件付けをする訳です。従って、大学側が是非入学してほしいと思われる生徒には低いOfferが出され、入学して欲しくない生徒には逆に高いOfferが出されます。具体的には、同じコースであってもA-Levelの試験でBBBを取らなければいけない人と、BCCでもOKな人が出てくる訳です。更には、希望する学部/コースによっては、教科ごとにグレードの指定がされることもあります。例えば、おなじBBCのOfferであっても、大学で化学を希望する場合に、化学のA-Levelでは最低Bをとり、あとはなんでもよい、というOfferの場合には、いくらAACという結果でも、化学がBでないので不合格になる可能性があるということです。

   さて、このOfferですが、以上のように基本的には、A-Levelのグレードで出されるものです。しかし、合格基準の低い学部であったり、その他の例外のある場合には、ポイントで出される時も有ります。このポイントというのは、A-Levelのグレード「A」を10ポイント、「B」を8ポイント、「C」を6ポイント、「D」を4ポイント、「E」を2ポイントと換算して、その合計ポイントで合否を決定するのです。例えば、要求されたポイントが20ポイントである場合、極端な話、2科目でAをとればそれで合格です。またCを3個とE以上が一つの4科目で換算しても大丈夫です。また、AS-Levelというのもありますが、(予備知識を参照して下さい)このAS-Levelを一緒にしてもよく、この場合には、AS-LevelのグレードはA-Levelの半分に換算されます。e.g. AS-Levelの「A」は5ポイント。
以上の説明でで多少は理解できたでしょうか?かなり分かりにくいところなので、もし分からない!という人は別に質問下さいね。別途説明を試みますので(^^ゞ

   A-Levelの試験は6月から7月にかけて行われ、8月の中旬に結果が発表されます。ですから、通常、留学生はこの結果を日本で知る事になり、大学に入学できるかどうかが判明するのです。ちなみに、私は徹夜をして学校の先生からのFAX連絡を今か今かと待ち続け、その結果受け取ったA-Levelの結果、希望の大学に入学できると知った時はとても嬉しかったです。

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--TUTOR--
   大学進学の説明ででてきたのがTUTORです。これも英国独特の制度、という事になるのでしょうか。日本の大学風にいえば、担当教授、みたいなものです。ようするに生徒一人一人に担当の先生が決まっていて、勉強の事や、進学の事、その他について色々相談に乗ってくれる先生です。特に、英語が不自由で、学校での生活に上手くなじめないでいる留学生にとっては、このTUTORの善し悪しによっては大きな問題です。面倒みのよい先生であれば、毎日のPREPのについてもわかる限り相談に乗ってくれます。もちろん、学校外のことでも可能な限り世話をやいてくれますが、逆に口うるさすぎたり、なんにもやってくれない先生、上手くコミュニケーションのとれない先生など、人によって違いが大きいです。私の場合、メインの科目が違ったのですが、結構面倒みのよい先生がTUTORになり、色々と心配してくれました。ちなみに私の学校では、6th FORMになる前に希望を聞かれ、できるだけその希望に沿ってくれました。GCSEを同じ学校で取っていた人は、前と同じ先生を選ぶことも多かったらしいです。

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