†あっかり〜ん†

LEDナツメ球

作成開始日 2014.10.31
最終更新日 2014.11.01

「ナツメ球」にきちんとした定義があるのかどうか知らないが、ここでは次のような電球を「ナツメ球」と呼ぶことにする。

形状T20(φ20mmの円筒形で先端が丸い、全高は42mmだが例外もある)
口金E12/E17(主にE12)
消費電力白熱球で3w〜20w程度(典型的なものは5w)/LED球は0.3〜1w程度
光色電球色(昼光色や昼白色のものもある)
カバー色乳白色/クリア(装飾用には各色あり)
用途常夜灯、フットライト、冷蔵庫庫内灯、ミシン灯、看板電飾等

つまり、E12/E17口金であっても、シャンデリア球やボール球はナツメ球の仲間には入れない。なぜなら、それらの電球はたいていのナツメ球用の機器では使えないから。

●ナツメ球のワット数と明るさ

JISで定義されているかどうか知らないが、市販されて白熱ナツメ球を調べてみると、おおよそ次のようになっている。

消費電力 3w 5w 7w 10w 15w 20w
全光束 10Lm20Lm30Lm50Lm85Lm130Lm
発光効率(Lm/w) 3.3 4.0 4.3 5.0 5.7 6.5

これを見れば判るように、通常のナツメ球(5w)の明るさは20Lm程度である。過去には、10Lmを遥かに下回る明るさで、「5w相等」を謳っていたLEDナツメ球もあったが、それらは明らかな詐欺である。また、今でも9Lmで5w相等を謡い、その3倍だから「27Lmで15w相等」と詐称しているメーカーもあるので注意のこと。27Lmと言えば、15wナツメ球の1/3の明るさでしかない。

なお、一般に、ペンダントライトの常夜灯として使用するのであれば、10〜15Lm程度が最適。それよりも明るいと眩しすぎて眠れないこともある。しかし、フットライトや廊下灯として使うなら100Lmクラスが欲しい。また、同じナツメ球でも、装飾用は照明用に比べると非常に暗いことがある。

【注意】通常、全光束の単位である「ルーメン」は「lm」と表記されるが、筆記体でも使わない限り、小文字の「l」と数字の「1」は識別困難なので、本サイトでは「Lm」と表記する。

●明るいE12ナツメ球

通常の常夜燈(10〜15Lm程度)よりも明るいものをチェックしてみた。 以前は15Lmを超えるE12ナツメ球はほとんどなく(E17ならばあった)、 小メーカーのマイナーモデルを血眼になって探さなければならない状況だったが、 最近になってようやく大手メーカーも手を出すようになってきた。

メーカー 全光束/消費電力 型番・備考
パナソニック 20Lm/0.7w LDT1LE12C(電球色のみ?)
ノアテック 27Lm/0.9w LED-1209
ヤザワ 28Lm/0.5w LDT1NG20E12(電球色は25Lm:LDT1LG20E12)
応援隊 35Lm/0.9w ▲メーカー消失?(ビームテックとの関係は?)
ELPA 40Lm/0.9w LDT1CN-GE12G125、冷蔵庫庫内灯
ビームテック 90Lm/1.0w ▲LB1012C、残念ながら製造中止のようだ

【追記】2021年6月現在、ビームテックは400Lm(LDT1L-E12-4W)と30Lm(LDT1L-H-E12/BT )のナツメ球を販売しているようだ。

なお、ここでは明るさのみを取り上げているが、用途によってはそれ以外の要素も検討する必要がある。たとえば、形状(T20規格からやや外れたものもある)や配光(広がらなかったり、広がりすぎたり、模様が出たりすることもある)、光色(電球色なのに妙に白いとか)、チラツキ、調光器対応などは事前にチェックすべきだろう。

ナツメ球形状に拘らなければ、他にも選択肢はある。たとえば、LEDシャンデリア球の中にはE12口金で90Lm以上のものもいくつかある。ただし、価格が高く、形状的に用途に合わないことが多い。同じく、E17やE26のボール球の口金をE12に変換したようなLED電球もあるが、これらはたいていのナツメ球用機器で使えないと思われる。それに、それで間に合うのなら、E17/E12口金変換アダプタを使う方が安価で便利である。もっとも、E17/E12変換アダプタの入手自体がけっこう難しいけれど(私はビームテックで購入)。


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