(2004.05.13/2006.07.02upd)

休日乗り放題きっぷ

東京−豊橋間の格安ルートを探していたら、JR東海の「休日乗り放題きっぷ」というのが見つかった。もちろん、青春18きっぷが使えればベストだが、この休日乗り放題きっぷは、それに次ぐ魅力的な価格。新宿−豊橋間が3350円になる。ただし、御殿場線で箱根山の裏側を遠回りするルートになるので、時間的にはかなりの覚悟が必要。最低、8時間くらいは見ておいた方がよい。

具体的には次のようなルートを通る。小田急線が750円、JRの休日乗り放題きっぷが2600円、合計3350円。休日乗り放題きっぷはJR松田駅で購入可能(都内での入手はけっこう面倒)。

 小田急:新宿−新松田/JR:松田−沼津−豊橋

ポイントは、すべてJRを使うのではなく、小田急線で松田に出る点。休日乗り放題きっぷは東海道線でも使えるが、熱海からしか使えない。東京−熱海は別料金で1890円もするので、上記のルートよりも1000円以上割高になる。東京−豊橋の普通料金よりちょっとや安いだけ。

▼キセルはだめよ
なお、休日乗り放題きっぷは、御殿場線回りならば国府津から使える。だから、御殿場線に乗ったふりをして東海道線を使ってしまえばかなりの時間短縮・運賃節約になるのだが、これは要するに国府津−熱海間をキセルするという犯罪的行為。確か、このルートは休日だけ検札があったような記憶がある…思い違いかもしれないが。おまけに、この切符は国府津駅では売っていないので、旅行会社などで予め入手しておく必要がある。ま、犯罪は止めておいた方がいい、最終的には割に合わない。
▼のんびりいきましょう
さて、先日実際にこのルートを使って帰省してみたのだが、いやはや一日仕事となった。しかも、本降りの雨の中、なかなか素敵な感傷旅行となった。

午後0時 自宅出発、丸の内線で新宿に向かう。
午後1時 新宿駅から小田急の急行電車に乗る。
午後2時半 小田急・新松田駅に到着、JR松田駅に乗り換え。
午後3時15分 待ち時間45分、ようやく御殿場線に乗れる。
午後4時40分 沼津に着く、天ぷらうどんとイナリ寿司を食う。370円なり。
午後5時過ぎ 東海道線、静岡行きを一本見送って、浜松行きに乗る。
午後7時半 浜松着、岐阜行きに乗り換え、すぐに出発。
午後8時過ぎ 豊橋着、お疲れさま。

一番のネックは松田駅での御殿場線への乗り継ぎ。昼過ぎだと1時間に1本しかないことも。沼津へ出てしまえば大分気が楽になるが、それまでは本当に今日中に豊橋に着けるのか、いささか心細い。尤も、新幹線を使った場合でも、自宅からだいたい4時間くらい掛かる(こだま)から、この8時間は実はそんなにべらぼーな時間ではないのかもしれない。乗り継ぎさえ上手く調節すれば、1時間近くは短くできるような気がするし、それに鈍行の旅って、そんなにイライラしないからね。時間の割には苦痛は少ない。

▼最短の時間で…
先日、またこのルートで帰省してみたが、今度は乗り継ぎを考慮し、途中下車もしないことにした。所要時間は7時間弱。前回よりも1時間以上の短縮になった。ポイントは、やはり御殿場線。朝9時台には二本もある(^_^;。ここで大幅に短縮できた。また、食事や小観光などでの途中下車はしないこと。流石に接続はよく考えられているので、その気になれば乗り継ぎのロスタイムも最少限に収めることができる。

朝7時過ぎ 自宅を出発、7時45分新宿着
7時51分 新宿から小田急線に乗る、9時15分新松田着
9時26分 乗り放題きっぷを買って御殿場線に乗り換え、10時42分沼津着
10時50分 沼津で東海道線に乗り換え、途中乗り継ぎに10分掛かる
13時45分 豊橋着、2時前に自宅に到着

ただ、もう少し旅を楽しむ方がいいかな、とも思う。乗り放題きっぷには清水港遊覧の割引切符も付いていることだし…。単にお金を節約するだけでは心が寒い。

▼休日乗り放題きっぷ
フリー区間豊橋〜熱海(東海道線)、沼津〜国府津(御殿場線)、富士〜甲府(身延線)
利用可能日土・日・祝休日、大晦日・三が日
有効期間一日
販売場所区間内の主な駅(松田駅でも売っている)、旅行会社
価格2600円

なお、フリー区間内の駅でも国府津、甲府では買えない。これは、両駅がJR東海静岡支社の管轄する駅ではないかららしい。なんかセコイ話だが、どこの支社の売り上げにするか、ややこしくなるからだろう。ちなみに、豊橋は愛知県なのに静岡支社管内ということのようだ。

▼補遺:青春18きっぷ
青春18きっぷを使った場合の帰省ルートは次の通り。東海道線に乗っている時間は約5時間。ドアツードアで約6時間。昼過ぎに出ても夜には入れる。休日乗り放題よりも2時間早く着くし、乗り換えが少ない上に連絡がよいので、メンタルな負担が少ない。熱海や静岡で降りて飯を食うと丁度よい休憩になる。ちなみに、この区間は急行や快速がほとんどないし、あっても大して時間短縮にならない。

経路東海道線
時間東京〜熱海(約2時間)/熱海〜豊橋(約3時間)
期間春(3/1-4/10頃)、夏(7/20-9/10頃)、冬(12/10-1/20頃)
価格5回分11500円(2300円/日)

▼補遺:東海道線
東海道線普通列車を使用した場合、豊橋〜東京間は5000円弱/5時間強。新幹線(ひかり)の割引切符を使うと約7600円/1.5時間。差はΔ2600円/Δ3.5時間。時間差ほどの料金差はない印象。これなら新幹線の方がいいな。

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