STEP 1
どんなボートにしようかな?
 
 
【説得工作】
 
基本的には、釣りだけの目的に使うバスボ。しかもそんなに安価なものではありません。
新艇を購入するとなると、ボート、エンジン、エレキ、魚探等の基本セットだけで400万円ぐらいは覚悟しなければなりません。
維持費用は、マリーナに預けておくだけでも年間20万円強。
その上、普通はマリーナの会員になるためのイニシャルコストで30万円ぐらいは必要で、
後述しますが、新艇購入となると更に30万円〜40万円の諸費用が必要です。
私の場合はそもそもアルミをマリーナ保管していることもあり、初年度の相殺分を除いて、
マリーナにかかるイニシャルコストは10万円程度。
あとは購入時期によって、マリーナの会計年度末までの不足費用を月割りで支払うだけです。(注意:当マリーナの場合です)
購入後は、出撃の度にマリーナに支払う昇降料とガソリン代、オイル代が必要になります。合計で1万円/回程度。
これだけの大きな買い物をする訳ですから、とてもじゃないですが小遣いではまかなえません。
家族、特に女房の同意がどうしても必要になります。
私が購入を本気で意識したのは1999年の夏。大荒れの琵琶湖にアルミで出撃し、生命の危険を始めて感じた時でした。
しかも、釣り仲間にはバスボオーナーが何人もおられて、バスボにまつわるお話しを沢山聞かされたことも影響しているでしょう。
しかし、子供が生まれた直後のことで、何百万円もローンを組む余裕などある訳もありません。
そこで、いかにバスボートが安全で、アルミボートが危険であるか、という点に集中し、女房の説得工作を行いました
私がラッキーだったのは、アルミボートには寿命があることと、何時かはデカイボートに乗りかえる、ということを
女房が前もって理解していたことです。これが無ければ、今でも購入の同意は得られていなかったかも知れません。
それでも、最終の同意を得るまでは、2〜3ヶ月かかりました。
しかし、渋々だろうが何だろうが、同意をもらったらこっちのもの! いよいよ楽しい楽しいボート選び開始です。
 
 
【ボートの選択(メーカー)】
 
人によっては最初から決め打ちしてる方もいらっしゃるでしょうが、
私の場合、購入を決意してから「どのメーカーのボートにしようかな?」ということを考え出しました。
私自身、レンジャー、チャンピオン、トライトンに乗った経験しかなく、後は回りの方々のご意見やインプレが頼りでした。
色々な見方があると思いますが、結局私がたどり着いた結論は「中途半端」。
走りについては、硬くもなく、柔らかくもなく。それでいて、釣っている時にさほどギッコンバッタンしない。
そういう条件で、再度皆さんのご意見を総合していくと、コブラ、トライトンといったところが浮かび上がってきました。
他にも色々あると思いますが、とりあえず琵琶湖で走っている船でメジャーなものからの選択です。
 
 
【ボートの選択(サイズ)】
 
サイズについては、値段との折り合いです。当然デカイ方が高い。しかし、安定や走破性はデカイに越したことは無い。
新艇の場合、メーカーにも寄りますが19ftクラスで200馬力のエンジンを積んでいると、450万円程度が相場になります。
20ftクラスで225馬力エンジンだと500万円強。21ftクラス、250馬力で550万円ぐらい。
金額には、登録にかかる諸経費は含んでいませんので、実際に湖面に浮かべられるようになるまでには
あと30〜40万円は必要で、それにプラスα、マリーナの費用もかかってきます。
とすると、19ftの200馬力搭載での乗りだし費用は、500万円ぐらいにはなってしまいます。
また、エンジンがデカくなればなるほど当然燃費も悪くなっていきますので、ランニングコストのことも考えねばなりません。
そこで、またまたバスボオーナー諸氏のご意見を伺いました。
その結果、琵琶湖で釣りをしようとすると、18ftクラスで150馬力エンジンが最適、というご意見が多く聞かれました。
確かに、17ftクラス以下だと取りまわしは簡単ですが、湖面がうねると波にもまれてしまいます。
それでは今のアルミボートとさほど変わりが無い。150馬力以下のエンジンは、中身がV4。150馬力以上だとV6。
燃費は落ちてしまいますが、その走りは何物にも変えがたい、ということでした。
これは、かの下野氏も同じご意見のようです。
 
 
【ボートの選択(新艇か中古艇か)】
 
資金に余裕があれば、当然新艇でしょう。しかし、ほぼ全額をローンで行こうとしている私は、予算に限界があります。
月々のローン返済額を確認し、返す年数を考えて、購入資金は300万円
これは、登録諸費用をはじめ、マリーナ費用などすべての費用を足した上での上限です。
とすると、新艇では230万円〜250万円という超低価格な船しか買えないことになってしまいます。
たまたま、コブラの新艇で248万円というセット商品がショップに出ていましたが、
18ftクラスにエンジンが125馬力。エレキも12V仕様の比較的非力なものしか付いていません。
もしこの船のエンジンとエレキを乗せかえるとすると、ざっと計算しても330万円になってしまいます。しかも、諸費用抜きで。
諸費用とマリーナ費用を入れると、有に350万円は超えてしまい、予算オーバー。
私の希望に合致したサイズ、エンジンで、これ以上の安価なボートは恐らくあり得ないでしょう。
とすると、必然的に予算内に収まる中古艇、という選択肢になってしまいます。
ちなみに、中古艇の場合、登録にかかる諸費用は名義変更というかたちになりますので、極端に安価で済みます。
恐らく、5万円もかからないでしょう。
ということは、300万円の資金から逆算すると、270万円〜280万円の中古艇を買えることになります。
 
以上のような考え方に基づくと、以下のような私なりのボート検索条件が浮かび上がってきます。
@メーカー : コブラ、トライトンもしくは、これに類するもの
Aサイズ : 18ft
Bエンジン : 150馬力
C予算等 : 270万円までの中古艇
後は、同船する人のことも考えてダブルコンソールであることと、当然ながら程度が良いこと。
ここまで決まると、ショップとの交渉、出物との縁起、という問題に焦点は移ります。
 
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