「新しい何か」の創造というものは、
作者にアンチテーゼの発想しかない場合、
前のモノの単なる反転形になり易いのです。
「社会の変革」を唱えるとき、
ただの反転を繰り返しているだけならば、
(歴史上にしばしば見受けられますが)
同じ過ちを繰り返すだけなので、
とても人の進歩の過程とはいえません。
その反転のスパイラルを抜け出すためには、
(前の社会と前の前の社会、というように)
2つ以上の社会のもたらした結果を相対的に
判断して形を求めるべきだと思います。
そうした知恵が、今の私達には、いったい
どのくらい身についているのでしょうか。
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