ひとこと 2010
●2010年1月16日 小沢秘書逮捕
なんか、年明け早々政局大荒れという感じだが……これって、検察によるクーデターだよな。宿敵が政権を牛耳っているのがよほど気に入らないらしい。まあ、小沢がシロだと思っている国民はほとんどいないと思うが、このやり方は暴挙−−というより愚挙。特捜の方が自分の首を締めることになる可能性大。リーク情報でもあの程度しか出てこないんだもん。……にしても、尻馬に乗ってはしゃいでる読売や産経のなんと見苦しいことか。
●2010年1月17日 小沢辞職すべし67%
朝日の緊急世論調査の結果。私には随分低い数字に思えるのだが、どうなんだろう? あと、この種の問題で「説明に納得できるか」なんて無意味な質問はしない方がいい。誰でも納得できるような説明ができるくらいなら、最初から容疑は持たれない。たとえ寃罪事件の容疑者の説明であっても、大半の人が「納得できない」と答えるのが普通だろう。そもそも、回答者は全員きちんと弁明を聞いた上で答えているのか? 国民の「許容度」を測るなら、「辞職すべきか」の質問だけで十分だと思うけどね。そう考えると、やっぱりこの数字は相当低い。
●2010年1月21日 国会論戦
自民党は酷いな。大島の品性の低い嫌味といい、谷垣の幼児的な脅迫といい、とても国会の場での発言とは思えない。どのくらい酷いかというと、答えている鳩山が大人に見えてしまうくらい酷い。他の野党も批判の内容は大同小異だけど、物言いとして遥かにまとも。汚い言葉を並べて駄々をこねれば、国民が共感してくれるとでも思っているのかねえ。私は自民党が大嫌いだが、そうした好悪の感情を別にしても、見ていて情けなくなってくる。ちょうど、ペタやローズや番長をかき集めてぽろぽろ負けていたころの巨人のような感じ。もうちょっと何とかしなさい。
●2010年02月03日 小沢不起訴
…という観測が流れている。事実だとすれば、小沢の完勝だな。特捜、まさに愚挙。ムリムリの事案をゴリ押しして、小沢と民主党のイメージダウンのためだけに、曖昧な情報ばっかりリークして、なんなんだコイツラは? 税金泥棒は特捜の方じゃないのか? やるならきちんとやれよ。立件の見込みのない事件で、政治に干渉するんじゃない。これじゃ、政治への干渉自体が目的だったと言われても仕方ないぞ。
●2010年02月04日 朝青龍引退
なんか、サバサバしているような表情だった。まあ、彼にしてみれば、大相撲はサクセスストーリーの道具でしかなかったんだろう。それは決して悪いこととは思わない。使いこなせなかった相撲協会の「負け」ということ。実際、優等生の白鵬ひとりでは集客力が落ちるのは目に見えている。それを百も承知で引導渡した協会に、どんな計算があったのかわからないけど、守るべき伝統とはなんなのか、原点に返って考えた方がいい。所詮は興行、良くも悪くも「見世物」である。蔑んで言っているのではない、ご贔屓あっての伝統であり、客の望まないことはすべきではないということだ。第一、外国人に門戸を開けば、言葉とルールがすべてになる。日本人の常識、暗黙の了解、口に出さない自覚−−に頼ることはできない。まあ、なんにしても、損得勘定では協会側の大損でしょうな。
●2010年02月24日 ニセ障害者団体事件
これさあ、民主党の石井副代表を陥れるためのでっち上げだよな、どう考えても。寃罪とかじゃなくて、嫌疑の事実が一切ない、極めて悪質な政治的謀略としか思えない。いつから検察は関東軍になったんだ? こりゃ、小沢事件の方もでっち上げかも知れないぞ。だって、あれだけリークした「証拠」や「証言」が、公判に耐うるものなら起訴しない方がおかしいわけだし。
●2010年02月24日 トヨタリコール問題
毒入りギョーザ事件の事件のときの中国人の気持ちが判るというもんだ。今回の件ではネットで煽るヤツがいない分だけ、日本の方が成熟しているとも言えるが、一企業の不祥事がそのまま国民感情の対立にまでエスカレートしてしまうというのは、非常に危ない状況だよな。しかし、新型プリウス−−安くなった分は全部下請けに背負わせて、トヨタだけ肥え太るという構造の“アメリカ式”最新鋭車だったわけだ。強欲の権化といも言える新型車が、強欲の本家で袋叩きに合うというのは、ひどく滑稽に映る。日本経済を考えると笑い事じゃないけど、いっぺん落ちるところまで落ちて、何が悪かったのか、考え直した方がいい時期かも知れない。明らかに小泉政権を境に日本企業の品性は下等になった−−ならざるをえなくなった。
●2010年03月14日 高校授業料無償化
朝鮮学校を除外する?正気なのか、鳩山は?それがいかに唾棄すべき人権侵害・民族差別なのかわかっているのか?もう拉致被害者は戻らないと見て、腹癒せに嫌がらせをしているようにしか映らないぞ。しかも、それを半数以上の国民が支持しているという調査もある。なんと内向きで卑小な民族なのか……思うんだけど、日本は物造りの能力が落ち、子供の学力が落ち、社会保障が壊れ、貧して鈍して、感性がどんどん幼稚化しているように見える。私の子供のころは、こんな心の狭い利己的な行為は恥ずべきものと教えられてきたんだがな。どこから、なぜ、狂ったのかは一度きちんと検証してみた方がよいと思う。
●2010年03月14日 阿久根市長問題
阿久根市民はバカなのかな? 東京都民(私自身も含む)も大阪府民も相当の大馬鹿だと思うけど、阿久根市民よりはマシだと思う。まあ、地方自治の問題なんで、ヨソモノが口を出すのは控えたいが、恥さらしであることは間違いない。
●2010年03月14日 普天間基地問題
「安保か沖縄か」で国民投票をやって、「沖縄の方が大事」という結論が出たら安保破棄、「日米安保の方が大事」という結論が出たら、「安保」と答えた人の比率が一番高い県が基地を引き受ける、というのが民主的だわな。何もかも沖縄に押し付けておいて、日米関係重視なんて叫ぶのは欺瞞。そうだ、石破、鳥取で引き受けたらどうだ?
●2010年03月14日 自民分裂?
