1月13日

猫をテーマにしたグループ展の企画が来月あり、そこに参加させていただけることになったので、急遽、猫の取材しています。

猪さんと比べては申し訳ないのですが、やはり可愛いし、こちらの働きかけに対する反応が豊かなのでコミュニケーションが楽しい反面、

うかつにも予想していなかった難しさに直面することになりました。

 

猫の魅力は、その姿と仕草だと思うのですが、気まぐれな猫がリラックスした姿をみせてくれるのは、

日ごろの世話をしてくれたり、成長過程の面倒をみてくれて、まぁ信頼おけるだろうと感じた人の前でだけだと思います。

猫を飼っていない私が、猫のリラックスした姿をスケッチするためどうすればいいか考えた私は、野良猫に少しだけ餌をやり・・・・。

 

取材先は捨て猫のメッカといわれるところですが、人に飼われていたために人懐っこい猫が多くおり、

ひとたび私に対する警戒心が解かれると、シッポをピンと立てて擦り寄ってくる猫も数匹でてきます。

そのうち、人の膝のうえにのってきて丸くなる猫も出現。「おうおうメンコイのう。」などと呑気な私でしたが、後で自分のズボンをみたら、

膝に上った時につくったと思われる猫のツメの跡・・。「おっ、俺の皮パンが・・・・。」

それでも、「まぁいいか」と許せてしまう猫はやはりスゴイなぁ、などと思ったり。

 

しかし何日も通って仲良くなった方がスケッチには好都合でも、私は猫を飼うわけにはいかないので、これはマズイのではないか・・・。

気を引いて期待させるだけさせておきながら、最後は振り切って帰るしかありません。こうした予想外の難しさに、現在私は直面中です。

 

追記

いろいろ調べてみると、ここの猫たちは、周囲の家の優しい方々から、なかなかおいしそうな餌をもらっているようでしたし、

時折訪れる、様々な人たちからの取材(のようなもの)も受けているようで、数時間かまってくれた人がその後去っていくのに慣れているようでした。

(と、私としては思いたいのですが・・。) ということは、“困難”とはつまり、私の心理的な問題だけなのかもしれませんね・・・。