ひとこと 2009
●鳩山内閣支持率急落 (2009.12.22)
朝日の調査ではとうとう5割を切ったそうだ。しかし、むしろよくこの程度の下落で済んだもんだ、というのが一般的な感想だろう。本人が政治資金スキャンダルを抱え、三ヵ月でマニフェストを反故にして、外交もぐちゃぐちゃ、おまけに露骨な二重権力の姿を見せ付けられているのだから、支持率2割でも不思議はない。思うに、今年の政権交代は自民党に対する徹底的な嫌悪によって起きたものだ。「変えて欲しい」という願望はあったものの、民主党政権になったから山積する問題がすぐに解決できるなんて誰も信じてはいなかった。むしろ、実行力では自民党に劣ると感じていた有権者の方が多かったはずだ。にも拘らず、民主党を選んだのは、ともかく自民党が嫌だったからだ。だから、自民党がどれほど正当な批判をしても、共感する有権者は非常に少ない。むしろ、自民党の“汚い”批判を聞けば聞くほど、鳩山の肩を持ちたくなる。民主党もダメだけど、それ以前に自民党が崩壊するだろうなあ…
●事業仕分け (2009.11.15)
パフォーマンス的な要素の方が強くて実効性には乏しいとは思うが、逆に言うと、パフォーマンスとしては大成功している。遠山の金さんや大岡越前のお白砂の場面みたいだもんね。悪人が誤魔化そうとすると「おうおうおうおう、この天下りリストが目にはいらね〜かぁ〜〜」って感じ。とは言え、官僚を晒し者にして喝采を浴びるという手法は、小泉劇場と良く似た大衆迎合政治で、非常に危険な要素をはらんでいる。ただ、これが庶民の溜飲を下げるショー足りうるというのは、今までの政策決定プロセスがどんだけ不透明だったのか、ということの証左でもあるわけだ。とりあえず、ウミを出しきるまでは目をつぶるべきか……危ないかなあ?
●揚げずにからあげ (2009.11.08)
小人数の家庭では、揚げ物を作るのは非現実的。コストパフォーマンスも悪いし、地球環境にも良くない。我が家でも、揚げ物は外食か買ってくるかしていた。トンカツ、コロッケ、天ぷらはそれでいいのだが、困ったのは鳥の揚げ物。近所で手に入る鳥の揚げ物は、なぜかことごとく肉が古くて臭い。揚げ方も下手くそ。唯一食べられるレベルの空揚げを売っている店も、常時置いているわけではない。
てなわけで、大阪の子供のCMで有名な「揚げずにからあげ粉」を買ってみた。ネットで調べると評判もよいのだが……結論から言うと、これは唐揚げじゃない。唐揚げ味の粉を塗り付けて焼いているだけだ。そのまんま。確かに不味くはない。ウチの近所で入手できる唐揚げに比べればずっとマシだ。新鮮な肉を使えるだけでも雲泥の差。でも、揚げ物特有の旨味はない。おまけに、強烈な化学調味料味。最初はいいんだが、1回分の半分くらい食べたら、ちょっと「うっ」となった。おいしく食べられるのは3〜4切れかな。
まあ、今の若い連中はこの味で平気なんだろうけどね〜〜
●異常事件多発 (2009.11.07)
陰惨でセンセーショナルな殺人事件なんて、同時に二件もあればウンザリなのに、まただよ。今度は鳥取のホステスが複数の男性を殺した疑惑が出てきた。さらに、島根で女子大生の誘拐殺人事件。しかも、きわめて猟奇的な犯行。どうなってるんだろう…? 私が子供のころは、アメリカなんかでこの種の犯罪がよくあって、ニュースを見ながら恐い国だな〜なんて思っていたんだが、物の見事に同レベルになっちゃった。まあねえ、経済システムを同じにすれば、人心の荒廃も治安の悪化も、結局同じようになる。必然と言えば必然。……しかし、島根の女子大生の事件は、犯人をきっちり捕まえて欲しいものだ。いくらなんでも酷すぎる。
●婚活殺人事件と千葉女子大生殺人事件 (2009.11.06)
どちらも週刊誌の報道は酷いな。前者は限りなくクロに近いとは言え、起訴もされていない女性を殺人犯と断定した上、その容姿を揶揄して面白がっている。しかも、あるテレビ番組では、出演者がその記事を取り上げて嘲っていた。多くの人命が奪われた可能性が高い事件なのに、どういう神経してんだか。後者の事件は、かつての東電OL殺人事件を髣髴とさせる。あの事件と同様、興味本位で被害者のプライバシーを暴いて被害者を貶め、低俗な読者の興味に迎合している。あのとき、マスコミは随分と反省をしたはずなのに……また新潮社だよ。
●自民党代表質問 (2009.10.30)
やっぱり、自民党は終るんじゃないか? 谷垣の代表質問を見ていてつくづく思った。どんな批判をしても、全部自分のところに戻ってくる。そもそも、失政で政権を失った政党が、新政権の政策を批判してもまったく説得力がない。「言えた義理か!」で終わりである。……いや、そんなことは初めからわかっているわけで、その上で何が言えるのか、が鼎の軽重を問われる所なわけだ。しかし、結果は非常に悪い。危惧されていた通り、古い自民党をそのまま引きずっている。だから、有権者の魂を揺さぶる要素がまったくない。汚い言葉を使った批判は、負け犬の遠吠えにしか聞こえない。特に「ヒトラーユーゲント」発言は、品格まで疑わせる。