鳩山の弟が何か言ってるらしい。この人物が全然アテにならないことは、過去の言動が証明しているのでどっちでもいいが、先般の舛添・与謝野の動きは、明らかに自民崩壊を告げるラッパの音だな。むしろ遅かったくらいだ。前にも述べたが失政で政権を失った政党は、世代交代によって生まれ変わるしか道がない。奇麗事でも理想論でも形式論でもなく、本当にそれしか生き残る方法がない。にもかかわらず、自民党は失政の当事者達が権力への妄執に引きずられ、傀儡を立てて実権を握り続けている。ダメである。しかし、さりとて新党となると、小選挙区制度の壁が立ちはだかる。これも前から言っていることだが、小選挙区制はシステムとして欠陥が大きすぎる。確固たる二大政党制がある国ならいざしらず(二大政党制が良いとも全く思わないが)、現在の日本の政治風土にはまったく馴染まない制度だと思う。このままでは民意も行き場を失って、政治が崩壊するぞ。
【追記】その後、鳩山弟は離党して新党構想をぶち上げたが、案の定、誰もついてこない(^_^; 痛い人だな〜〜
●2010年03月15日 グループホーム火事
七人もの人命が失われたんだから、重要な問題であることは間違いないが、どうもマスコミの論調は的外れな気がする。スプリンクラー云々の前に、石油ストーブの上に洗濯物を干しておいた時点でアウトだろう。何百万もする設備を小さな施設に強要するんじゃなくて、ファンヒーターやIH調理器や乾燥機の購入に補助を出せば済む話じゃないのか?確かに、漏電やタバコの火の不始末、もっと言えば放火だってありうるわけで、防火設備を充実させることは重要だけど、リスクとコストのバランスは考えるべきだろう。介護を必要とする人達の幸福を考えるなら、金の使い途は別にあると思うがな。
●2010年03月16日 築地市場移転問題
この問題に対する石原の態度は怪しすぎる。純粋に築地市場の老朽化を解決しようとするなら、もっと柔軟かつ冷静な議論をするのが普通だろう。しかるに、石原は駄々っ子のように豊洲案に固執し、予算が通らないかもしれないとなると、泣きそうな顔で議会を恫喝している。あくまでも一般論だが、人間がこういう態度を取るときって、自分の損得に直結している場合だよな。「豊洲じゃないと困るんだよ〜〜っ」的な(^^; これまた一般論だが、公共事業ってのは、政治家に相当額のキックバックが行くのが普通らしい。そう考えると、石原の態度は正直かつ自然な態度とも解釈できる。前言を翻して、次の都知事選に出るなんて言ってるのも、辞めたら豊洲案が潰されるから……なんだろうね。平仄合いすぎ。
●2010年03月17日 がんばれ!新房監督
都のマンガやゲームに対する検閲条例への反対運動が凄いらしい。当たり前だ。言論・表現の自由は、表現内容に拘らず絶対に守らなければならないものだ。もちろん、最近のゲームやマンガには眉を顰めたくなるものも少なくないが、それを規制するのは、唯一市民の良識でなければならず、公権力は決して手を出してならない。このことの意味を理解できない(歴史から何も学ばない)大馬鹿どもが、ファシストの主張に擦り寄って出したのが今回の愚劣な検閲条例だ。特に不快なのは、今回の条例が極めて安直な内容である点だ。表現の自由に対する認識が欠落しているのはもちろん、実は取り締まろうという真面目な意志すら感じられない。極めてお座なりな、言わば、短絡思考のおばさんたちにウケたいだけの、見え透いた人気取りにしか思えない。しかし、それでも条例と言う形を取れば、いつでも凶器に早変わりする。絶対に許しては駄目だ。
●2010年03月25日 郵政改革法案
いい加減、亀井を切らないと内閣が持たないぞ。小泉路線も目茶苦茶だったが、亀井も逆ベクトルでこれまたデタラメだ。郵政の国有化どころか、郵便局を政府に代わる行政機関にしようと目論んでいるとしか思えない。財政から雇用対策まで郵便局でやるつもりらしい。まあ、民間に流れるべき金が郵便局に集まると、経済が停滞するなんて理屈もウソ臭い(というか、現状では明確な虚偽である)が、亀井のやり方は常軌を逸している。預け入れ限度額は葬式代相当300万に縛って、ユニバーサルサービスは税金で賄う方式にしないとダメだ。もちろん、国鉄や空港の轍を踏まないように、政治家の利権が絡めないような仕組を作った上でだが。こんな状態なら公明党の方がまだしも、という誘惑に駆られるのは判る。逆に亀井の方が、どうせ次の選挙の後に切られるんだから、今の内に美味しいところだけ分盗ろういう姑息な腹積もりなんだろうな。
●2010年03月27日 毒入り餃子事件犯人捕まる?
…という報道があった。中国の公式発表以外に判断材料がないので、カッコ付きで論じないといけない段階だが、何はともあれ良かった。大方の想像通り、会社に不満を持つ中国の労働者の犯行だったようだ。この件でよくわかったと思うが、@中国人は面子を極端に大切にする。ゆえに根回しなしに「お前の国が犯人だ!」なんて言うと、後先考えずに「そっちこそ犯人だ!」と言い返してくる。外交問題に拘るような事件は、事実だからと言って迂闊に公表するのは考えものだ。Aさりとて中国人の良識は決して麻痺しておらず、時間は掛かってもそれなりの対応をする。基本的に、中国の為政者は伝統的な士大夫意識を強く持っていて、特権意識と正義感は表裏一体のものになっている。うまく付き合おうと思ったら、面子を立てて良識が機能する余地を作ってやる必要がある−−これって、万国共通だよね。そう、人間は逃げ場がなくなるまで追い詰めない、てのが基本でしょう。
●2010年03月30日 国松長官狙撃事件・時効後にオウムを犯人と名指し
ちょっと信じられない。これ、警察がやっていいことか? 異常だぞ。な〜んか、最近の警察はおかしい。政党のビラまきを不法侵入としたり、アキバのパンツ女を逮捕したり、今更な裏DVD販売を捕まえたり、TV番組で銃に触れただけのタレントを起訴したり……市民に対する示威行為に血道を上げているようにしか見えない。これもその一環だろう。たとえ証拠不十分で立件できなくても、社会的に抹殺する方法はいくらでもあるんだぞ−−的な。そうそう、そういう構造で言うと、検察の作った小沢事件とも良く似てるよな。本来、市民と正義を守るべき組織が、市民や正義に牙をむき始めている(まあ、小沢は市民でも正義でもないけど:-))。気が付いたら特高警察が復活してた、なんてシャレにならんぞ。
●2010年03月31日 郵政亀井案丸呑み
これで鳩山政権は終ったな。力がないのは仕方ないとして(初めから判っていたことだし)、ここまで音痴とは思わなんだ。所詮は世襲、やっぱり兄弟(u_u;) しかし、この後どうするつもりなんだろう…?
