４月８日

しばらくの間、更新を停止（あるいは不定期更新）することになるかもしれません。６月に個展を予定しているのですが、制作が大幅に遅れています。

今回の制作では、美術学校の時以来使ったことのなかった絹を使って絵を描くことを試みています。

絹は絵の具の発色の良さなど描き手にとって独特の魅力があるのですが、取り扱いがデリケートで難しいのです。（主に装丁の段階において）

　

久しぶりに絹で制作するにあたって、まず試作品を制作してみたところ、思っていたよりスムースに仕上がり、しかも絹独特の魅力がでました。

「これは、いける！」と調子にのって本格的に制作を始めたのですが、途中から予想もしていなかった問題が続出しています。

自分の技術の未熟さゆえの原因のわかっている問題は、再度やり直すことで解決できるのでいいのですが、まったく原因のつかめない症状もあり、

そういう問題では、再度やり直しても同じ失敗をしばしば繰り返し、時間や素材を無駄にしてしまうので途方に暮れています。

　

この先、どうなるのか、予定時間が組めません。そのため、場合によっては絵日記の更新を停止・あるいは不定期更新することになるかもしれません。

自己管理の粗末な私ですが、これからもよろしくお願いいたします。

　

「表具」の工程では、実技を教えにきてくださった寺内竜神堂の故・寺内洪先生のさまざまな動作や注意の言葉を、当時のノートを参考に

思い出しながら作業しています。そうしてみると、少ない授業時間の間に、数多くの問題点と解決方法を適切な言葉で教えてくださっていたことを

改めて痛感しています。その温かい人柄を思い出し、尊敬の気持ちを新たにするとともに感謝の気持ちでいっぱいです。