今回の選挙は、明らかに自民党の自滅だった。あまりにお粗末な政治に国民がノーを突きつけたのだ。郵政選挙での民主党の惨敗とはまったく質が違う。だから、まずは自己批判と新しいパラダイムの提起から始めるべきであるし、それしか再生の方法はない。「再生」というが、それは古い自民党を復活させることではないし、そんなことは不可能だ。「再生」は新しい政党への生まれ変わりでしか実現できない。パラダイムシフトとは非連続なものであり、過去との決別なくしては実現不可能なものなのだ。谷垣ではやはり荷が重い。
●楽天・野村監督解任 (2009.10.11)
これはいったい何事なのか? 実績も人気も抜群の監督を、なぜクビにする必要があるのか? 高齢と言っても、監督の仕事に支障はない。また、支障がないからこそ好成績が残せたのではないのか? 高額報酬と言っても、後任にはさらに高額な報酬が必要な人物の名も上がっている。三木谷という人物の愚かさは周知の通りだが、それにしても、この監督交代劇はまったく意味がわからない。ファンが離れ、成績が落ち、球団経営を圧迫するのは目に見えているのに……
●Winny開発者無罪判決 (2009.10.08)
当然だろう。どう見ても価値中立。かつてのダイヤルQ2の方が、遥かに犯罪性の高い技術だったと思うけどね。あれが問題にならなくて、Winnyが問題になるなんて、いったいどんな社会なんだ?−−というところで、思い浮かぶのは著作権団体の存在。金に汚い連中が、金に汚い役人に大金貢いで、グルになってやってる印象が非常に強い。著作権なんてもっと緩くていい。露骨な海賊版販売以外は、全部セーフでいいと思うがな。ああいうのは収集自体が自己目的化するから、有料ならは初めから入手は考えない。被害金額がいくらなんて言っても、まったく架空の数字。海賊版販売とは別次元の話。
●中川元財務相死亡 (2009.10.05)
死者に鞭打つつもりはないが、国際舞台で大失態をしでかし、自民党惨敗の一因を作り、自らの選挙にも落ちた人物だろ? 急逝したからと言って、まるで「大政治家」を悼むような報道を垂れ流すのはどうなんだろう? 大衆の興味に安易に迎合するのがテレビの特質としても、これはちょっと異常だよ。芸能人の覚醒剤騒ぎのときも感じたけど、来るところにまで来ちゃってる。見識も矜持もまるで感じられない……終るぞ。
●八ツ場ダム問題 (2009.10.04)
ゴネ得狙いという批判は、あながち間違いではないと思う。しかし、地元の人にしか判らない心情も当然ある。あまり乱暴な物言いや、レベルの低い揚げ足取りはすべきではない。一部週刊誌の報道姿勢にはかなり大きな疑問を感じる。煽情的な報道でバカを煽るから、僻み根性丸出しの中傷メールを大量に村役場に送り付けるなどと言うことが起きるのだ。……にしても、ホント、乗せられやすいバカが多いのには気が滅入る。
●東京五輪招致失敗 (2009.10.03)
シカゴが一回目で落ちたのは意外だったが、二回目投票での東京落選は妥当なところ。誰がどう考えても、南米初のオリンピック掲げるリオを選ぶのは当然だろう。しかし、マドリードが決勝まで残ったのは意外だった。欧州開催の連続は嫌われるだろうし、財政面でも不安があったし、特段のメッセージ性もなかったと思うのだが…
で、決勝に残ったリオ&マドリードと、残れなかった東京&シカゴの違いは何だったかと言うと、やっぱり地元の支持率。残った二都市と残れなかった二都市では、地元の支持率に極端に大きな差があった(ま、シカゴに関してはTV放映権を巡って、米国五輪委員会とIOCが揉めた、なんていう情報もあったが)。
当たり前のことだと思う。お祭りなんだから、地元が喜んで受け入るのが大前提。シカゴは反対がけっこう多かったようだし、東京は無関心が圧倒的に多かった。目立ちたがり屋の政治屋がしゃしゃり出て、どんな御託を並べても意味はない。リオの人達の大喜びする姿を見れば、誰もがこれで良かったと思うだろう(治安担当者と財政担当者は大変だろうが)。
そもそも、東京が掲げた「環境五輪」なんてナンセンス。関係のないものを無理にくっつけて正当化しただけ。無垢な情熱には敵いません。都民に招致の情熱なんてカケラもなかった。そもそも、国内候補地の選定の段階からダーティな印象で、都民は白けていた。これが福岡だったら、また違った熱気があっただろうに。石原、無駄遣いした税金をちゃんと返せよ!
