(2004.05.25)

RIKENON P 50/1.7の分解

症状: 後玉の内側に糸状カビ
対処: 分解掃除
結果: カビは取れたが、化粧リングを割ってしまった
備考: マウント部も分解したが、カビ取りとは無関係

■レンズの分解

非常に単純な構造のレンズだが、分解の仕方は意外に判りにくい。前面の化粧リングを外しさえすれば良いのだが、外し方で悩んだ。何と、単に接着剤で貼り付けているだけ。化粧リングの端に僅かな切り欠きがあるので、そこにマイナスの精密ドライバ突っ込んで引っぺがす。このときに慎重にやらないと、化粧リングが割れてしまう。ま、売る気はないから割れても実害はないけどね〜。

化粧リングを外すとネジが6つある。このうち、前玉を止めている3つを外せば前玉がころりと外れる。絞りを開けば後玉の内側も掃除できる。で、掃除をしておしまい。ただし、点状のホコリやバル切れ?が目立つ。実写に大きな影響はないと思うが…

■マウント部の分解

最初、レンズ部の分解方法が判らなかったので、後ろからマウント部を分解してしまった。これはまったく無駄だった上に、組み立て直すのにかなり苦労した。災難である。ポイントは、外周の銀色部分は分解しても大過ないが、内側の黒い部分を外してしまうと、かなり面倒なことになる、ということ。

マウント部は外周の銀色部分と内周の黒い部分で一つのユニットになっている。黒い部分だけ外すと、スプリングが外れて、そのままでは元に戻せなくなる。元に戻すときは、いったん銀色部分も外す。そして、銀色部の裏側に円周状に三個所の出っ張りが出ているので、黒い部分のリングの切り欠きをはめ込む。また、テコ部のスプリングが片方外れているので、これを銀色部から突き出ている棒に引っ掛ける。これでOK。

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