(2012.06.22)

外付けスピーカーの音量調節

HDDレコーダのオーディオ出力を外部スピーカー(D-SOUND)やイヤフォンに繋いでいるのだが、音が大き過ぎて困る。イヤフォンはもちろん、外部スピーカーも音量調節ができない(正確に言えば、音量調節自体ができないのではなく、設定の保持ができない。電源を入れる度に大音量に初期化される)。抵抗を入れて適当なレベルに減衰させたい。

で、ボリューム付きのイヤフォン延長ケーブルを購入したが、これがあまり効果がない。2個直列でボリュームを最小に絞って、ようやく効果があるかなぁ…程度。全然物足らない。4個直列でもまだ不足。直流抵抗を測ってみたら、1個あたり最大で600Ω程度だった。なお、はっきりとはしないが、回路的には可変抵抗を直列に入れているだけだと思われる(アースと信号線は絶縁されていた)。したがって、4個直列でmax 2.4kΩのはず。

  ネットショップで1個105円を4個購入、送料コミで580円。

ゲイン調節によく使用されるのが、抵抗入りコードだが、これは少し事情が異なる。抵抗入りコードはゲインを1/100以下に減衰させるもので、今回のような用途向きではない。恐らく、音が小さくなりすぎる。回路も直列に抵抗を入れているだけではなく、H型に配線して抵抗を並列に入れている。ノイズや減衰率を考えると、抵抗直列では無理のようだ。そのため、単純に何Ωと言えるものではないし、入力・出力間の抵抗値をテスターで測っても意味がない。

	 IN ─┬─R1──OUT
	     R2
	 GND─┴─────
つまり、次のような回路と等価(SPはスピーカー)。電流は(R1+SP)とR2の逆数の比に応じて配分される。
	     ┌─R1──SP──┐
	 ────┤         ├─┐
	     └─R2──────┘ │
	                 ┴
以上を勘案すると、今回は5kΩ乃至10kΩ程度の可変抵抗を直列に挟むというのが現実的な選択肢のような気がする(並列回路にするなら、ショートしないように十分な配慮をしないといけない)。ただし、いずれにしろ、ケースが必要になる。そうなると、あまりスマートとは言えない。スマートに仕上げるために固定抵抗を入れるという方法もあるが、試行錯誤が必要(3k/5k/10k…)。いずれの方法も問題がある。

で、まあ、ここからはまったく別の考え方;

実は、SDD-5000を使うと抵抗なしでも問題は解決する。現在使用中の外付けSPは電源オフ→オンで音量が初期化され、初期値が大き過ぎるのが問題なのだが、SDD-5000は電源オフ後も音量の設定値を保持していてくれる。また、SDD-5000にはイヤフォン端子もある。しかも、音量を最小に絞れば、何とか難聴にならないレベルに落とせる。なお、現在使用中の外付けSPにはER端子はないので、レコーダの出力に直接ERを繋いでいる。

じゃあ、何でSDD-5000にしないのかと言うと、電池が単四と言うのが最大の理由。そもそも的に、外付けSPの使用自体、寿命の尽きたニッ水単三電池の有効活用が目的で始めたことなので、単四ではダメなのである。次に音質。正直、SDD-5000の方がやや劣る。しかし、事ここに致れば、それも仕方ないかとも思うわけだ。寿命の尽きたものに拘泥して出費を重ねるのはアホらしいし、音質は我慢の範囲内だし。オーディオ出力をテレビにつなぐのは論外だし。

  我が家のテレビにつなぐと、音声がモノラルになる上に、テレビまで距離があるため音が大き目になる。これは(ボロ)アパート住まいとしてはかなり致命的(現在仮寓中)。もともとは劣化電池の有効利用から始めたことではあるが、今や手許スピーカーは必需品となっているのである。

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