−−ひとつ良いことを教えて上げよう、小泉のずる賢い点は、化けの皮が剥がれる前に退散したことだ。
●自民党敗北の総括 (2009.09.30)
いくつかの原因があると思う。
第一、賞味期限切れ。利権と分配の政党である自民党は、高度成長期の政治モデルしか持っていなかった。時代が低成長から長期大不況になると、税収が不足して分配に預かれないグループが出て来る。今までは、借金でそれらを引き止めて来たが、それも限界。利益に群がった連中が退いて行った。その中には、不況で苦しむサラリーマン層も含まれる。
第二、人材不足。実は、小渕のころから自民党は人材難に陥っていた。磐石な選挙システムのもとで、政権の表紙は誰でも良いということになり、切磋琢磨がなくなっていた。結果、森とか安倍とか麻生とか、人として恥ずかしいレベルの人材を首相に祭り上げてしまい、国民の軽蔑と失笑を買うハメに陥った。
第三、小泉のペテンがバレた。賞味期限切れが強く意識された時に登場したのが小泉。こいつは、利益誘導による業界の支持ではもたない事を悟り、従来の自民党支持層を捨てて、都市サラリーマン層にターゲットを絞った。それによって自民党は改革・躍進したかに見えたが、結果はかくの如し。日本社会を不安と貧困に叩き込んだ。
第四、内部不和。これは原因ではなく結果かも知れない。結果が良ければ丸く収まっているが、結果が悪くなると路線対立が起こるものだ。問題は、それをどんな形で外に出すのかということ。若手が見境のない主張をすること自体はありがちなことだが、それを長老が権力で圧殺する姿は、独裁国家のごとき醜悪さであった。
第五、麻生のパーソナリティ。これは、歴史の必然から言えば小さなことなのかも知れないが、ひょっとしたら決定的に重要な要素だったかも知れない。少なくとも、福田続投ならば、民主300議席はなかっただろう。自公政権が最後に縋ったのが、この男の「人気」だったというのは歴史の皮肉。
*
ま、こうやってざっと見て行くと、組織の末期的な症状の典型ですな。時代の変化に対応できず、安直な人気取りで既得権益を守ろうとした結果、最悪の選択をしてしまったわけだ。しかも、それはたまたま運が悪かったのではない。近視眼的な権力亡者の思考回路は、末期症状に陥ると必然的に最悪の選択をするようにできている。この結果は<そいつら>の責任であり、<そいつら>を追い出さない限り、自民党再生はありえない。
たぶん、自民党の議員(長老を除く)は、みんな判っていることだけど、口に出せば怒られる、動き出せば叩かれる、という状況下では、黙っているしかないのだろう。あとは、残った方が得か、出て行く方が得かという個々人の保身の問題。そう、「保身」の問題になってしまっている。「再生」という文字は、もはや議員連中の頭の中にはないだろう。
●自民党新総裁 (2009.09.28)
野党・自民党の新総裁に谷垣が選ばれた。凡庸すぎて危機的状況下の総裁とはしては相応しくない−−というのが大多数の感想だろう。私もそう思う。さりとて河野太郎は選べまい。キャラクター的には危機に強いタイプだが、時代遅れの新自由主義の信奉者だという点で完全に失格。新自由主義は、中南米でも韓国でも日本でも大失敗して、社会を悲惨な状況に叩き落とした。現在の日本は、その後始末をしている状況であり、有権者まさにそれゆえに民主党を選んだのだ。
この状況で新自由主義を声高に叫ぶのは、よほど強い信念を持っている人物か、さもなければタダのアホである。河野太郎は安倍や麻生とは異なるタイプだが、「現実感覚の欠如」という世襲議員特有の欠陥は共有している。つまるところアホである。谷垣を選ばざるを得なかった。しかし、谷垣は森の傀儡であり、森と言う元凶を抱え込んだままで来夏の参院選に突入することになる。自民党消滅もあながちない話ではない。頼みは民主の失政だが、今から敵失頼みしかないようではいかんともしがたい。
