†どうでもいいや†
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低出力の電気ストーブとしては、日本レヂボンのRCH-300W(150w/300w、人感センサー付き)や、グラスヒートGH-200(200w、温度調節可)などがあったが、いずれも現在では入手困難。最近ではユアサのYKT-D400E(200w/400w)が3000円台で市販されているが、これも在庫限りで早晩入手不可能になるのではないかと思っている。(2025年5月)
改造の対象としたのは、ZEPEAL DS-C61J(300w/600w)。こいつの下のヒーター管にダイオードを噛ますことにした。この機種を選んだのは単に使用中だったからだが、結果的に非常に簡単に改造できる構造になっていた。
用意するものはダイオード10A2-B(2023年に1本80円で購入)。通常の電子回路用ダイオードでは大電流は扱えないが、この10A2-Bは10Aまで使用できる(100vならば1000w)。本機では300wのヒーター管につなぐので、これで十分。
改造方法は、まず、DS-C61Jの正面右側のサイドカバーを外す。ネジは裏に2本あるだけだが、プラスチックがはめ込み式になっていて、外すのには少しテクニックが必要。マイナスドライバを突っ込んで、少しずつプラの噛み合わせを外していく。
カバーを外したら、下のヒーター管のネジを外して、黒いコード線を外し、代わりにダイオードを取り付ける(極性は気にしなくてよい)。さらに、ダイオードと黒いコードを接続する(写真参照)。
このあと、コードとダイオードを半田付けして、端の処理をして(ダイオードの足を折り曲げて半田付けすると良い)、ビニールテープで金属部分を全て覆い、絶縁処理を行う。
以上で、下のヒーター管の出力は300wから150wになる。ただし、家庭用のワットチェッカで測ったら36wなんて数字が出た。半波になったので、正常に計測できないようだが、実感としては間違いなく150w化されている。これで刺すような熱さからほこほこの暖かさになり、ヒーターの寿命も延びる(はず)。
例えば、400w管に流れる電流は400w÷100v=4A、 抵抗は100v÷4A=25Ω、 並列接続ならば抵抗は半分になるので12.5Ω、 一方、25Ωを直列にすれば50Ω、 100v÷50Ω=2A、100v×2A=200w
ただし、良い事ばかりではない。この方法を実現するには、まず、ヒーター管が2本とも生きていることが大前提。仮に、使用中に片方切れたら、まったく使えなくなる。ダイオード法なら、生きている方につなぎ直せば済むのだが、直列法ではそうはいかない。また、並列接続から直列接続にするには、けっこう大がかりな配線の変更が必要になる。ダイオード法のように、既存の配線の一部に挟むだけでは済まない。配線の引き回し、耐熱性、流せる電流の大きさ、絶縁性、端子との接続に半田が効くか、などなど、実際には細かな留意点が出てくる。