(2006.04.23)

ZUIKO 28mm/F2.8の修理

症状は、@絞りの動作不良、A中玉にカビ、の2点。

●絞り不良

プレビューしたり、絞って撮影したりすると、絞り羽根がなかなか開放に戻らない。カチャカチャやったり、どいついたりすると、何とか開放に戻る。一般的に、この症状は絞り羽根に油が回っているときに起きる。で、今回もまずそれを疑ったのだが、外から見る限り、絞りに油が回っている様子はない。結局、絞り羽根そのもではなく、絞りを制御するユニットに油が付着しているのが原因と判明。したがって、絞り羽根を分解する必要はなく、却って簡単に対処できた。

マウント面から分解する。まず、マウント面のねじ三本を外して、銀色のマウント部を取り外す。で、この段階で必ずデジカメで写真を撮っておくこと。組み立ては少し面倒なので。絞り制御のユニットは、二枚のリングで構成されているが、この二枚のリングの間に古い油が付着していた。で、上リングのバネを外し、二枚のリングをバラしてベンジンで洗浄した。さらに、この二枚のリングが付いていた銀色の円板の裏側のテコもベンジンで洗浄した。これで絞りの動きは正常に戻った。

再組み立て時の注意は、下リングのツメが絞りとうまく噛み合うようにすること、プレビューボタンが上手く動作するように、銀色円板の裏側のテコを少し押してから、鏡胴に取り付けること。また、最初に取り外した3本のネジのネジ穴を位置の基準にすること(等間隔ではないので、ネジ位置を合わせれば正しい位置になる)。あとは、デジカメ写真を参考にしながら組み立てる。

●中玉のカビ取り

実はこれは成功していない。基本的に前側から分解するのだが、ゴムアダプタで銘板をはずして、前玉を外して、さらに、大きなカニ目(丸穴)を回せば…と思うのだが、ここで挫折。このカニ目が回せない。接着剤止めでもしているのか、物凄く固い。逆ネジだった場合が恐いので、無茶もできないでいる。

【かめらクラッシャー目次】 【ホーム】