●2010年04月10日 たちがれ日本
というのは、渡辺喜美の命名だそうだ(^_^) 「みんなの党」も頗るどうかと思うが、確かにこの党名は痛い。ガンダムの主題歌思い出した(笑)。まあ、極右お笑い泡沫政党だわな。そもそも「反民主党」なんて政治理念じゃね〜だろ。−−でもって、そこに与謝野がいるわけだ。なんか、異和感が凄い。しかし、改めて人脈を見てみると、実はそこにいることはさして不思議ではないのだね。むしろ、驚くべきは、そうした連中に囲まれながら、リベラルなスタンスを維持できていた与謝野のしたたかさ。財政問題に専念することで、イデオロギー上の摩擦を上手に避けてきた印象がある。ただ、今回の新党騒ぎに限れば、しがらみに絡め取られて沈没……ってカンジだな。そもそも、伝統とか道徳とか民族とかを声高に叫ぶ連中は、総じて倫理性が低い。他人には厳しいが、自分や身内には大甘。身内を露骨にえこひいきした安倍、議員パスで愛人と旅行をした鴻池、数え出したらきりがない石原、そして民主党でも愛人を議員宿舎に連れ込んでいた中井。アメリカでも、高級売春クラブの顧客名簿に、道徳を声高に叫んでいた共和党議員がいたな。平沼の不祥事は知らないが(…なんか昔あったような気もするが)、新党立ち上げの課程で与謝野に見せた嫉妬は、この人物の人間性をはっきりと浮き上がらせた。……与謝野がこんな場所で野垂れ死ぬのは実にもったない。まあ、良識と見識はあっても、人望はない人みたいだからねえ…
●2010年04月23日 新党改革
「新党」であることしかウリがなく、しかも実際には「新装開店セール」と同じで、本当に新しいわけでもない。おまけに「たちがれ」同様、メンバーの政治理念がバラバラ。なんというか…舛添は随分悲惨な選択をしたな。結局、自民党乗っ取りに失敗して追い出されたわけだ。「落ち武者」という表現は言い得て妙だわ。ちなみに、このタイプの人間にリーダーは無理。なればなったで、とんでもないことをしでかす。妄想型権力亡者とでも言うのか……自分は頭が良くて、権力さえ握れば、世の中は自分の考えたように動くと、素直に信じ込んでいるおばかさん。
そもそも政治のリーダーというのは、さまざまな利害関係の調整をする責任者に過ぎない。変な理念を掲げて、一気にそこに突き進むと−−ヒトラーとか、スターリンとか、晩年の毛沢東とか、レーガンとか、小泉とかのように、国民や世界に大迷惑をかける。こういう連中は、少なくとも初期段階では国民の支持が圧倒的に高いのも共通点。まあ、舛添の場合はタレント的人気以上のものではなく、掲げているのも「理念」ではなく「イメージ」に過ぎないから、大政党から出てしまえば早晩存在意義はなくなるだろうが。基本的に政治家としての根っこがないからね。
しかし、これで与謝野も舛添も不発。出ていった連中にメリットはなく、出て行かれた自民党の崩壊には拍車が掛かる。一方の民主党はあの状態。与野党問わず、政治家が愚かさを競い合っているようにしか見えない。どうするんだ? 政治が融解した状態では、小選挙区制が政治に志しある人々の道を閉ざしているのは明白。制度を変えないと、本当に国が壊れるぞ。
●2010年05月28日 社民党福島党首、普天間問題で大臣罷免
当然でしょう。この件に関しては、福島大臣にも鳩山総理にも全く問題はない。もちろん、鳩山が約束を守れなかったのは大問題で、非常に高い代償を払うハメに陥っているのは確かだ。しかし、事がこうなった以上、両者の取る道は他になかっただろう。契約不履行で破談になるのは当然。約束を破られてナアナアで済ます方が拙いだろう。むしろ、気になるのは、程度の低いコメンテーターや街の声。
- 罷免ではなく辞任すべき…アホか!辞任は不祥事を起こしたときにするものだ。今回の件の責任者は鳩山であり、福島が身を引く理由は全くない。
- 反対ばかり言わずに代替案を出すべき…ピンボケもいい加減にしろ!普天間問題は社民党の看板だ。それを承知で連立を組んだ以上、調整の責任は民主党側にあるのは当然。ステーキ屋に入って刺し身を注文するんじゃない。
- 社民党は大臣の椅子が惜しくて離脱できない…まさに、国民なりの政治ってヤツで、この国の政治がここまで陥ちたのは、こういう認識の有権者が多いからだろうな。損得のことしか頭にない人間は、他人も同じ物差しで測る。
- 福島は自分の人気取りのためにやった…身内からこういう声が出るようじゃいかんな。そんな人間を議員に選んじゃいかんな。そんな人間が議員になれるようではいかんな。
一つ言えるのは、政党は主張を明確にして、その上で自由に連携・離脱すればいい。「信頼関係」なんて聞こえの良い瘉着ではなく、やったこと、やれなかったことで、その都度判断すればよい。損得のために主張をうやむやにするよりも、恨みっこなしの契約関係の方が遥かにマシだ。
●2010年6月2日 鳩山総理辞任
まあ、辞任自体はやむなしだけど、タイミングが悪いなあ…。日程的にも次期首相はタライ回しで選ばざるをえず、またも政権の正当性に疑問符が付いてしまう。やっぱ、きちんと選挙で負けて、責任を取って辞任すべきだっただろう。しかし、不人気で政権を投げ出したと言うのに「退任スピーチが良かった」「小沢を道連れにしたのは立派だった」と誉められる首相も珍しい(^_^; いずれにしろ、鳩山政権失敗の責任の半分は、鳩山を首相に据えて傀儡にしようとした小沢にあり、1/4は鳩山自身の資質にあり、残る1/4は揚げ足取りと袋叩きに血道を上げたマスコミにある。能力不足は明白だけど、何でもかんでも潰してしまえ、はいかがなものか。「一国の総理がそんなことでどうする」なんて偉そうなことをほざくバカばっかり増えて、どんどん人材が枯渇してしまっているじゃないか。次期総理に望むのは、ともかく、あと三年、投げ出さずにやり通す精神的なタフさ。政策より理念より、それが第一……って、どんな国だよ(u_u;) 小さな正義・瑣末な正論がどんどん国を歪めてる。
●2010年6月4日 菅総理誕生
