†貧乏カメラ館・でじたる別館†

Canon PowerShot A480

作成開始日 2020.01.12
最終更新日 2020.01.19

2009年2月発売の1000万画素コンパクト;単三×2本の廉価モデル。
2020年1月にオークションにて800円で落札(コミコミ1320円)。
光学ファインダーなし、光学3.3倍ズーム(eq.37-122mm/F3.0-5.8)。
望遠端が少し長いのが特長だが、38mm×3=112mmと大差はない。
多分、絞りは固定式だろうな…
ISO感度は1600まで(AUTO/80/100/200/400/800/1600)だが、実用上限感度は400かな?

●ファーストインプレッション

デザインは悪くない;シンプルでコンパクトでガジェット感がある。 ホールドは上下掴み限定だが、この手のコンデジは(個人的に)マクロ専用なので不便はない。 ボディサイズは小さいが重量はそこそこで、逆にずっしり感がある。 設定保持用キャパシタはコイン電池式なので安心(Canon伝統のCR1220)。 ただし、コイン電池が切れるとメイン電池が健在でも時計が保持できない;起動時に毎回設定画面になる。

●設定保持の問題

プログラムAE(PAE)モードではなぜかマクロ設定は保持されない。特に、本機のマクロはマクロボタン2度押しが必要なので面倒(1回目は[通常]の確認)。

⇒その後、AUTOモードにすれば、自動でマクロモードに入ってくれることが判った。しかも、AUTOモードではストロボ設定が保持される。ただし、ISO感度は変更自体が不可能になる;で、実質上限がISO 400、ふむ…つまり、AUTOにしておけば、実質的に「マクロ/ストロボオフ/ISO 400」で起動できるわけか…それはそれで便利だし、後述のように画質はISO 400がギリギリという感じなので納得はするが…まあ、AUTOではAFフレームが中央固定できないので、どの途実用にはならないが。

不可解なのは、AUTOモードでストロボ設定が保持され、PAEモードでマクロ設定が初期化される点。AUTOは初心者モードなので全設定初期化、PAEは上級者向けなので全設定保持が普通。実際、他の設定はそんな感じなのだが、この2点だけは例外扱いのような感じ。 例外があって悪いわけではないが、この2点に関しては意図が判らない;単なるミス? そもそも、「AUTO」と「プログラムAE」って区別は用語として変;用語の混乱は概念の混乱。

●電池寿命

電源は単三2本:公称でアルカリで200枚/8時間と、かなりの長寿命。が、A550で使えなくなったアルカリ電池はやっぱり使えない(電池チェッカではグリーン)。やはり単三2本機の限界か、ヘタリ強いわけではないようだ。

⇒その後、少し継続的に使用してみたが、思った以上にヘタリ弱い。現実的なシチュエーションでは、eneloopでも20〜30枚で電池切れを覚悟した方がよい。むしろ、電圧の高いアルカリ電池の方が実用的かもしれない。例のPowerShot特有の電池異常も発生した。電池面では低い評価をせざるをえない。

●画質と感度

画質は微妙。全体的にあまり良くないが、オリンパスの高画素廉価機よりは良い。ただし、感度を上げると劣化が顕著で、色が濁って冴えない絵になる。ISO 800はかなり苦しい、ISO 400ならば何とか、ISO 200ならばそこそこ奇麗という印象。が、用途的にISO 800が実用にならないとちと苦しい。AWBも室内だと寒色に寄ってしまう(Canonは昔からそうだけど)。

●その他

液晶は2.5"だが11.5万画素しかないから、かなりみすぼらしいが、酷いと言うレベルではない。もっと遥かに酷い製品も沢山あるので、クラスと価格を勘案すれば納得。USBコネクタはmini-Bだが、マスストレージクラスではない模様(Canonは昔からそうだけど)。

●まとめ

全体印象としては悪くはないが、用途的にOptio 30に対するアドバンテージはないなぁ… この時期だと、Optio E60(2008年8月)を持っているが、こいつも高感度時の画質劣化が酷かった。廉価コンパクトは200〜400万画素時代が画質のピークかなぁ…


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