サスペンション

 

 

WHITE POWER Rear Suspension VAP+LTD

私は自分の足の能力の延長と考えて、バイクに乗るようになったこともあり、

バイクのメンテナンスといえば、長い間、もっぱらエンジンオイル交換など消耗品の維持だけでした。

私は単なる他者へのアピール効果として、(レースに出て高回転を多用するわけでもないのに)

口径の大きい直管型のマフラーに交換して排気音を大きくしたりするのが好きではありません。

しかし、R1に乗るようになってから、物理法則性をつきつめたライディング(コーナーリング)は、

プロスキーヤーのスラロームのように、美しい軌跡を描くことがわかってきました。

みせかけのパフォーマンスとしてではなく、無駄をどんどん省いて必要最小限を求めた先に

「美しさ」と「速さ」が生まれてくることに興味を惹かれました。

あたかもミケランジェロが「絵はどんどん付け足していくが、彫刻はいらないものを削り落として

美を生み出すから(彫刻が)好きである」と言ったことを、私に思いださせるのです。

現代のバイクはすでに必要十分なエンジンパワーをもっていることもあり、

車体バランスや足回りの機能向上が走りに与える効果に、今までにない関心を持っています。

(とはいえ、資本がないので新古品など安く手に入れられるような場合に限って改善を試みます。)

 

※追記 : 2016年6月、新古品の同じリアサスが手に入ったので、11年ぶりに交換。

11年・5万kmノーメンテで使った結果、バンプラバーはボロボロでした。交換は必然でした。

BACK