私には

今の日本政府の東アジア諸国への姿勢が、

JR西日本の姿とダブって見えて仕方がない。

果たして

尼崎の事故の被害者が求めているのは

JR西日本の社長の献花や謝辞だろうか。

賠償金をたっぷり払ってくれることだろうか。

 

なにより犠牲になられた人々の死が

無駄にならないように、

この過ちを生かして、根本原因である

倫理なき組織保持優先の体質を改善して

二度と同じ過ちを繰り返さないように、

変革・改善に向かうことではないのだろうか。

そのように被害者の立場に立ってみれば、

日本が何を求められているか理解できよう。

それにもかかわらず、参拝を

「被害国にとやかく言われる筋合いはない」と

言ってのけられる首相の見識と人間性を疑う。

「信念」と「思い込み」を混同してはならない。

それは全く質の異なるものである。

5月17日(号外)