妥当でしょう。政治家としての資質は鳩山よりかなり上だし、権力の二重構造などと揶揄されることもない(この点に関しては鳩山の功績が大きいが)。なにより、党全体のイメージが全然違ったものになった。考えてみると、副総理からの昇格なんだから、イメージが一新されたというのも変な話なのだが、最近の菅は鳩山政権から一歩退いていた感じが強く、国民から見ても、政権の一員という印象がなかった。あの目立ちたがり屋が、滅多に表舞台に出てこなくなっていた。ゆえに、清新なイメージがある。ただ、それが今日を見通した賢明な判断によるものであれば良いのだが……総理に決まっても満面の笑みはなかった。う〜む、健康不安か女性スキャンダルか、な〜んか引っ掛かってないと、こんな感じにはならんだろう。−−野球賭博問題が表沙汰になる前の琴光喜の相撲を思い出した(u_u;) 変なスキャンダルでまたも短命政権なてイヤだぞ。
●2010年6月20日 自民党の罵詈雑言
…ひどいな。何度も言うようだが、自民党が口にしているのは政策批判でもなんでもない。ただの幼稚で汚い罵詈雑言。週刊新潮やSAPIOと同レベルの品性を、公共の電波を使って晒しまくっている。失笑と憐愍を買っているだけど気が付かないのかね? 谷垣や大島や小泉のバカ息子がTVに映る度に、票が逃げて行ってるぞ。たぶん、自民党の内部では、そういう態度が賞賛されるんだろうけど、それは、自民党の政治のレベルの低さを証明しているようなもんだ。「自分たちから利権を奪った奴等は憎いから殺してしまえ」「市民運動上がりが総理なんて生意気だ」「そうだ、そうだ、やっちまえ!」−−そんなもんが政治かよ。
⇒追記:その後、無責任な罵詈雑言を批判された谷餓鬼は、「与党批判をしないと野党の仕事がなくなる」とのたまわったそうな。そんな政党いらね。政党助成金返せ。
●2010年6月23日 腐れマスコミ
たかって、叩いて、煽って、それで視聴率があがれば正義……って、いくら何でも酷すぎるだろう。@菅の消費税発言:別に今から議論を始めるのは、過去の言動とも全然矛盾しない。鳩山が4年間上げないと言ったのも5年目に上げるという意味だし、制度設計に3年掛けるのなら、時期的にも丁度一致する。なぜ、今すぐ上げるような間違ったイメージを振りまいて、政権批判に血道を上げるのか。A大相撲問題:理事長に進退を聞いた記者、お前は大馬鹿。そんなこと言ってる状況じゃないことがわからんのか。なぜ、前に進もうという人の足を引っ張って喜ぶのか。人間として最低。ついでに言えば、相撲界が暴力団と関係があるのは常識。悪いと言って批判するにしても、これから先の話だろう。すでにどっぷり使っている連中の過去を暴いて、大騒ぎするなんてレベルが低すぎる。過去は不問、以後厳罰、で十分。
相撲取りも芸能人も、別に倫理性の優れた人のなる職業ではない。また、人の手本になるような職業でもない。噺家なんて、高座で自分の過去の違法行為(賭博、未成年飲酒、買春、覗き、公然猥褻等)を堂々と語って笑いを取っている。また、自分の脱税を作品にした漫画家もいる。そういう連中のそういう行為は笑って許してやれ。彼らは人の本能により近い生き方をし、それによって周囲に潤いを与えるのが職分だ。少なくとも、一般人よりも高い倫理性を求めるのは大間違い。無論、誰であれ違法行為があれば法的な処罰を受けるのは当然だが、そこまで。袋叩きにして他人の人生を潰して喜んでいるマスコミの行為とは別次元。そもそも、テレビ番組で偉そうなことを言うレポーターやコメンテーターに、いったいどれほどの倫理観があるのか、甚だ疑わしい。
●2010年7月11日 参院選民主党惨敗
民主44議席(-10)、自民51議席(+13)という結果だった。まずは民主惨敗と言っても良いだろう。原因ははっきりしている。やはり、菅の消費税増税発言。と言っても、世論も賛否は拮抗している状態で「増税即反対」ではない。むしろ、税率も使途も逆進性緩和措置も検討していない段階で、選挙前に唐突に出てきたことが問題であり、問題視されると言い訳に終止したのもさらに状況を悪くした。増税自体よりも、その発言の仕方に問題があったわけだ。−−てか、同じく消費税増税を主張した自民が勝ったのだから、増税自体が敗因ではないのは明らか。
また、今回は「みんなの党」の躍進が目立ったが、一方で他の小政党は軒並み議席を減らしている。どこからどこへ票の移動があったのか検証してみないと、民意の動向を正しく読むことはできない。少なくとも、単純に民主党から自民党へ有権者が動いたということではなさそうだ。さらに言えば、これだけはっきり自民党が勝利していても、比例代表の得票率は実は民主党の方がずっと高い。これって、制度の欠陥ではないか? 自民党が与党時代に作った、自民党に有利なシステムがそのまま機能していると見るべきだろう。
いずれにしろ、これで「ねじれ国会」の悪夢の再現となったわけだ。民意の軽薄さをなじってもはじまらないが、早急に制度改革をして、こういう状況で物事を決めるシステムを確立しないと、本当に国が沈没するぞ。たとえば、両院の議決が異なった場合は、両院の票数を足し合せて賛否を決めるとか、すべての法案で衆院の優越を認めた上で、参院には独自の法案修正権限を与えるとか、あるいは、参院には法案議決権をなくして、代わりに2/3以上の反対で拒否権を持たせるとか。また、その場合は、参院は選挙区を廃止して、完全比例代表制にするか、さもなきゃ各分野からの推薦制にするとか、裁判員みたいに籤で選ぶとか。選び方も機能も衆院とは別のものにして、役割分担をさせる必要がある。同じ物が二つあって、しかも別の結論を出していたんでは、何も決まらない。
●2010年8月09日 原爆と核兵器廃絶運動
毎年、この時期になると核兵器廃絶が話題になる。単に原爆の犠牲者を悼むだけでなく、日本の悲惨な経験を海外に伝えることによって、世界から核兵器をなくし、平和な世界を創ろうという運動だ。その理念自体は素晴らしいし、その運動に尽力されている方々には頭が下がる。しかし、一方で情緒をベースにした運動の在り方に、ある種の限界を感じないではいられない。
