†どうでもいいや†
(2005.10.24)
油性染料系 | 旧来のボールペンのインク。書き味やボテなどが問題。 |
油性顔料系 | あまり見たことがない。ぺんてるローリーくらい? |
水性染料系 | ボールぺんてるが代表的。滑らかだが水に弱い。 |
水性顔料系 | 耐水性・耐光性に優れているが、細くて濃い線は引けない。 |
水性インクなので粘度が低く書き味は滑らかだが(ボールペンの場合)、反面、紙面で滲みやすいという弱点がある。また、顔料自体の色が薄めであるため、はっきりとした黒い線を引くには多くのインクを必要とする。インクが多ければ滲みも酷くなる。したがって、濃く細い線を引くことは難しい。PIGMAのように細く滲まないようにすると発色が薄くなり、MONOBALLのように濃くすると滲んで太くなる。
なお、一般にはインクの粘度を上げると書き味の滑らかさは失われる。たとえば、油性インクは粘度が高いので、強い筆圧が必要であり、またインクのカスが生じてボテの原因にもなる。ところが、ゲルインクは、書く瞬間は圧力によって粘度が下がり、紙に付着した直後に再度粘度が上がると言う特殊な性質を持っている。このため、滑らかに書けるのに滲まないし、ボテも生じない。水性と油性の長所を併せ持ったハイブリッドなインクと言える。
もちろん、例外はあって、非常に鮮やかな発色をするカラーインクも存在するが、それらは耐水性の点でブルーブラックよりも劣ると思われる。逆に、プラチナのカーボンインクのように、真っ黒で耐水性・耐光性に優れた顔料系インクも存在する。ただし、顔料系インクは染料系インクよりも粒子が粗いので、書き味はあまり良くない(これは、ボールペンの水性顔料インクが滑らかに書けるのとは別の次元の話)。
▼Sakura PIGMA
確か、元祖線引ペン(ミリペン)だったような気がする。耐水性でにじみが少なく、細い線も安定的に引けるのが特長。ただし、発色はくすむ傾向にあり、黒も灰色に近い。線引きペンなので文字書きには適してはいない。線引きに使うとペン先が垂直につぶれ、文字書きには使えなくなることも。ちなみに、現在のPIGMAはMicron PIGMA(たぶん二代目)。200円はけっこうな値段。
▼Sakura Ballsign
たぶん、PIGMAのボールペン版という位置付けだと思う。顔料系ボールペンとしてはTombow MONOBALLが有名だが、MONOBALLよりもやや細い線が引ける。逆に発色の濃さではMONOBALLの方が上。80円はけっこう安い。なお、Ballsign EXYという上位モデルもあるようだ。
▼Tombow MONOBALL
顔料系のボールペン。真っ黒で書き味が良いのが特長。ただし、紙質によっては非常に滲み、細い腺は引けない。ボール径は0.5mmだが、油性ボールペンの1mmよりも太いくらい。線を引いたり文字を書いたりするよりも、細部のベタ塗りに適しているかも。直液式なので残量確認が容易だが、インク漏れは頻発する。100円という価格は標準的。
▼PILOT ハイテックC 0.25
大流行のゲルインク系超激細ボールペン。ボール系は0.25mmで線幅は0.13mmらしい。実際に書いてみると確かに細い。ロットリングの0.1mmより細いんじゃないかな? 顔料系でこれは凄いわ。200円はダテじゃない。ただ、まだ買ったばかりなので、実際の使用感はこれから。
▼ぺんてる Hybrid TECHNICA 0.3
これも流行のゲルインク系ボールペンだが、HI-TEC-Cに比べるとかなり線が太い。ボール径はHI-TEC-Cが0.25mm、Hybridが0.3mmだが、実際の線幅は倍くらい違う。150円とやや安めだが、細さに関してはHI-TEC-Cの完勝。ま、細ければ使いやすいと言うものでもないが。
▼ぺんてる セラミクロンU
どうやら製造中止らしい。顔料系インクを使ったシステマチックなドローイングペン。ペン先がセラミックスで耐磨耗性に優れ、線幅が変わらないのが特長。ロットリングの代用品的なイメージだったが、中途半端さが祟ったか。ファンだったのに。ちなみに、0.1〜0.4mmの4種類の線幅があるが、0.1mmはけっこう目詰まりする。また、セラミクロンボールというボールペンもあり、ボール径は0.25mmだった。500円はびみょーな値段。