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 4月12日

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ガンがかなり進行している状態と言われた絵画教室の生徒さんが、手術と抗がん剤治療を経て教室に復帰されました。

他人を叩いて喜んでいるような人たちや、経済のためなら強者をより強力にして格差を是認する首相を支持する人々が少なくなく、

人間という生物に絶望しそうなときに、死の淵を覗いてきた人の言葉は重みがあって素晴らしいです。

死のリアリティを経てきた人には、人にとって(否、生命にとって)何が大切か、ということが明瞭になるように思えます。

司馬遼太郎、手塚治虫、宮崎駿といった戦後すばらしい文化を築いた人々に共通するのは、大東亜戦争の末期を幼少期に体験し、死のリアリティを

心の核に据えていたことだと思えてなりません。

 

戦争がやれる国になりたくて仕方がない今の首相をはじめ、その首相の空想を支持するやはり戦争の実体験がなく、

しかも戦争の実体への想像力の無い人々の安易な自己肥大意識のなれの果ての価値のつまらなさについて

死の淵を覗いてきた人は、その安っぽさをたやすく見抜き、はるかに乗り越えた意識へたどり着いているのです。

 

お金(授業料)をもらってありがたい話を聞け、今日は申し訳ない気分でいっぱいでしたが、素晴らしい人との接点に感謝しています。