核廃絶の運動を一言で言えば、「我々はこんなに悲惨な目にあった、だから同じ事を繰り返してはいけない」という主張に集約される。しかし、これが有効なのは、自身も世界に広く耳目を開いている場合に限られる。悲惨な出来事は過去・現在を問わず、数多く起きている。ユダヤ人の虐殺、パレスチナ人の虐殺、ダルフール紛争、チェチェン紛争、カンボジア内戦、文化大革命、9.11テロ、イラクで使われた化学兵器、アメリカが先住民に使った細菌兵器……数え上げたり切りがない。日本人はこうした問題に関心を持ち、マスコミもきちんと伝えて、自分たちの世界の問題として意識しているだろうか? それができていないのに、他国に対して被爆体験に共感しろというのは無理ではないだろうか? その中で、原爆の体験だけが「特別」だと言えば、それは他の悲劇の犠牲者達の反感を買うことは確実だろう。
いわんや、旧日本軍が大陸、半島、南洋でやったことに頬被りした状態で、自分たちのやられたことだけを大声で叫んでも説得力はない。昔、『ライジングサン』という日本軍を題材にした映画が東南アジアで上映されたとき、ラスト近くの原爆投下シーンで、観客席から一斉にバンザイの声が上がったという話を聞いたことがある。また、同じく東南アジアの街頭インタビューで「日本は原爆を落とされたことを自慢している」と答えた人がいた。もちろん、これらが真実を伝えたものかどうかは留保が必要だが、そうした雰囲気があることは想像に難くない。首相が朝鮮半島支配に遺憾の意を表わすだけで騒ぎ立てるような国では、反核運動は広い共感を呼ばない。
オバマが核なき世界を目指すと宣言したことも、決して広島や長崎の悲劇に共感したからではない。それは核兵器がテロリストの手に渡るという悪夢が、現実になろうとしているからに過ぎない。他を圧倒する力を自分たちだけが独占できるなら、手放そうなどという脳天気な政治家はいない。政治家の計算は冷徹であるし、冷徹であることが求められる。リンカーンも、安価な工場労働者の確保という目的がなかったら、黒人奴隷の解放にあれだけ熱心になれたか、あるいは実現に成功したか、甚だ疑問だ。
といって、私は政治家の理想を否定するつもりはない。今述べたような損得論だけで政治を見るのも、これまた極めてさもしい。この面だけを強調した主張を述べる人は、自身もさもしい世界に生きている、極めて哀れな人物である。政治の世界にも高邁な理念は存在する。ただ、その実現には損得との阿吽の呼吸が必要だ。それを逆説的に証明したのが鳩山の普天間問題だが、それはともかく……。いずれにしろ、核拡散の悪夢が目の前にある現在こそ、実は核廃絶の好機といえる。しかし、この好機を活かすには、情緒型の運動からの脱却が必要だ。マスコミも、8月6日と8月9日を年寄りの悲惨な体験談で埋め尽くすのは、もう考え直すべき時期だろう。
蛇足ながら、「語り継ぐ」ことについて;基本的に、私は「語り継ぐ」という行為には懐疑的である。なぜなら、人間は自分で失敗しない限り、本当の痛みを理解しないものだから。本質的に他人の失敗や経験を糧とすることはできない存在だから。私自身、申し訳ないが、テレビや新聞で報道される戦争や被爆の体験談には、さして大きな共感を感じられない。しかし、語り手が肉親であれば、また違ってくる。
母が子供のころ避難していた防空壕に泣きじゃくる子供がいたのだが、その母親が周囲に気兼ねして子供を連れて別の防空壕に移ったところ、移った先の防空壕に爆弾が直撃した話。父が子供の頃、空襲で一家揃って田んぼの中を逃げていたとき、当時小さかった叔母の長靴がぬかるみに取られて動けなくなった話。生い立ちの不幸だった婆さんが、子供のころイナゴを捕まえておやつにしていた話、結婚してから地元の紡績工場で働いていた話、爺さんが川で捕まえたという鰻は、実は養殖場から盗んできた物だったという話。親父が高校生時代に彼女(母ではないそうだ)を連れて歩いていたときに、ばったり祖父に出会い、あんまり小汚いので使用人だと言った話。
これらは、私に強い印象を残している。その人となりや人生をある程度知っているからこその共感なのだろう。赤の他人には大して興味を惹かないものだと思う。つまり、語る者と語られる者の紐帯の強さによって、語る力は全然違ってしまう。では、赤の他人に強く語りかけることは不可能なのか? ……私は、その答えを一つを高畑勲の『火垂るの墓』に見た。高畑のような特異な才能、原作を完全に咀嚼して、原作以上に原作に近い作品を作る才能があれば、特定の個の体験を、普遍的な強い物語に昇華させることは可能だろう。だが、高畑の才能こそ空前絶後、誰にでもできることではない…。
●2010年08月26日 小沢、代表選出馬
存在自体が拒絶されているのに、まだ腕力で何とかなると思っているらしい。政治資金規制法違反の嫌疑を掛けられた状態で、しかも大半の国民が黒だと思っている状況で、おまけに引責辞任したばかりと言うのに、数を頼んで権力の座に就こうとするか…。権力を奪取して金をばらまけば、国民は尻尾を振ると信じているらしい。ほとんど、第三世界の政治状況だな。これで本当に終わりかも知れないな。小沢の政治生命も民主党政権も…。
⇒小沢の自爆テロ説というのもあるらしい(^^; 出ようが出まいが、勝とうが負けようが、どうせ自分の政治生命は終わりだと覚悟した上での行動だと。
●2010年09月01日 2010年8月
ともかく暑かった。観測史上最高の酷暑だった。熱帯夜でなかったのは一日だけ。35℃超えの猛暑日も続いた。熱中症による死者は500人近いとか。クーラーなしでは生存できない状況になっている。明らかにおかしい。おそらく、これからはこんな年が10年に2、3回という頻度になり、やがて連日40℃超えなんて年も出てきて、ある日突然、地球の生態系が崩壊して、人類は亡ぶんだろうなあ……。たぶん、私が生きている間に。
経済は円高と株安でえらいことになっている。アメリカの景気の底割れ懸念が原因らしいが、日本もアメリカも資本主義−−競争と成長の原理主義−−が破綻したのだから、そもそも回復なんて幻想。成長分野を探さないといけない、という段階で既に袋小路。インチキ証券ばらまいて金を集めて破綻した、というのは単に悪徳とか強欲とかということじゃなく、その系が既に富を生み出す力を失っているということ。そんなことは、みんな気が付いているはず。現在の状況は投機マネーが指標を乱高下させて利鞘を稼いでいるだけ。投機の規制以外に打つ手はない。
