†ぽんこつビデオ工房†

デジタル・フォトフレーム用フォーマット

作成開始日 2018.12.30
最終更新日 2018.12.30

旧式のDPFはh.264を扱えない。また、ffmpeg4も非対応の機種が多い。汎用性と効率を考えるとxvid以外の選択肢はない。また、xvidは可変q値の範囲指定が厳密に守られるので、サイズと画質のバランスを取るときに便利。

DPFで扱う場合はメディアの容量とファイルサイズとの兼合いが問題になる。2GBのメディアに1クール収めるなら、ビットレートは800kbpsにする必要がある。同じく、4GBのメディアに1クール収めるなら、1600kbpsを上限とする。画質と解像度とレートを勘案すると、以下のような設定が実用的。

対象メディア容量コーデック指定ビットレート解像度備考
480x234機種2GB/12本libxvid/q=4-8800kbps480x234本来16:9ならば480x270
800x480機種4GB/12本libxvid/q=4-81600kbps640x360 

●480x234機種用のffmpeg変換パラメータは以下の通り;
可変q値指定で、ビットレートの最適割り当てを行っている。また、音声のゲインを倍に上げている点がミソ。IPT-DF70などでは、ゲインを上げないと実用的な音量・音質にならない。音声のビットレートを96kbpsに抑えているのは、単にビットレートの節約のため(機種によっては支障が出る)。また、IPT-DF70はAACは非対応なので、mp3に変換する必要がある。

-vcodec libxvid -s 480x234 -aspect 16:9 -qmin 4 -qmax 8 -b 800k
-acodec mp3 -ab 96k -af volume=2
●800x480機種用のパラメータは次の通り;
基本的に800x480機種の方が対応コーデックが広く、いろいろ配慮されているので、余り細部まで考慮する必要はない。ただし、各機種による違い(クセ)が大きく、下記の例では上手くいかないことも多い。16ドットシバリとか、変則アスペクト比とか、ガンマ補正必須とか、その機種専用のファイルを作成する必要がある。
-vcodec libxvid -s 640x360 -aspect 16:9 -qmin 4 -qmax 8 -b 1600k
-acodec copy

【参考】デジタル・フォトフレームの解像度480×234
旧式の7"DPFは480×234のものが多い。この「234」がナゾの数字だったのだが、解明の糸口が見つかった。アナログ時代のワイド放送は上下64ドットずつ黒帯が付くので、SPモードであれば720×480→720×352となる。これを縦横2/3に縮小して端数を切り捨てると《480×234》となる−−本当に、この計算から出た数字かどうかは不明だが。


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