†どうでもいいや†

私が子供の頃に使っていた三河弁?

作成開始日 2024.05.10
最終更新日 2024.05.13

両親は三河地方の出身だが、同居していた祖母は静岡・島田?の人なので、純粋に三河弁かはどうか怪しいが…忘れ去られてしまうのも惜しい言葉なので、ここに残しておく。実際、ネット検索しても「へびる」の正しい意味が出てこなかったのには驚いた。

言葉意味用例(意味)
こんきい 疲れた えらいこんきいで、もう寝るわ(酷く疲れたので、もう寝ます)
しとねる 育てる アロエが全然しとならんじゃん(アロエが少しも成長しないのだ)
へびる 少量(こっそりと)取る(*1) 欲しかったら、少しへびっていきん(味見がしたいなら、一さじ取ってもいいよ)
やぐい 物が悪い、程度が低い(*2) 最近の東大生はやぐいねぇ(*3)(最近の東大生は質が低いねぇ)
てんごう (*4) 手出し、悪さ いらんてんごうせんどくれん(余計な手出しをしないでくれ)
血が死ぬ 内出血する あ、ここ血が死んどるじゃん(あ、ここに内出血がありますよ)
まねこんじい 他人の真似をする人 や〜い、まねこんじい(あなたには主体性がない)
おっさま 和尚様 法事はおっさまと相談せにゃあ(法事はお寺と相談しなくては)
はぶけ 仲間はずれ、村八分 そんなんしたら、はぶけになる(そんなことをしたら、仲間はずれになる)
ほいじゃあ それでは ほいじゃあ、そうしとくれん(それでは、そうしてください)
そうだのん 同意、同意の確認 そうだのん、ほい(そうですね/そうですよね?)
おいでん近くにおいでなさいそんな隅っこにおらんで、こっちにおいでん(そんな隅にいないで、こちらへいらっしゃい)
食べりん (*5)
飲みん
食べなさい
飲みなさい
もっといっぱい食べりん(もっとたくさん食べなさない)
薬もちゃんと飲みんよ(薬もきちんと飲みなさいよ)
行くまい (*6)
行こまい
行きましょう いっしょに行くまい(いっしょに行きましょう)
※「行こまい」の方が古い感じがする

(*1) 山盛りのご飯のてっぺん部分を少し取る(貰う)ようなイメージ。転じて、盗み食い、つまみ食い、小額の中抜き、小銭の着服など、悪いニュアンスで使用されることが多い。「あの人にお金おろして来てもらうと、手数料とか言って、ちょっとへびるじゃんねぇ」みたいな感じ。嫌な奴である。
(*2) 原義は「脆い」らしいが、ウチでは「脆い」という意味では使わなかった。
(*3) 東大生が亡くなった事故のニュースを聞いた時に、うちの母親が呟いた言葉。犠牲者にも落ち度があったので、このように言ったようだ。ちなみに、何年かのち、偶然にも私はその事故の当事者と出会う事となった。この言葉を思い出すと、ちょっと胸が詰まるものがある。
(*4)「てご」(手仕事)の変形か?関西でも良く使われるらしい。
(*5) その他「行きん」「立ちん」「寝りん」「喋りん」「乗りん」など、活用語尾イ段音+「ん」で命令形になる。標準語の五段活用から外れている。
(*6) 同じく「乗るまい」「食べまい」「寝るまい」など、語尾に「まい」を付けることで勧誘になる。標準語では「悪所には行くまいと心に誓った」のように否定の意味になるが、ニュアンス的に真逆なので注意。


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