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3月7日

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安倍首相は官僚の人事権を握り、私的な信賞必罰

で人事を行う(組閣を含む)ため、官僚や周りの

与党議員たちは忖度やゴマスリをするのが

当たり前のようになり、政権中枢の誰もが

安倍首相の顔色をうかがうようになった結果

日本政府は首相が首を縦に振らないと

全く動かない独裁的な組織に成り下がってしまった。

 

百歩譲って、その国が独裁国家だったとして

その独裁者が聡明で情に厚い人物であったなら

危機に際して、合議制よりも迅速に

人民の生活を守る政策を打ちだして、

被害を最小限に抑えられた可能性もあるだろう。

しかし独裁国家が民主主義よりまずいのは

トップが無能で情が薄く、驕った人物であれば

国民を見ずに己のプライドに固執して国を滅ぼす。

 

安倍首相は今回のコロナ・ウィルス対策で重要な

年末・1月の水際対策に本腰を入れず、

1月の対策会議も平均10分顔を出してメディアに

「やってる感」を出す絵を撮らせただけで退席、

その後、お友達や財界・メディアトップとの会食に

2時間以上。週に何度も。

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彼の危機感の無さ、状況を読む感性の無さ、中国で起っていることから、次を予測し、渡航制限や、万が一わが国で蔓延した場合の事前対策を講じる

など、出来ることはあったはずだ。国のリーダーとして危機対応能力のないことを晒した。

(中国が10日間で感染症専門の大病院を建てて患者を収めたのには驚いたし、韓国ではドライブスルー数十分でコロナの検査が出来ていた。

台湾では1月はじめに本格的に対策を強化。見事に水際対策をやってのけ、本土への感染拡大を防ぐことに成功している。)

 

安倍首相の、自分の耳に心地よいことは聞いても、諫言に耳を傾けたり、隣国の優秀な対処法を偏見なく学んで取り入れたり出来ない性質が、

今回のコロナウィルスに迅速かつ合理的に対応するにあたって致命的となったことは否めないだろう。

そうした人物が独裁的にトップに立っていると、その国の危機対策はまったく機能不全に陥る。優秀な部下がいて有効な政策立案が出来たとしても

トップがそれを採用しなければ意味をなさないからだ。そうした状況が長引けば、皆、口を塞ぐようになるだろう。「鯛は頭から腐る」を地でいっている。

ウィルス対策はその政策の精度よりもスピードが必要だったが、全く機を逃し、今国民はその大きすぎるツケを払わされている。

 

しかもその後、国内感染者の検査数を増やそうとしない姿勢(厚労省・保健所経由でしか検査を認可しないシステムを改善しようせず)は、

実際にはかなりの数になっていると思われる感染者の実態を隠蔽し、(調べなければ)表面上感染者を少なく見せられる、という悪意に満ちた選択肢を

彼が選んだようにしか見えない。

彼がモリカケ問題や桜を見る会などでの追及されては困る資料を破棄・改ざんして隠ぺいして、バイトさんにネットの世論操作を税金で依頼、

批判的なメディアには官邸から「偏向報道は止めろと苦情を言い」圧力をかけて乗り切ってきたことを見れば、今回も同じ手口で何とかなると

考えていても不思議ではない。多くの人もそう感じているのではないだろうか。

 

自らの初期対策での無策のツケを、感染者数の隠蔽といつもの批判封じという選択肢で乗り切ろうとする安倍首相には怒りしか感じない。

その間に、検査されないで感染している無症状者(これが今回のコロナウィルスの特徴で、無自覚の感染者がスーパースプレッダーになる)が

国内のいたるところで感染を広げる事態(満員電車が屋形船やライブハウスよりも絶対にヤバい)を招いていることをどう考えているのか。

「自分の立派な首相像=東京オリンピック時の首相」を崩しかねない現実は隠蔽し、その間に国民に実際には感染がどれほど広がろうとも、

それが原因で死者が多く出たとしても「普通の肺炎だった」で乗り切りかねないリーダーを、

「どこを向いて政治をやっているんだ!」と何度も叫びたくなるようなリーダーを、国民はいったいいつまで支持するのか。

 

もし東日本大震災の時に安倍政権だったら、原発事故後の各地の放射線量も改ざん・隠ぺいがされた可能性が高かったに違いない。

放射線での死者も「事故との因果関係はわからいないガン(急性白血病)でした」で片付けられてしまうかもしれない。

もはやこの政権に国のかじ取りを任せていてはダメだという、決定打をコロナウィルス問題は突き付けていると思う。

 

このような危機に対して無能で姑息な人間に(しかも独裁的な権力を握っている人物に)「緊急事態法案」という刃物を渡してはダメだ。

今は緊急時だから人権も制限できる、という「危機対策」という名目の刃物を、国民の為でなく、

自分の失敗の隠ぺいや批判の弾圧に使うことは目に見えている。

 

立憲民主党や共産党、社民党にはその辺りをしっかり見据えてこの法案に対峙してもらいたい。

 

※ー※ー※

 

追記:3月に入ってからの安倍政権は、コロナウイルスへの初期対応のまずさに高まる政府批判を抑え込むことに力を注いでいるようだ。

ネットへのランサーズ(※)系の書き込みが膨大に増え、メディアへの圧力をあげている。どこまでも「どこ向いて(以下略)」の政権なんだ。

「マッチポンプ」という言葉も安倍政権になってから覚えた。一生縁のない言葉であってほしかった。

韓国との関係悪化も徴用工問題に過剰に反応してここまで関係悪化する必要はなかった。しかも国家関係をあえて不安定にして

集団的自衛権の強化につなげようとしたり、コロナウィルスの問題を結果的に悪化させておいて緊急事態法案だとか、

自分で問題を悪化させておいて、政府の(つまり自分の)権限強化につなげようとする魂胆とか、「どこ向いて(以下略)」

 

※ランサーズ:2017年に「安倍政治を応援している方、テレビや新聞の左翼的な偏向報道が許せない方に、

当方の運営している政治系ニュースサイトのコメント欄への書き込みをお願いしたい」

という仕事をサイト上に掲載し炎上した会社。 (ネットよりコピペ)

しかも2月25日の首相動静に午後6時38分 公邸着 秋好陽介ランサーズ社長らと会食とある