(2009.8.29)

COSINA C1 修理記

COSINA C1はC1sのセルフタイマーなしモデル。国内ではちょっと珍しい機種。オークションにて、ジャンク機を格安にて入手した。入手段階で巻き上げレバー部は分解されていてた。

 症状:巻上系の故障、巻き上げレバーが分解状態、レンズ脱着ボタンの欠品
 原因:巻き上げレバーのツメ曲がり(巻上不良)
 対処:組み立て直し…

巻き上げ系が壊されている。素人修理の失敗の跡ありあり。恐らく、落下させて底部の巻き上げギア系がズレたのだろう。で、巻上不能になったのを無理に巻き上げて、巻き上げツメを曲げてしまった、と言うところだと思う。一番タチの悪い故障だ(u_u;)

根本問題はこのツメ曲がりにあるわけで(底部ギアは再組立で対処可能)、ここさえ直れば何とかなるのだが…無理に正しい位置に戻そうとすると、恐らく非常に高い確率でこのツメは折れる。そうなったら完全にご臨終である。力を加減しながら慎重に位置を戻して、とりあえず、巻き上げができるレベルにまでは戻った。けれど、スムーズには動かず、とても正常な状態とは言えない。しかし、これ以上の深入りは危険。ドナーが入手できたらまた考えないでもないが、今はここまで。

ちなにみ、ドナーはC1/C1sでなくても可。COSINA系ならばAE機でも互換性がある可能性はある。おそらく、Phonenix P2(XR-7mkU)の巻き上げレバーはそのまま使える。

なお、このシリーズでは、巻上軸を止める円盤を取り付けるのがけっこう難しい。下に入る王冠バネ(上開き)がけっこう反発するので、円盤を軸上のミゾに差し込むのに苦労する。その場合、円盤をラジペンで掴んでこじるように差し込むとよい。

また、この機体はレンズ脱着ボタンが欠落している。おそらく、これも落下時に破損したのだろう。現状ではどうしようもない。ドライバを使えばレンズの脱着自体には問題はないが、実用にはならない。

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