Victor メモリーコンポ Clavia RD-M1
作成開始日 2010.07.31
最終更新日 2015.05.05
展示品をコミコミ1万200円で即決落札(通常の新品の売り値は2万円弱)。展示品とは言え新品なので1年のメーカー保証が付く。ここ重要!メモリーオーディオ系製品は初期不良の嵐だから。ちなみに、店名はなぜかビックカメラのアウトレット…え? 全体の造りは価格不相応なほど立派。いいのか、この値段で? ざっと使ってみた感じでは、不満な点もかなり目立ち、使いこなすにはそれなりの慣れが必要だが、全体としては概ね良好と言ったところ。あとは壊れないことを祈るだけ(^^;セツジツ
【追記】使い始めて丸4年が過ぎたが、未だに故障らしい故障はない。この点は大変に優秀。SHARPとは大違い。確かに使い勝手が悪い部分は多々あるが、慣れれば、まあ、何とかなるもんだ。
【追記】使い始めて5年近くになるが、未だに故障していない。他機種が次々とぶっ壊れていく中で、これは特筆すべきことかも知れない。操作性も機能もイマイチではあるが、今ではなくてはならない存在になっている。
■操作性
- ユーザーインターフェースの設計はちょっとクセがある。直感的操作には遠い。慣れるまで取扱説明書は手放せない。
- リモコンでしかできないこと、本体でしかできないことがある。
- 特に、ラジオのプリセット設定(マニュアル)がリモコン必須なのは納得できない(一度設定すれば滅多に変更せず、しかも本体に近づいて周波数を読む事が必要な作業なのに、なぜリモコン必須なのか?まさしく直感が拒否する)。
- ラジオの手動チューニングは|と|で行う。長押しでリピート、再度押すと停止。その際、リモコンでの操作は極めてミスをしやすいので、本体側のボタンを使用することを推奨。
- メニュー時のダイヤルの動きは逆だと思う。ダイヤル左側に印刷してある矢印を目安にすると、ダイヤルとカーソルの動きが上下逆になる(まあ、大きい→進む→下向きということなんだろうが…)。
- 再生中の「早送り」(| の長押し)はかなり遅いが、停止または一時停止させてから「早送り」をするとかなり速い(取扱説明書に記述なし;ネット情報で知った)。巻き戻し( |の長押し)も同様。
- 再生にレジューム機能はない、一度電源を落すとトラックの頭からになる(「スタンバイモード」が「表示オフ」だとトラック番号も忘れて初期化されるようだ…)。
- デフォルトでは、曲はトラック順ではなくタイトル順に再生されてしまう。メニューから再生方法を選べばよい(フォルダとかアルバムとか)…てか、デフォルトはトラック順にしろよな。(*1)
■USBメモリ
- USBメモリへの直接録音、USBメモリからの直接再生が可能、USB HDDにも対応。
ただし、タイマー録音は内蔵メモリに対してのみ。
- 内蔵メモリは1GBだが、USB HDDが使えるから記憶容量は実質無制限。
ただし、1デバイスの曲数には制限があるらしい(5000だったかな?)。
- フォーマットはFAT/FAT32のみ、NTFS不可。
- USBメモリはかなり熱くなる、電源オフ状態でも熱くなるので、差しっぱなしというのは抵抗がある。どうも、オフ状態でも給電されているようだ(USB機器の充電のため?)。
- スタンバイモードで「表示オフ」に設定すると、給電も止まるようだ。ただし、オフ前の再生トラック情報なんかも消えるみたい。痛し痒し。
- USBメモリ⇔内蔵メモリ間のデータの移動を「録音」と呼んでいるので注意。「移動」は別の意味で使われている。
- USBメモリへの転送速度はかなり遅い。USB 1.1とは言え、びっくりするくらい。(*2)
■タイマー録音
- タイマー録音は電源を落す必要がある(レジュームが効かないのに…)。
- 時計の自動時刻合わせ機能はない。しかも、週に30秒くらいずつ遅れる。
- 一見すると、タイマー予約には「1回」と「毎週」しかないように見えるが、実際は「毎日」や「月−金」といった設定も可能。メニューがわかりにくいだけ。
- 予約マージンが4分も必要なのも不満。放送大学の講義を連続して録るときは1本にまとめないといけない。
- スリープタイマーは録音時にも可。10分〜180分の設定が可能。
- ラジオの録音時には自動的にトラックマークを入れることもできる。ただし、一定時間間隔(タイム)の場合は5分間隔固定で、しかもタイマー録音時には無効になる(MP3/WMAを問わず)。(*3)
⇒メニューでの設定が必要だったのかも?(未確認)
- タイマーで新規に録音されたデータは、即座にはリストに反映されない。たとえば、放送大学の講義を5回分録音してあるところに、6回目を新たに録音しても、データ数は5のままで、6回目は再生できない。新たに録音した分は、[決定]ボタンでリストを再表示させると初めて再生可能になる。
■設定・その他
- FMアンテナは付属のロッドアンテナかF型コネクタかの二者択一。コネクタを使う際には中央部に付いているキャップ(ロッドアンテナに接続されている)を外す。再度ロッドアンテナを使うときは、このキャップを戻すことを忘れずに!
- SNAPSHOTを無効にするには、メニューで設定を変更する必要がある。
- デフォルトの録音形式はWMA、設定でMP3に変更可能。
- サンプルデータが欝陶しい(^_^;「ゆず」のアルバムは許すとして…
- サンプルデータが一つ壊れていた…ちと恐い(u_u;)メモリ不良じゃないだろうな。
(*1) メニューの再生方式の[ミュージック|トラック]はメモリ内全曲データの「タイトル順」再生のことで、「トラック順」ではない。極めて紛らわしい。この再生方式がデフォルトになっているようだ。
(*2) 40MBそこそこの転送に10分くらい掛かった。60〜70kbpsくらい。これは、USB 1.1のインタラプト転送並みの速度。もちろん、実際はバルク転送だとは思うが、バルク転送ならば少なくとも1Mbpsくらいは出るはず。仕様の1/10の速度ではあんまりだ。内蔵メモリいっぱいまで録音したデータを転送するのに、4〜5時間は掛かりそうだ。
【追記】USBモードを明示的に[MSC]に変更したら300kbpsくらいになった。デフォルトではMSC/MTPの自動切替らしいのだが…。ちなみに、測定条件は異なっているので、この数字を鵜呑みにはできない。使用したUSBメモリも異なる。もっとも、0.3Mbpsと0.07Mbpsでは、USBメモリの速度が問題になるとも思えないが…。
(*3) RD-M1の「トラックマーク」は実際には「ファイル分割」。MP3/WMAを問わず、ファイル非分割でマークのみを埋め込む事はできない。ただし、MP3はそもそもマークの埋め込みをサポートしない規格なので、埋め込めないのはRD-M1側の問題ではない(WMAについては知らない)。しかし、そのことと、タイマー録音時にトラックマーク(ファイル分割)が機能しないのは別問題。おそらくバグ。いずれにしろ、取扱説明書にこれらのことが一言も言及されていないのは問題。なお、MP3データのファイル分割には、フリーソフトのAudioEditor/MPDivが便利。MPDivは一定間隔ごとに自動分割も可能。まともに機能しないRD-M1のトラックマークに拘泥するより、こちらを使う方が賢明。
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