(2007.05.10)

OM10マニュアルアダプター

【症状】ダイヤルが動かなくなる。
【原因】クリック感を出すためのベアリングが錆びて固着している。
【対処】分解してベアリングにCR-C556を掛けて動くようにする。

この症状のマニュアルアダプターはかなり頻繁に見掛ける。固有欠陥と呼んでもよいような気がする。故障原因は単純なのだが、実は分解はかなりシンドイ。裏側の3本のネジを外して回路部とダイヤル部に分解するところまでは簡単なのだが、肝腎のダイヤル部の分解方法がわからない。

いろいろ試行錯誤はしてみたが、どうも無理そうなので一台犠牲になってもらうことにした。で、ハンマーでぶっ叩いたり、ドライバでコジたりしたんだが、なかなかこれが壊れてくれない(^_^; 結局、ダイヤル裏側の中心軸のツメを潰して、軸を削っていったら、ようやく分解できた。もちろん、完全に修理不能になったんだが……それは覚悟の上だから。

で、判明したのは、ダイヤル部を止めているのは裏側の灰色の金属円盤だということ。単にはめ込んであるだけだが、軸に噛み付いているので、ちょっとやそっとでは外れない。ドライバ類でコジても無理のようだ。結局、壊さずに外す方法はわからなかった。でも、一応可能性のある方法を挙げておくと…

  1. 電工ペンチを開いて机の上に置いて、金床かわりにする。
  2. マニュアルアダプターのダイヤル部を裏返して、電工ペンチの口の部分にセットする。
  3. 中心軸の穴に先をやや丸くした千枚通しを入れて、ハンマーで叩き出す。
たぶん、これで外れると思う。ちなみに、千枚通しの代わりにプラスの精密ドライバなどを使うのは避ける。0番程度だと軸が膨らんで、余計に外れなくなる可能性がある。

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