もちろん、河野が叩かれたのはそのイデオロギーゆえではなく、反・森の旗色を鮮明に打ち出したからだ。しかし、一般党員の中には森排除への同調者も少なくない。もし、河野が新自由主義以外の旗印を立てていたら、地方票は大幅に上積みされただろう。もっとも、票欲しさに主張を変えるような人物ではなさそうなので、そんなことを言っても始まらないが。河野のキャラクターと新時代の理念を兼ね備えた人物がいれば……いや、そもそもこんな事態にはならないか(^^;
それにしても、自民党が衆院選敗北の総括をしないのはなぜだろう? 敗戦の原因究明ができなければ失地回復もありえない−−くらいのことは判っているだろうに。もちろん、責任をなすりあって党内不和が大きくなるのは望ましくない。通常、こういときは、衆目の一致する責任者が身を引いて体制を一新することで立て直しを図る。ところが、自民党はそれすらできない。
おそらく、「戦犯」が未だに実権を握っている為、総括も責任追求もできないのだろう。実権があるのを良いことに、権力の座に居座って批判を封殺していたら、組織は壊死する。こんなの組織論の初歩だと思うのだが……大戦末期の日本軍の内部もこんな感じだったんだろうな。思考停止で最悪の結末に向かっているような気がする。谷垣の能力や資質とは関係なく、自民党は瓦解への大きな一歩を踏み出してしまった。
●石原都知事税金返せ (2009.09.04)
八ツ場ダムの問題で、石原が国に都の負担金を返せと言っているらしい。ゴモットモ。同様に、オリンピック招致に失敗したら、招致運動に使った税金を都民に返すように。我々は、お前の道楽に税金を注ぎ込まれて大迷惑しているのだ。
●麻生のさいごっ屁 (2009.09.03)
最後の最後まで品性の低さを晒しまくっているなあ。なんだい、あのぶら下がり会見は。総選挙の結果は、つまり、これなんだろうなあ。いろいろ客観的に考察をしてみたが、そうした私の知的作業(^^;をすべて吹き飛ばしてくれる、この人の人間性の愚劣さ、有権者はそれを直感で見抜いていたんだろうなあ…。なんか哀れだよなあ…。
●新型インフルエンザ (2009.09.01)
かなり猛威を振るっているらしい。ウチの近くの中学校でも学級閉鎖が出たようだ。患者数はどんどん増え、連日死者も出ているようだが、かと言って世の中がパニックになっているわけでもない。要するに、少々タチは悪いが、社会に壊滅的な打撃を与えるような伝染病ではないということだ。油断は禁物だが、冷静に対処すべきものなのだ。
こうなると、5月の国内初の感染者確認のときの、あの異様な状態は何だったのか?未知のウィルスを警戒するのは当然だが、それにしても過乗であり、舛添とマスコミがパニックを煽った感さえある。特にマスコミの責任は大きい。視聴率欲しさに大袈裟な報道を繰り返して、些細なことをパニックにでっち上げている−−そう非難されてもし方あるまい。
そして、煽られた視聴者の一部(人間のクズども)が、感染者に対していかに卑劣な誹謗中傷をしたか、決して忘れてはいけない。こうした連中が社会を底辺から腐らせていく。というか、そもそも犯罪行為だろう。盗撮とか児童買春とか公然猥褻とか覚醒剤みたいな、ワイドショーが大喜びするような事件だけじゃなくて、こういう地味な案件でもきちんと動けよ、警察!
●区政に関する世論調査 (2009.08.31)
…というものが来たので、解答したのだが、あまり意味のある調査とは思えなかった。たとえば、環境政策に関して、どのようなことを行うべきか3つ選べ、という設問があって、その下に「レジ袋を貰わない」とか「割り箸を使わない」とか、いろいろと選択肢が並んでいたんだが、「3つ」選ぶ理由が判らない。全部やればいいだろう。なんで選ばなきゃならないんだ!と言ったら、嫁さんが優先順位を付けるためだろうと答えた。しかし、コストも効果も示さず−−つまり、何の客観的な根拠もなく−−何となく感じで選んだ項目が何の参考になるのか? こんなことに区民税を使うなよな〜〜!
