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8月29日

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ここ数日、すっかり秋めいてトンボが飛ぶ姿を目にするようになりました。

先日、トンボを眺めながらバカなことを考えました。現実逃避の気分の時には、空を飛ぶ生き物を自由で羨ましく思ったりするものですが、

その時も「君たちは自由に空が飛べていいね」と言いかけて、ハタと気がついたのです。

まてよ、君たちは幼生のときはヤゴで水中に生息し、水中の他の生き物を捕食して成長してきたはずなのに、

成虫になったとたんに、それまでの水中での経験則がまったく役にたたない空中という舞台を突然与えられて生きていかなければならないのは

ものすごく大変なことではなかろうか、と。

水中だったら、どこにどんな生き物(食物)がいて、どうやれば捕まえやすいか、そうした経験を必死に積んできたのに、

空中ではそんな経験は何の役にも立たないじゃないか。

もし私が20歳とか30歳のときに突然エラやヒレが生えてきて、これからは海で生きていかなければならない、とか言われたら、

茫然自失でどうしたらいいのかわからず、パニックになってしまうなぁ、などと考えたのでした。

 

う〜ん、どこか心を病んでいるかもしれませんね。