そんな状況の中、政界は民主党の党首選挙に小沢が出るの出ないので大もめ。てか、これも投機マネーと同じで、騒ぎにして視聴率稼ごうというバカどもが祭りにしているだけなんだが。確かに、実質的に次期総理を決める選挙だが、騒ぎ方がおかしい。愚かな視聴者は「権力闘争」が大好きなので、マスコミもこの選挙を「権力闘争ドラマ」に仕立てあげて、挙げ句の果てに「権力闘争は良くない」とか「政策で競え」「国民の生活を第一に」などとクソみたいなコメントを付けて、偉ぶって見せている。いい加減、こういう紋切り型の三文芝居はやめてくれ。実行力不足と起訴逃れの政策論争に何の意味がある。正確な分析も丁寧な解説もできず、型に填めてウケを狙うだけのマスコミなんていらない。不正確な情報と憶測だけで他人を誹謗するコメンテーターなんぞ消えてしまえ。……う、いかん、自爆(@_@)
●2010年09月14日 民主党代表選挙・菅直人再選
この選挙、私は民主党員の「正気」が試される選挙だったと思う。そもそも現在の小沢が総理になるなど常識的にありえない。立候補する本人も、推薦する議員も、投票する支持者も、倫理観が極端に麻痺しているとしか思えない。たとえ検察のでっち上げだとしても、政治と金の問題で引責辞任したのなら、最低一年は表舞台に出ないのが常識。潔白を主張して断固戦う姿勢を見せているのならともかく、灰色のままうやむやに幕引きをしたのだから、三カ月で代表選出馬とはあまりに非常識。菅が総理に相応しいかはさておいて、この状況の小沢だけは絶対にありえない。政策論争以前に、出馬自体があってはならないことだ。
さて、そうしてみると、今回の選挙結果は非常に危うい。確かに、選挙結果は菅の大勝だったが、国会議員票はほぼ拮抗、党員・サポーター票にしても、得票の割合は6割/4割に過ぎない。つまり、少なくとも民主党員の4割−−半数近く−−が「正気」を失っていることになる。国会議員は自分の損得で動くから、まともな世間の常識が通用しないのはまだ理解できる。悪いことだが、ありふれたことだ。しかし、自分の利害に直接的な関係が薄い党員・サポーターの票までこうだと、非常に不安になる。
国民に不人気でも、結果的に良い政治をすればよい−−小沢の腰巾着の山岡のこの妄言が印象的だった。これは、民主主義の根本否定である。我々は、衆愚政治と背中合わせの民主主義を、それでも他の政治システムよりもマシだとして選択したはずだ。たとえ不人気な政策を実行することはあっても、国民の大半が拒絶する人間が国を支配することは許されない。民主主義も時には失敗をするが、良い独裁政治は一つもない。こんな初歩的なことも忘れて、権力に盲従することに安心立命を覚えようとすると人間が、民主党の半数近くを占めている。
つくづく思う、支配される人間は支配されたがっているのだ、欺される人間は欺されたがっているのだ。そして、そういう連中は必ず後で被害者面をする。
●2010年09月23日 偽障害者団体事件、地検特捜の主任検事を証拠隠滅で逮捕
そもそも、これがでっち上げの事件であったことは、朝日が早い段階から報道していた通り。まあ、私も九分九厘そうだと思っていた。また、証拠隠滅(捏造)も、それ自体はさして驚くには当たらない。権力とはそういうものだ。
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私の親父も信号無視で捕まったことがあるが、その信号は立ち木の枝に隠れていて、道路からは見えない信号だった。そこで裁判に訴えたのだが、親父が現場の証拠写真を撮りに行ったら、問題の枝は既に伐採されて、信号は見えるようになっていた。まあ、警察だろうが検察だろうが、そういうものだ…
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しかし、今回の件にはいくつか注意しなければならない点がある。一つは、このでっち上げ事件の目的。報道からは、まるで功を焦った検事の単独犯行のような印象を受けるが、私にはそうは思えない。私はこの事件を「民主党に打撃を与え、自民党政権を維持するための、検察組織あげての謀略」だったと見ている。当時の政治状況や小沢と検察の対立の尖鋭化を思えば、そうでないと考える方が難しい。「検察は政治に干渉しない」なんてのは、検察OBの話を鵜呑みにした人間の勝手な思い込みに過ぎない。この時期の検察は、まさに自民党別働隊だ。
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私がそう考える根拠は、結局、検察が小沢を起訴できなかったということ。つまり、そもそも起訴できるだけの材料もないのに、徒に騒ぎ立て、いい加減な情報をリークして、小沢や民主党のイメージダウンに血道を上げていたこと。結果的に不起訴はありうることとしても、この限りなく真っ黒なリークは通常はありえない。捜査の過程で必然的にイメージダウンになったのではなく、イメージダウンそれ自体を目的とした狂言だったとしか考えられない。
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無論、明文化された指示があったとは思わない。しかし、組織内部に民主党のスキャンダルを鵜の目鷹の目で捜そうという雰囲気に合ったことは想像に難くない。そうした状況の中で、出世欲に目が眩んだ強引な検事が、組織の意を汲んでこの事件をでっち上げたのだろう。そうだとすれば、これを純粋な意味での「組織ぐるみ」と呼べるかどうかは微妙だが、功を焦った個人の犯罪に矮小化してはならない。恐らく、組織に取って遺憾なのは、すぐにバレるようなでっち上げをしたことであり、もっと上手くでっち上げていれば、彼は出世していたに違いない。
二番目の留意点は、この問題が表沙汰になったことだ。が…なんだか面倒臭くなったので、この点についてはいずれそのうち。
●2010年09月25日 尖閣諸島事件で中国人船長釈放