●衆院選出口調査 (2009.08.31)
結果は、民主党308議席の圧勝、自民党119議席の惨敗。マスコミ各社の事前の予測と概ね一致する結果になった。しかし、出口調査の結果とはかなりズレている気がする。というか、数字自体は事前調査も出口調査も大差はない。終盤の予測では各社とも民主320超という数字を出していたし、出口調査もほぼ同じ数字だった。結果とは10議席以上の差があるわけだが、事前調査ならばこの程度の誤差は許容範囲だろう。しかし、出口調査にはアナウンス効果も存在せず、精度はかなり高いはずなのに、なおかつ、このレベルの誤差が出たのに異和感を覚える。すべての局が民主の議席をオーバー目に予測し、中には自民100以下という数字を出した局もあった。
これ、単純に統計誤差とかサンプル数不足ではないような気がする。端的に言って、自民・公明の支持者が出口調査を(そして恐らくは事前調査も)拒否したからではないだろうか? つまり、母集団が民主側に偏ったものになってしまったのだ。そうでなければ、各局揃って民主の議席がオーバー目に出たというのは理解できない。
もちろん、マスコミの調査に協力するか否かは個人の自由だが、@公明党の幹部が「我が党の支持者はアンケートに答えるほど暇ではない」と発言したという新聞報道、A森元首相の選挙本部がテレビカメラを入れさせなかったというテレビ報道、などを考え合わせると、自公は明らかにマスコミを敵視している。支持者に対して明確な指示があったか否かは別として、支持者の間に反マスコミ的な雰囲気があったことは想像に難くない。
健全な市民の目に晒されるのを嫌って、利害を共にする者どうしが内側を向いている、まるでカルト教団のような印象を受けるのは私だけだろうか?
●アナウンス効果 (2009.08.28)
以前から疑問に思っていたんだが、「アナウンス効果」って実在するのかね? まあ、かつては確かにあったようだけど、それは55年体制固有の現象じゃないのかね? 組織中心の選挙で有権者が投票を義務的に感じていた時代の、そして、どんな結果になっても、政権交代はありえない時代の。今はむしろ逆だよね。無党派層が結果を左右し、しかもその連中は勝馬に乗る…と言うよりも、落ちた犬は叩け…みたいな(^_^; それでも、しがらみで投票するよりはマシなのかなあ…。
●Windows7 (2009.08.26)
あまり語られていないことを一つ。Windows7の特徴は、デスクトップからユーザーを徹底的に追い出そうとしていること。何のために? もちろん、デスクトップをプッシュ型サービスのプラットホームにしようと目論んでいるから。つまり、かつて大失敗したアクティブ・デスクトップのリベンジ。早い話が、デスクトップを広告スペースや店舗スペースとして売りたくて、ユーザーに立ち退きを迫っているわけだ。そう考えれば、Aeroプレビューとかガジェットとか、およそ無駄に見える機能の意味が理解できる。まあ、成功する可能性は低いとは思うが、ユーザーは[ライブラリ]や[ピン止め]に欺されず、プログラムやデータをどんどんデスクトップに置きましょう。結局それが一番使いやすいから。
●ネガティブ・キャンペーン (2009.08.26)
自民党の民主党に対する誹謗中傷は目に余るな。こんなに程度の低い悪口で、有権者が態度を変えると思っているのか? むしろ引くぞ。それともヤケクソなのか? 今回で最後と言うわけでもあるまいし、負けるときは奇麗に負けないと、のちのちに影響するぞ。それとも、今回で自民党は解党するつもりなのかねえ…あながち笑い話じゃない感じだけど。というか、理念政党として分割・整理する方が本人たちのためにもなると思う。
●衆院選議席数予想 (2009.08.21)
民主党の獲得議席数予想、新聞各社とも物凄い数字が出ている。朝日300、日経300超、読売300超、毎日320。自民は100を割る可能性すらあるようだ。あくまでも序盤戦の予想だが、大新聞がこぞってこれだけの数字を出すということは、相当に現実味のあるものだと思ってよいだろう。
しかし、なぜ?という疑問は残る。こんな差がでるほど、麻生政権は大きな失政をしたのだろうか? 鳩山民主党はそれほど魅力的なビジョンを示し得たのだろうか? どう考えてもこの数字は麻生政権の実績に対する評価とは思えないし、まして民主党のマニフェストに対する評価とも一致しない。ひたすら、有権者が自民党を拒絶しているとしか思えない。
| |
