(2004.05.05)

三洋のファクス電話の修理

ファックス付き留守番電話。コードレスではない。数年前に量販店のバーゲン品だったもの。当時としてはかなり安かったが、しばらく使っていると次々に不具合が発生したため、ほとんどファクス受信と留守電専用機になっていた。今回じっくり修理して、一応使えるレベルになった。しかし、中を開けて見て、造りの粗雑さにゲンナリした。

【故障1】受話器のマイクの不調

向こうの声は聞こえるが、こちらの声が届かなくなる。受話器のコードの付け根あたりが接触不良を起している感じ。で、中を開けてチェックしてみたら、接触不良ではなくショートだったようだ。マイク・ユニットには、むき出しのハンダ線が無造作に配線してあるので、ちょっと変な方向を向くと、すぐに隣の接点と接触してしまう。コードを逆方向に曲げて組み立て直した。

…と思ったけど、原因は別のところにあったみたい。ショート自体は実害がないことが判明(元々つながっていた)。しかし、最初はおかしくて、上記の処置をしたら直ったのは事実。やっぱり接触不良だった?

【故障2】ボタンの接触不良

ダイヤルボタンの4、5および手ぶらボタンが接触不良で、ほとんど入力できない。中を開けたらホコリだらけ。マイクロスイッチもアッチコッチを向いてハンダ付けされている。防塵対策もされていなし、組み立ても粗雑。全部のスイッチにCRC-556を吹き掛けたらだいぶ改善された。でも、まだ完全に確実な入力はできない。手ぶらボタンは何度か押さないといけないことがある。

【故障3】ファクスの蓋のストッパーの破損

ファクスの蓋がきちんとしまらないため、感熱紙が圧着されず、左1/3くらいが鮮明に印字されない。このファクスに限らず、プラスチックの止め具の破損と言うのは極めてタチが悪い。非常に大きな力が掛かる部分なので、接着剤でくっつけることは不可能。仕方ないので電動ドリルで蓋に穴を開けて針金を通し、土台部分に縛り付けた。とりあえず鮮明な印字は可能になったが、用紙を補充するたびに、針金をほどかなくてはならない。

【故障4】LCDがホコリだらけで読めない

分解してホコリを除去するだけの話だが、もうちょっと防塵対策したらどうだい?

ということで、安いと喜んで買ったけど、値段なりの造りなんだと痛感した。こっちに修理する能力があるから良いようなものの、そうでなかったら、完全に安物買いの銭失いになるところだった。まあ、現在は中国製品もだいぶ品質が向上しているようだが、無茶な価格にはそれなりの理由があることは覚えておいた方がいいな。

【どうでもいいや目次】 【ホーム】