この事件、私にはまだよく理解できていない。しかし、町村とかアーミテージの愚かしい指摘が、問題の本質からおそろしくかけ離れているのは間違いないと断言できる。こんな連中相手に外交をやらなければならなかった中国外務省に同情すら覚える。無論、石原や安倍の下品なコメントなど一顧だの価値もない。てか、発言は勝手だが、こんな連中のコメントを報道するマスコミの見識を疑う。対立感情を徒に煽っているだけ−−というよりも、煽ることで視聴率を稼ごうという意図が丸見え。はっきり言う、テレビ業界は、人権よりも治安よりも外交よりも、視聴率を大事にしている。そのためには人間の醜い部分を拡大再生産して世の中にばらまくことに何の躊躇ない。
それはそれとして、じゃあ、この中国の異様な強硬姿勢は何? たぶん、誰もがそれを知りたがっているが、誰もきちんと説明してくれない。当初は、強硬な国内世論を抑えるためのポーズだという指摘もあったが、私はこの見方に非常な異和感を覚えていた。中国国内で騒いでいるのは所謂“右翼”だけで、抗議行動は一般市民にまで広がっていない。政府が強硬ポーズを取って不満を沈静化する必要はない。むしろ、中国政府が率先して事態を大きくしているように見える。日本政府はそのことを見誤って、時間が経てば沈静化するだろうとタカを括っていたフシがある。そうではない、中国政府は本気になって、ムキになって怒っているようなのだ…
もちろん、今回の中国の行動の背景には、経済力の発展と軍事力の増強があるのは間違いないだろ。海洋権益に強い執着を持っているのも事実だ。しかし、それは背景であって原因ではないだろう。なぜなら、今回の事件が起きる以前から尖閣は日本が領有権を主張し、実効支配していたが、さりとて中国はこんな反応はしていなかったからだ。領有権自体が問題なら、ずっと以前からもっと強い態度に出ていた筈だ。したがって、領有権問題は領有権問題として、今回中国政府がこんなに感情的になっているのは《漁船拿捕と船長逮捕》という、日本政府の対処の方に主たる原因があると考えるべきだろう。
つまり、かつてのように、船長を逮捕せずに即時国外退去にしていれば、こんなことにはならなかっただろう。日本政府は「国内法に従って粛々と対処する」と言っていたが、まさにそのことが問題だった。中国は尖閣を日本領土と認めていないわけだから、「国内法に従って」という態度自体が中国政府の面子を潰すことを意味する。グレーゾーンでお互いの面子を潰さないようにしていたのに、今回は顔をまともに踏みつけにされたと感じたのだろう。何とか大ごとにしないように気を使っていたのに、そんな木で鼻を括った態度を取るのか?ガチで喧嘩する気か?−−と“キレた”と見るのが一番適切ではないか。まあ、日本の方から意図せず喧嘩を吹っ掛けたということだろう(だからと言って、私は日本政府に「責任」があると言っているわけではない、念のため)。
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私自身も、よくこの手の喧嘩を吹っ掛けてしまうので、何となくわかる(^_^; 悪意はないし、自身の基準からは当然のことをしてるつもりなんだが、相手にはそれが酷く不快に映るらしい。だから、急に相手が感情的になるのを見て戸惑ってしまうのだが、今回の日本政府の雰囲気もそれに近い。
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いずれにしろ、今回の日本政府の対処は最悪だった。逮捕したのも拙ければ、中国の圧力に屈して釈放したのも愚かだった。少なくとも、そんなふうに受け取られるようなタイミングで釈放すべきではなかった。しかも、その責任を検察に押し付けるとは…。また、これだけの喧嘩になってしまえば、相手はオトシマエを要求してくるだろう。実際、謝罪と賠償を要求しているようだが、それに日本政府がきちんと対応できるかどうか…。原則を曲げないのは当然としても、原則を通してきちんと事態を収拾できるのか、外相が前原ではかなりの不安がある。
そもそも領有権なんて問題は水掛け論で、いわんや天然資源がからむと、「棚ぼた」の奪い合いという物凄く醜い状況になる。だからこそ賢い対応が必要なんだが−−もういい加減、地球の上に勝手に線を引いて、こっちから出たお宝は自分の物、的な発想はやめてほしい。また、一部の人間の薄汚い欲望を「国益」などと美化した言葉(全然美しくない言葉だが)で呼ぶのも止めなきゃいけない。とは言え、今ある現実は現実として、利害対立を尖鋭化させない知恵は必要。そういうのを本当の意味での外交力とか政治力とか呼ぶ。その点で民主党政権が未熟なのは覆うべくもない事実だが、今回のような暴発の仕方は、過去の外交のツケだとも言える。経済関係はあっても、信頼関係は全然できていなかったということだからね。信頼関係ができていれば、多少不愉快なことをされても、ここまではキレないよ。
●2010年11月04日 オバマ民主党大敗
しかし、アメリカ人は愚かだとしか言いようがない。こういう基準で政権を評価する限り、前政権の尻拭いをしようとする人材は出てこなくなるぞ。どう見ても、オバマだからこの程度で済んでいるという感じがするのだがな。アメリカは自らカルト支配の貧困超大国への道を歩み出したわけだ。
●2010年11月05日 尖閣ビデオ流出
このビデオに触ることのできる人間は極めて限定されているから、犯人の特定は困難ではないだろうな。そんなことは犯人も承知の上。つまり、バレても自分の身は安全という確信があるのだろう。『三国志』を思い出す。親分が道義に悖るようなことを欲した場合、部下がその意を汲んで勝手に親分の望む通りに行動する。親分はタテマエ上それを叱責するのだが、結局責任はうやむやにして、それどころか部下は出世したりする。ヤクザの世界はもちろん、霞ヶ関でも同じ手法が横行している。ハテサテ、誰が責任を問われるのか、問われた後にどんな処遇になるのか…
そうそう、テロ対策情報の流出と同時期というのが気になる。犯人が同じとも考えにくいが、無関係にしてはタイミングが良すぎる。黒幕は同じかもしれない…?