ただし、それは、麻生政権が実績を上げたと言うことではなく、日本の有権者は実績で政権を評価してこなかったし、従来の自民党政権に比較して麻生政権が飛びぬけて低い実績しか残せなかったわけでもない、ということ。つまり、従来ならこの程度の実績しかなくても、それが取り立てて選挙に不利に働くことはなかったはずだ、ということ。
|
|---|
現在の有権者の自民離れは、まさしく「嫌悪」という感情的形容でしか表現できない。それも、麻生個人に対してではなく、麻生に代表される自民党全体に対する嫌悪だ。そのこと自体には共感するが、同時に非常に危ういものを感じてしまう。従来から自民党を批判してきた人々が、麻生政権を強く嫌悪するのは当然のことだが(それはある意味で自民政治の権化のような政権だから)、現在の自民嫌悪の風潮にはそうした背骨が感じられない。非常に気味が悪い。これで、民主党政権が失敗に終ったりしたら、次はファッショ勢力が台頭するかもしれない。
●成長戦略 (2009.08.17)
GDPがプラスになったそうだ。しかし、あれだけ無駄な金をばらまいたんだから、一時的に数字が良くなるのは当然。問題は、これを弾みにして景気が浮揚できるか?答えは明白にノー。しごく簡単なことだ。現在の日本では、
景気対策 ⇒ 支出の増加 ⇒ 企業業績の好転 ⇒ 給与・雇用の好転 ⇒ 支出の増加 ⇒ 企業業績の好転 ⇒ …
というサイクルが成り立っていないからだ。現状は、
景気対策 ⇒ 支出の増加 ⇒ 企業業績の好転 ⇒ 株式配当の増加 ⇒ 外国投資ファンドの持ち逃げ
の直線で終わりである。企業業績が良くなれば景気が回復するなんて、もはや幻想に過ぎない。自民党の景気対策は税金を投資ファンドに寄付しているようなもんだ。それを「成長戦略」などと呼んでいる麻生は相当に頭が悪い。その点では、個人を直接支援する民主党の方が遥かにまとも。と言っても、金を配るのは愚策。定額給付金みたいなばらまきは論外としても、子育て支援でも上策ではない。本当に必要なのは安心感。小泉が壊したセーフティーネットの再構築が最優先課題。金を配るだけでは、配った分の効果しかない。
すでに日本企業はかつての日本式経営の長所を保てなくなっている。そこを国が肩代わりするシステム=大きな政府が必要。たとえば、年金一元化だって、企業の拠出分を税金という形で取れば良い。所得再配分と労働者の権利強化によって、びくびくして明日を迎えなくてはならない社会から脱却できれば、すべての問題は解決する。無論、一時的には国際競争力は落ちるだろうが、それならそれでいい。人の不幸の上に成り立つ競争力なんていらない。
●マニフェスト (2009.08.14)
所詮は絵に描いた餅−−ではない、とマスコミも必死に宣伝しているみたいだけど、やっぱり現実味はない。特に噴飯物は自民のマニフェスト。貧困にしても年金にしても、天下り、雇用、少子化にしても、かなり以前から大きな問題になっていたものだ。それを、政権を握っている間は何もせず、危なくなると「実行力」って…バカにするんじゃないよ。お前らの実行力がないからこうなったんだろう(※ちなみに「責任力」なんて日本語はない)。四年前のマニフェストの自己評価も爆笑物だったもんな。お前等のマニフェストを実現した結果が今の社会かよ!実現できなかったから、こんな社会になっちゃいました、の方がまだマシだろう。
ついでに言っておくと、自民党が問題を解決できなかったのは、単なるサボりや能力不足じゃなくて、問題解決を阻む勢力と利害を共にしていたからだ。それは、(万一)次の選挙で政権を維持できても同じこと。サボりなら頑張れば解決できるけど、解決したくないのだから解決するはずがない。奴等がやることは、有権者に対する言い訳とアリバイ作りだけだろう。
民主党のマニフェストの方も評価に値しない。というか、今まで一度も政権を取ったことのない政党に現実的なマニフェストを要求する方が酷。今回は「決意表明」程度のものだと思っている。多分、多くの有権者もその程度のものだと感じているだろうし、それでも自公政権よりはマシだと思ってるんだろう。ただ、高速道路の無料化だけはやめてほしい。地球を破壊する気か?用途を環境対策に限定して、少なくとも現在並みの通行料を取るべきだろう。
●麻生おろし (2009.07.17)
どうやら失敗に終ったらしい。そのこと自体はどちらでもいい。どうせ、反麻生派にも明確な展望があるわけではない(それとも、とんでもない秘策を隠しているのか!?)。ただ、小選挙区制というシステムは、政党の執行部に絶大な権限が集中するものだと改めて実感した。小泉のときもそうだったが、反主流派になると自動的に落選するシステムと言ってもいい。これは……拙いんじゃない? 制度変更しないと政治が硬直するぞ。中選挙区制を復活するとか、比例代表出馬の制限を緩和するとか。今の制度のままでは、勢いでとんでもない人物を党首にしてしまった場合、暴走を抑える手段がない。
