3ヶ月近くも休止していて、時々訪れてくださっている方にはご心配・ご迷惑をおかけしております。
私は元気で日常を淡々と送っております。
3か月前の話になりますが、ハンドベルのコンサートに行きました。「きりく・ハンドベルアンサンブル」のクリスマス・コンサート。
ハンドベルの演奏には4年ほど前に少しハマり、5〜6枚のCDを集めて、絵の生徒さんたちの合同作品展のBGMとして使ったりしました。
ただ、きっと本当のハンドベルの音は私のオーディオ環境では再現できていないのだろうと思っていたので、実演を聴くのが楽しみでした。
期待どおり、ハンドベルの響きは素晴らしかったです。余韻の楽器なのだとつくづく感じました。
また、ベルの響きを生かした演奏の間合いのニュアンスの与え方も素晴らしかったです。
1曲ごとにベルを並べ替える作業も、段取りが非常に重要な楽器なのだと感じました。
自分の担当のベルの用意はもちろんですが、演奏中にも自分の担当のない瞬間には隣の人のベルの配置を替えてあげたり、楽譜をめくってあげたり、
無駄な動作がほとんどありませんでした。(スムースに演奏するためには不可欠な行動なのでしょう) それには感服の一言です。
予想せず驚いたのは、ハンドベルの多用な鳴らし方です。机の上に横倒しに置いたまま、ベルの中のハンマー(?)を上げ落とすようにして
響きを殺して(まるでヴァイオリンのピチカートのように)鳴らしたり、上からバチを使って鉄琴の様に鳴らす、など。
曲によっては、ベルの余韻の音の美しさを損なっている試みもあるように感じましたが、ベル演奏の可能性を追及して、
多少は無謀と思える試みをしている姿勢にも感心しました。
個人的にはK.Lブックワルト作曲の「ベルのモノローグ」の実演が聴きたかったのですが、それは叶わず。
演奏会には美智子妃殿下も来ておられました。
またの機会があれば、特に「ベルのモノローグ」がプログラムに入っていれば、足を運ぶことなると思います。