9月30日

「新しい何か」の創造というものは、

作者にアンチテーゼの発想しかない場合、

前のモノの単なる反転形になり易いのです。

「社会の変革」を唱えるとき、

ただの反転を繰り返しているだけならば、

(歴史上にしばしば見受けられますが)

同じ過ちを繰り返すだけなので、

とても人の進歩の過程とはいえません。

 

その反転のスパイラルを抜け出すためには、

(前の社会と前の前の社会、というように)

2つ以上の社会のもたらした結果を相対的に

判断して形を求めるべきだと思います。

 

そうした知恵が、今の私達には、いったい

どのくらい身についているのでしょうか。