●石原都知事 (2009.07.13)
都議選が国政の混乱のあおりを受けたのは事実だが、それにしても少し衿を正したらどうだ。まあ、議会が与野党逆転となれば、強引な都政が行き詰まることは確実。それどころか、お縄になる可能性も十分あるので、必死に自民候補の応援をしていたみたいだけどね、その必死さがイコール後ろ暗さに見えるわな。築地の移転なんか利権がらみとしか思えないし、新銀行問題もコイツが主犯だからね。オリンピック招致失敗を機に身を引くのが賢い保身術かも。
●麻生総理、解散宣言 (2009.07.13)
昨日の都議選大敗を受けて、マスコミがこぞって「解散遠のく」なんて書くもんだから、意地になって解散宣言をしたんだろうね。思うツボな人だ……ちょっと哀しい。
●都議選・民主党大躍進 (2009.07.12)
結果はほぼ事前の予想通り。民主大躍進、自公過半数割れ。予想外だったのは、浮動票を民主に食われた共産が埋没してしまったことくらい。当然、首都の選挙結果は国政に直結、いよいよ麻生降ろしが最終段階に突入……だけどね、これって本当に麻生個人のせいかね? 政策という観点から言うと、麻生は間違いなく点数稼ぎをしている。明らかに愚かな政策だが、愚かな政策を喜ぶ愚か者は確実に一定数いる。問題は、1万2000円もらってホクホクしている愚か者も、それで自民に投票するわけではないということ。なんなんだろうね? 人望の問題かな…とも思ったけど、そしてそれは多分に正しいと思うけど、もうその段階は超えちゃってる感じ。軽薄な首相選び、悲惨な結果、掌返しの態度、保身のための反乱−−もう自民党という政党自体がどうしようない状態で、愚か者を含めた全国民が見切っている感じなんだよね。愚か者ってね、けっこう嗅覚は鋭いよ。たとえ自分の得になることをしてくれても、決して恩なんか感じやしない。先がないなと思えばさっさと逃げて行く。
それからもう一つ、非常に気になった点。小泉のときもそうだったけど、民意の振れ幅が極端すぎる。これは非常に危険だよ。今回は民主大躍進とは言え、野党全部で何とか過半数を少し上回った程度だからいいけど、ちょっとね、雰囲気がファッショ的。
●6月の内政 (2009.06)
内政は急速に流動化した。麻生政権は世襲制限、減反見直し、厚労省分割、郵政人事(鳩山総務相更迭!)、執行部人事で次々に迷走を続け、統治能力の決定的な欠如を晒すハメに。流石に今回は致命傷。倒閣運動の火の手も次々に上がり、もはや収拾がつかない状態になっている。「自爆解散」すらできず「野垂れ死に辞任」に追い込まれる公算大。それにしても、利権と派閥力学でガチガチに固まって正論が通らない古い自民党体質も醜悪だが、目先の損得と他人の言でふらふらする根無し草首相というのも実に困ったものだ。器じゃね〜〜、と言うか、根本的な問題は能力不足。バカは総理には向かない。
ただし、自民の中にも切れ者はいる。このまま素直に下野とも考えにくい。そのまんま東(宮崎県知事)とか、橋の下(大阪府知事)のような有象無象を操って、また一芝居を目論んでいないとも限らない。あるいは、鳩山民主党代表の故人献金問題や、石井副代表の障害者郵便不正利用問題のようなスキャンダルをぶち上げて、民主党の支持を減らそうと画策しているのかも知れない。流石に多くの国民は、それらに躍らされるほど愚かではないとは思う。しかし、世の中にはバカが二割いる(定額給付金をもらった後で、内閣不支持から支持に態度を代えた愚かな二割が!)。そして、キャスティングボウトを握っているのは、実はその愚かな二割である。楽観はできない。
●裁判員制度と薬販売の自由化 (2009.06)
裁判員制度と薬販売の自由化って、実はアメリカの圧力なんじゃないか? 裁判員制度になれば、有罪無罪が弁護士のウデで決まるようになる。そうした司法ビジネスはアメリカの得意分野だから、門戸を開放させれば、アメリカ系法律事務所は大儲けできる。同じように、薬も乱用させて儲けよって考えてんじゃないのかね? ともかく、両方とも国民から強い要望があったわけではない。あえて制度を変更する理由が全然見えない。
●経済底打ち…なワケあるか! (2009.06)
