†ぽんこつビデオ工房†
作成開始日 2022.09.23
最終更新日
本体 | 元のHDD | 換装したHDD |
RD-S304K | WD WD3200AVVS 320GB | WD WD5000AADS 500GB Seagate ST500DM009 500GB |
RD-X9 | HGST HDS722020ALA330 2TB | Seagate ST31000333AS 1TB Seagate ST500LM030 500GB 2.5" TOSHIBA DT01ABA050V 500GB |
【重要】HDDを交換すると元HDDの中身は再生できなくなる
恐らく、新HDDのフォーマットの際に、本体側の暗号情報が更新されるのだと思われる。したがって、HDDの動作が怪しくなってきたので、とりあえず新HDDに交換して、元HDDは後でゆっくりメンテする…という方法は使えない。HDDの交換は、元HDDの中身を完全にレスキューするか諦めるかした後で。
ちなみに、RD-X9のHGST 2TBはかなりの頻度でトラブルが発生しているようだ。今回はSeagateの1TBで代用したが(手持ちに2TBがなかった)、普通に1TB HDDとして認識している。一方、S304Kを500GBのHDDに換装した場合は、320GB分しか使用できない。なお、RD-S303(320GB)は何かちょこっと弄ることで2TB化が可能なのだそうだ。
HDDが故障した場合、中身は諦めざるをえない。PCに持っていけば認識できるかと言うと、そう言うものでもないようだ。あくまでも経験論だが、どうもこのRDシリーズはかなりHDDを酷使する仕様になっているようで、4万時間(5年)程度でマジで死んでしまう事があるようだ。
HDD故障の原因はむしろ電源のON/OFF回数かも知れない。故障したS304KのHDDのSMART情報をPCでチェックしたところ、使用時間4万2000時間超に対して、電源投入回数は実に8万回を超えていた。5年間24時間昼夜を問わず、30分に1回電源を入れ直していた勘定になる。一般に、HDDは電源投入回数が10万回程度で寿命になるそうだ。無論、ユーザーがこんなに頻繁に電源を入れ直すわけはない。自動ON/OFFの結果だろうが…意図的に仕組んだ寿命か?
同様に、故障したRD-X9のHDDのSMART情報ををチェックしたころ、こちらは使用時間5万5000時間超(6年4箇月)に対して、電源投入回数は95回。おそらく、購入時からずっと電源を点けっぱなしにしていたと思うが(使い方としては正解)、それでも6年程度で壊れたわけだ。したがって、電源投入回数だけが原因とは言えないだろう。一方、使い方次第では自動ON/OFFの回数を抑えられる事が判った。
故障したHDDも、PCに接続することで一時的に認識可能になることがある。が、仮に認識可能でもファイルシステムが異なるし、暗号化されているしで、データを取り出すにはかなり高度な技術が必要。僅かでも不調を感じたら、早めに中身をUSB HDDやDVDに待避させることが肝要。
ただし、ウチのS304Kは夏場に発症して、秋には自然治癒したカンジ。気温のせいなのか、ファイルを整理して空き容量を増やしたせいなのか、あるいは不良セクタにアクセスしないようになったからなのか……ともかく、この症状が出たら、即全データをバックアップしておくこと。
【参考】全データのバックアップとは言ったが、仮にRD-X9の2TBのHDDがフル状態だと、DVD-R 500枚!の分量になる。とても現実的とは思えない。バックアップは普段からこまめに取っておくことが重要。また、こうなるとHDDの容量が大きいのも良し悪しで、たっぷり録って全部パア…なんて事にならないように、小容量のHDDでこまめに整理するのが正解かも知れない。320GB(DVD-R 80枚分)なんてすぐに一杯になるかも知れないが、だからこそ強制的に整理をせざるをえなくなるわけで、故障時の被害はむしろ小さくなる。