カードサイズPLL通勤ラジオ
2013.09.06
型式 | 勤ラジオ/PLL選局 |
受信バンド | AM/FM/アナログTV(放送終了) |
選局ダイヤル | ★PLL(各バンド7局プリセット/エリア選局可)、オートスキャン不可 |
電源スイッチ | ★独立プッシュ式 |
バーアンテナ | 詳細不明だが、ボディサイズから推察すると4cmがいいところ |
ロッドアンテナ | イヤフォンコード兼用 |
スピーカー | すごく小さい(φ2.5cmくらい)/内蔵イヤフォン/★外付けイヤフォン(φ3.5mm) |
音質調整 | なし |
サイズ | ★非常に小さい/カードサイズ |
電源 | ★単四×1本(アルカリ/AM/SP:20時間)/Ni-MH対応(充電スタンド付き) |
発売時期 | さぁ…? |
市価 | 6000〜7000円くらいだったなじゃないか? |
単四1本で動作する、超小型のPLL通勤ラジオ。体積的には一般的なポケットラジオの1/3くらいじゃないかな? アナログの通勤ラジオのICF-SX44Rよりもさらに二周りくらい小さい。流石にスピーカーの音質は厳しいが、イヤフォンの音質は良好。
電池寿命は、スピーカー使用時で20時間とかなり短いが、連続して長時間使用するものではないので、それほど不便は感じない。それに、イヤフォンならばアルカリ/AMで100時間以上持つ。通勤ラジオであることを考えれば十分な電池寿命。なお、Ni-MH電池を本体に入れたまま充電できる充電スタンドも付いていたようだ。
また、電源オフ時は時計表示となる。腕時計をしない私には、これが意外に便利。
操作性は総じて良い感じだが、マイメモリーの設定方法はちょっと判りにくかった(チャンネルボタンの長押し)。PLLの選局性は流石。現在の都市部のFMの混雑状況を考えると、この大きさのラジオにはPLLが必須だと思う。電源スイッチが独立しているのも非常に便利に感じる。
難点は内蔵イヤフォンが破損しやすいこと。この機体も接着剤で補修してある。これはイヤフォン内蔵型通勤ラジオ共通の構造的な欠陥と言って良いだろう。ただし、φ3.5mmの標準的な外付けイヤフォンも接続可能。しかも、外付けイヤフォンもFMアンテナとなるため、内蔵イヤフォンが完全に破損しても致命的ではない。
トータルに見て面白みには欠けるが、道具としての完成度は極めて高い。出先でラジオ放送を聞く道具としては、もはやこれ以上改善の余地はないだろう。
日本全国14地域のAM/FM放送局がプリセットされている(多分、アナログTVも)。さらに、JRの新幹線の車内放送にも対応(
イヤフォンジャックは標準的なφ3.5mmサイズを採用。これが意外に便利。ただし、プラグを差し込んだだけではイヤフォンモードにはならない。ジャックの下にある、SP/ERスイッチで切り替える必要がある。
なお、ラジオ放送は同一県内でも地域ごとに異なった周波数で放送されていることが多い。しかし、このラジオのエリア選局程度では、そうした地方送信局には対応できない。本機が便利なのは、あくまでもそのエリアの中核都市で使用する場合に限られる。地方都市では地元局の一発選局が困難なことが多い。そのためのマイメモリー機能だが、デジタルの手動選局はアナログ選局よりもかなり面倒。デジタルの便利さとは、あくまでもそういうもの。