経済は底打ち感が出てきた−−と言われている。株価は急速に回復し始め、原油や金の市場もミニバブル状態になっている。しかし、問題の本質は何も変わっていない。アメリカの過剰な浪費を賄うためのインチキシステムが崩壊した以上、絶対に元には戻らない。それどころか、負の遺産が重くのしかかって、アメリカ経済自体は長く苦しい鍋底状態を続ける。現在の理由なき回復は、まさしく「バブル」以外の何物でもなかろう。市場の縮小で指標を左右しやすくなったのを良い事に、価格を乱高下させて儲けているヤツがいる。特に為替相場は異様なほど短期間で大きく動いている。この状態、近い内に潰れる…と思っていたら潰れた。と思ったらすぐに元の水準に。膨らましては潰すの繰り返し…
●おやおや… (2009.03.05)
これは、私の予想が大外れしたみたいだ。麻生は小泉のかなりヤバイところまで掴んでいるもよう。「今後政局発言はしない」は小泉の敗北宣言、定額給付金再議決造反に同調者一名のみは麻生側の完全勝利を意味する。図に乗って、鳩山に中央郵便局舎の文化財保存なんてことまでやらせ始めた。文化財の保存自体は重要な事だが、それを口にする人物の品格を思えば、目的が別のところにあることは明白。もっとも、小泉が降服した以上は、郵政がらみの爆弾の爆発はないだろう。
…と思っていたら、小沢の爆弾が爆発。まあ、西松建設がらみで小沢の名前が出たときから、ちょいとヤバイ感じはしていたが、この時期にこういう形で来るとは…。国策捜査−−というのは、言葉の定義しだいのところはあるのだが、やはり何等かの圧力はあったのだろう。それは現政権からではない感じだが、不公正な意図を感じるなと言う方が無理だ。案外、特捜部の個人的な怨みで小沢を狙い撃ちしたということかも知れないが。
何にしても、開発独裁国家と大差のないレベルだよな、この国の政治は…
●麻生VS小泉 (2009.02.16)
小泉元首相が、倒閣宣言とも取れるような麻生批判を繰り広げて、政界が騒然としている。確かに、最近の麻生の言動は目を覆うばかりなので、小泉の批判自体には一理あるのだが、問題はその意図だ。なぜこの時期に、自党の総理総宰を公然とボロクソに言わなければならないのだろうか? もちろん、麻生の郵政民営化に対する批判とか、「変人」呼ばわりが原因とは思えない。小泉は、そんな人間的な感情で動くほど可愛いタマではない。発言のタイミングや表現、マスコミの利用の仕方も含めて、極めて用意周到という感じがする。では、その意図は…?
たぶん、本当のキモは「かんぽの宿」問題。と言うか、郵政民営化にまつわる、黒い利権の動きだろう。なぜ、鳩山総務相が自党に不利とも言える、かんぽの宿問題を熱心にほじくり返し始めたのか? おそらく、小泉を牽制して自民党内の反麻生勢力を抑えるのが目的だったのだろう。かねてから、小泉と外資系証券会社の不明瞭な関係は噂に上っていた。これ以上逆らうなら全部バラすぞ、という麻生から小泉への脅迫だったのだろう。
しかし、実際には麻生の生殺与奪権は小泉が握っている。小泉が焚き付ければ麻生政権は即瓦解だ。電話会談でそれを持ち出して、今度は逆に小泉が麻生を脅しに掛かったのではないか? 電話会談後の麻生の表情は「叱られた」というレベルではない。あの蒼白で虚ろな表情はどう見ても「脅された」顔だ。小泉が敢えてテレビカメラの前で正面から麻生を批判したのは、そうした立場の逆転を見せ付けるためだっただろう。公衆の面前で立場の違いを見せ付けるのは、支配者の常套手段だ。
さらに、中川財務相の随行員か記者に命じて一服盛らせ、あの醜態を演じさせた、と考えるのは飛躍しすぎだろうか? 麻生内閣など、どうにでもできるのだと言う力の誇示だ。いくら中川でも、記者会見前に泥酔するのは不自然だし、周囲が会見を止めなかったのもおかしい。意図的に醜態を演じさせたと見る方が自然ではないだろうか? 催眠効果の強い風邪薬を酒であおらせれば、あんな感じになるだろう。…地味な閣僚が「泥酔」しては疑われるが、中川ならば「泥酔」にも説得力があるし、麻生にも極めて近い人物なので見せしめ効果は抜群だ。
こうした見方は、それほど突飛なものとは思えない。結果をつなげていけば、ごく自然に出てくる推理だ。むしろ、かんぽの宿、小泉発言、中川泥酔会見を全く別の出来事と見る方が無理ではないか? しかし、マスコミはこうした見方をまったくと言っていいほど報じていない。金子勝が少し口にした程度だ。真実性はともかくも、可能性として論じられても不思議のない考え方に誰も言及しない。もっと滑稽で突飛な珍説を吹聴する「評論家」は随分いるのに。それも変だろう。
たぶん、これでかんぱの宿問題は終わりだ。売却を白紙に戻し、責任者が詰め腹切っておしまい。単なる「杜撰な」出来事で終る。麻生側の完全敗北だからだ。もちろん、麻生政権自体もすでに完全な死に体になった。
【どうでもいいや目次】
【ホーム】