⇒報道によると、流出犯を英雄扱いする愚か者が随分と多いそうだ。もはや、国全体が学級崩壊状態だな。
●2010年11月08日 プロ野球公式戦全日程終了
ロッテがパリーグ3位から日本一に駆け上がったわけだが……どうも爽快さがない。ロッテは実によくやったと思うのだが、中日にセリーグ1位のプライドを感じなかった。というか、今年はセもパも大混戦でありながら、締まりのない試合が目についた。特に酷かったのはセの最終盤で、中日は自力優勝の掛かった試合でBクラスにあっさり負けるし、僅かながら優勝の可能性が残った阪神も下位チームにコロリと負けて中日に優勝をプレゼント、巨人なんか2位確定を九分九厘決めながら9回2死からひっくり返されて3位。中日は明確な方向性を持って作り上げたチームだが投打のバランスが悪すぎる。巨人は選手の能力頼みの雑で脆いチーム。阪神は投打のバランスは一番良いが異様に勝負弱い。そりゃ勝負事だからどこかのチームは優勝するけど、どのチームにも本当の意味での強さがなかった。パリーグも大同小異。特に終盤の西武の連敗は酷かったし、なんかチーム自体がぎくしゃくしていた。こう言っては何だが、短期お祭り型のロッテでも日本一になれてしまう、ある意味でレベルの低いシーズンだった。危惧していた通り、有力選手の大リーグ流出で日本のプロ野球の質自体が下がっているように感じられる。
●2010年11月09日 ホームラン軒ふたたび
なんか、このところの半生麺ブームで、ホームラン軒が脚光を浴びるようになってきたように思う。一時期、店頭ではほとんど見なくなっていたが、このところちょくちょく置いてある。広東麺や白湯麺も麺は同じだし、ニュータッチの凄麺もホームラン軒のOEMじゃないかと思うくらい良く似ている。二十年以上の歴史のあるカップ麺なのに、常にマイナーで、それでいて消えそうで消えない、変に根強い人気がある。てか、会社が二度も消えているのに、受け継がれてるんだから凄いもんだ。
しかし、私も歳を取ったせいか、あの強烈な化学調味料味のスープは流石に受け付けなくなっている。いまさらながら、いくら何でもだろう。で、この間、ワンタンスープという粉末の中華スープ(3袋100円)を買ってきて、これをホームラン軒のスープの代わりに使ってみた。これも化学調味料の塊だが、それでもホームラン軒のスープよりは大分マシ。いくぶん穏やかな味である。これなら何とかいけそうだが、そうまでしてこだわるのか? なにせ、ローソン100に行けば冷凍ラーメンが100円で買える。かやくが入ってないのが淋しいが、生麺だしスープもまあまあ。味と値段で考えるならこちらの方が賢い選択のような気がしてきた。
【追記】ホームラン軒のスープだが、お湯を多目に入れるだけで、随分と飲みやすくなることがわかった。また、このスープ単独でも中華スープとしてけっこう美味しく飲める。お椀にネギ少々と茹でたモヤシを数本入れて、ホームラン軒のスープを1/4袋ほど入れ、お湯で薄める。最後にコショウをかけて出来上がり。濃さはお好みで。「化学調味料の塊」という悪口がウソみたいな味になった−−と言っても、化学調味料の味でなくなるわけではないが。
●2010年11月22日 柳田法相辞任
ビデオを見る限り、内輪で笑いを取ろうとして、おどけて言っただけのように聞こえるんだが……こんなことで大臣の首が飛ぶのかね? まあ、@報道陣も入っていて「内輪」とは言えない場であったこと、A過去の言動から冗談では済まされない人物であったこと、が問題視された要因だとは思うが、それにしても、ほとんど「水に落ちた犬は叩け」状態。特に自民党は酷いな。補正予算を人質に、ほとんどやくざのイチャモンレベル。こんな奴等を税金で養う必要はないと思うがな…
●2010年11月23日 北朝鮮・韓国砲撃戦
日本では「北朝鮮は異常な国」というマインドコントロールが強く、あの国の外交のしたたかさを過小評価しがちだ。しかし、少なくとも過去を見る限り、彼らの「異常な」外交姿勢は成功した例の方が多い。根底にあるのは、北朝鮮の崩壊を最も恐れているのは、実は韓国や米国であり、滅多なことでは軍事行動には出てこないという、変な自信だろう。だからこそ瀬戸際戦術も成り立つのだが、今回のように民間人の居住地をターゲットにした直接攻撃となると話は違ってくる。完全に一線を踏み越えた行為だ(まあ、現在報道されている経緯が事実であったなら、という条件付きだが)。今回の件で一番頭を痛めているのは、たぶん、中国だろうな。中国を黒幕とすると軍内部のクーデターで金王朝を打倒する、というのが一番ありそうなシナリオになってきた。
●2010年12月5日 阿久根市長リコール成立
僅差と言うのに驚いた。当然、圧倒的大差でリコール成立だと思っていたのに。やはり、阿久根市民の民度は低いと思わざるをえない。そもそも、「政治は結果だ」という考え方は大間違いで、「政治は手続き」である。不当な手続きで大衆迎合政治を行うことの危険性は歴史の証明するところ。目先の人気稼ぎのような政策に惑わされるのは愚か者である。
それは名古屋市の問題でも同じ。ただし、こちらは選管=市議会のやり方があまりに汚く、結果的にポピュリストである河村市長に支持が集まってしまったという、非常に皮肉な結果になった。市長のやり方も極めて非常識だが、議会はそれに輪を掛けて言語道断。全国に恥を晒しているのは市長ではなく議会の方だ。
有権者が政治に興味を持つことは結構だが、敵を作って情緒的に扇動することで自分の権力を強めようとする権力者に躍らされてはならない。小泉がそれでうまくいったものだから、真似をするバカが後を絶たないのは、たいへんに憂慮すべき状況だ。
●2010年12月10日 あかつき、金星衛星軌道投入失敗
はやぶさのときも強く感じたんだが、そもそも技術力が高ければもっとスンナリ成功しているだろう。技術力が低いからボロボロになったのであり、どうにかこうにか帰ってこられたのを感動か技術力とか言うのは、相当におかしい感性だと思う。今回のあかつきの失敗も、要するに技術力の低さの証明じゃないか。まあねえ、当然私は素人だし、細かなことは判らないけど、金星の衛星軌道に人工衛星を投入するくらいなら、ニュートン力学と8ビットパソコンでできるレベルだと思うんだけどねぇ…。日本は昔から燃焼系が弱いような印象があるんだが、どうしてセラミックスなんて使ったのかね? 実績のある枯れた技術で、ハードルの低い課題からクリアしていって、徐々に新技術を投入していくのが常道じゃないの? 正直、人目を惹こうと能力以上の無理をして失敗している印象が強い。これも事業仕分けの影響かねぇ……目立たないと予算が付かないから。かつての日本には、目立たない地道な仕事を評価する風土があったはずなんだが。ま、6年後にどうなるかわからないけど、とりあえず日本人一人あたり200円ほどのお金が宇宙塵となったわけだ。
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