1999年 1月
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1999/01/31 連敗続伸

また負けた。何に負けたかというとかるたである。
わざわざ奈良まで行って一試合とって帰ってきたわけだ。
もう今日は要するに東大寺に観光に行ったようなものである。空は青く晴れ渡り、素晴らしいお日和だ。大会には負けたがそんなこと気にしない。いや、気になる……。

ここしばらくずっと大会成績がふるわないが、どうも、技の問題ではない気がする。心技一体という言葉に依れば、どうも心に問題があるらしい。

たとえば、突如、相手選手が私のことをどう思っているかが気になったりする。お見合いしてるわけじゃなし、そんなこと気にされても相手も困るだろう。そう、相手も困るなどと考えるところがまたマズい兆候である。どうしていちいち相手選手のことがそんなにも気になるのか。日常、他人をさほど気にしないで生活しているだけに、我ながら、不可解である。

どうも、人の転ばない道で勝手に転ぶのが私の癖のようである。はじめて捻挫したのも、何の変哲もない学校の廊下を普通に歩いていたときだった。

なんにせよ、次は勝ちたいものだ……


1999/01/30 狂乱絵師

いつもは早起きして遊ぶ私であるが、昨日は金曜の夜という解放感から久々にお絵かきにハマってしまった。朝寝て午後に起きるなど朝型の私には1年に片手で数えるぐらいしかない。

この日記の見栄えを多少良くしたいという気持ちから端を発した背景へのアツい想いは、背景の作成にとどまらず、カラーバリエーションつき方向ボタンの作成という一大プロジェクトに発展してしまった。ドット絵師の部屋も2か月ぶりの更新である。しかもイメージファイル数が増えたので、大幅にファイル位置を整理することにした。全コンテンツのリンクURLも手直しせねばならない。

読者の方は、素材は巷に溢れているんだからそれを探して使えばいいのに、と思われるかもしれない。まったくそのとおりである。しかし、私の真の情熱は、使うことではなく作ることにあるのだ。気に入った素材を見つけたときというのは、嬉しいよりも、むしろ悔しいものである。うまくできていればできているほど悔しい。すべてのイメージ制作者は私のライバルである。おそるべきことに、イチPaint使いに過ぎない私は、次のような大それた欲求を持っているらしいのである。

「世界中の優れたイメージというイメージはすべて私が作ったものであってほしい...」

我ながらちょっと背筋が寒くなるが、もしかすると、射手座らしいというのかもしれない。


1999/01/29 水銀事件

いつものように早起きした。
朝風呂ということで、風呂を洗うことにした。
鼻がむずむずする。突発的に、くしゃみが出た。

くしゃみが出た。特に問題はないはずだった。――もし私が体温計を口にくわえてシャワーを浴槽にかけている最中でなかったら、の話である。

当然の帰結として体温計は浴槽に叩きつけられた。水銀が飛び散った。
なんてこった……。
それからが、大変である。私は、浴槽というものが、水銀の飛散の可能性を前提として製造されていないことを知った。
排水口のところは材質が変わるため、円状にスリットがある。そこに水銀の小さな玉がいっぱい入り込んでしまったのである。

いかん、このままでは水銀風呂になってしまふ。

急遽、私のゴールデンタイムは浴槽から水銀を除去する作業に占拠されてしまった。
あまりにも無念なので、これから日記をつけてみることにした。


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