(2005.03.23/05.04.04upd)

Canon EOS 630 修理記

■シャッターの油汚れ

毎度お馴染みのシャッター羽根の油汚れ。原因はダンパの加水分解らしい。私の機体も軽度の汚れが出ている。進行は止まっているようだが、不安なので業者に修理を依頼。3000円でシャッター羽根の洗浄とダンパの交換。なかなか奇麗になった。自力修理の方法もあるようだが、この価格ならばプロに依頼する方が賢明だろう。

■トップカバーの取り外しとアイピースの掃除

このEOS 630はアイピースの内側にかなり目立つカビがある。初期EOSにはかなり頻繁に見られる症状だ。Canon製品はFTbのころからこの部分にカビが発生しやすい。どうせシャッター修理の際にトップカバーを開けるんだから、ついでにカビ取りもしてもらえないかと業者に聞いてみたが、答えはノー。仕方ないので、カビ取りは自力で行うことになった。トップカバーを開ければ後は簡単な作業だが、そのトップカバーの開け方がやや面倒。案の定、隠しネジがある。

トップカバーを開けるには、グリップ部と前パネルを外さないといけない。グリップ部は電池交換の際に外すので簡単。外すべきネジはレリーズボタンの裏側にある、突端の一本だけで良い。また、前パネルを外すときは、マウントの下部1本、上部3本、グリップに隠れていた部分2本を外す。また、裏蓋ストッパー部のネジ二本をゆるめる。ストッパー部は外す必要はない。むしろ、外すと組み立てが面倒なので、ゆるめるだけにしておくこと。

  最初はストッパー部を分解してしまったのだが、けっこう面倒なことになった。中に銀色のテコのようなものが入っているのだが、これの取り付け方が判らなかった。どうやら、これは裏蓋の開閉感知スイッチを押すためのもののようで、テコに開いている穴を、上部にある突起にはめ込めばよいようだ。

これで前パネルが外れて、ペンタ部に2本の隠しネジが出てくる。

  前パネルを外すと、エプロン部の2つのボタンがポロリ取れて、落としてしまうことがあるので要注意。ちなみに、下の方が(M)。

あとは、トップカバーに出ている3本(アイピース部と吊り環の付け根)を外すせば、トップカバーが外れる。なお、この際注意すべきは、メインスイッチを((・))モードにしておくこと。他の位置では引っ掛かってしまう。

で、肝腎のアイピース部なのだが、実はこれがも一つよくわからい。もちろん、アイピース部の周りのネジを6箇所外したら分解できたし、カビも取れた。でも、ネジが基板にぶつかって、何とも不細工なことになる。もうちょっとスマートな外し方があるような気がするのだが…。ま、とりあえず今回はここまで。

【カメラ・クラッシャー目次】 【ホーム】