†貧乏カメラ館・でじたる別館†
Pentax *ist DS
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発売年月 2004.11/店頭価格 10万円前後
600万画素クラス・デジイチの上級モデル
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600万画素クラス・デジイチの上級モデル。ペンタプリズムを採用しているので、ファインダーが明るく、MFでもピントのヤマが掴みやすい…らしい(未チェック)。単三電池駆動のPKマウント機ということで、汎用性が非常に高いのが魅力。当然MFレンズの使用を前提に入手。
20年以上昔のデジイチだが、現在でも実用性は十分ありそうだ。銀塩カメラで言えば、バブル最盛期にPentax SPを使う、みたいな…(^_^; そこまでの異和感はないよな〜〜
な〜んだろ、確かにこの20年の進歩は大きいけれど、デジタル一眼レフの本質的な部分は20年前に完成してんじゃないか?あとはひたすら余計な機能を追加してきただけなんじゃないか?と…
MFレンズの使用
Pentax M50mm/F1.7でマクロ撮影を試みた。このレンズは完全メカニカル式で、電気接点は一切持っていない。そのため、露出モードにかなり厳しい条件が付く。
@露出モードがP/Avなどの場合、AEは効くが絞りは開放固定となる
A露出モードがMの場合、任意絞り(絞り環設定)で撮影できるがAEは効かない
つまり、AEを使用したければ絞り開放で使用するしかなく、任意絞りで使用したければAEを諦めるしかない。MモードなのでAEが効かないのは当然だが、電気接点を持たないため、内蔵露出計は情報を一切表示しない。露出はヤマカン(または外部露出計)に頼るしかない。
…と言うわけでもない。一度Avモードに変更して、開放時の適正速度を表示させ、絞り値に合わせてシフトさせれば良い…って、面倒臭いか。
実際、マクロ撮影でF1.7開放は被写界深度的に相当シンドイので、MモードにしてF4.0あたりまで絞るのが現実的。そうなると、露出設定が面倒臭い。電気接点を持っているKAレンズならば露出計(恐らくAEも)が使えるようになると思うのだが…
もう一つ重要なのがピントの問題。AFスクリーン+F1.7開放でピントを合わせるのは至難の業−−と思っていたが意外に健闘した。やはり、ペンタプリズムだからなのか、AFアシストが優秀なのか、こちらの慣れの問題か判らないが、開放でも2〜3回に1回くらいはピントがきちんと来ていた。もちろん、絞れば成功確率はぐっと上がる。
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F1.7開放で撮影(部分)、MF手持ちで撮影、背景もリボンもボケている
F4.0で撮影(部分、ガンマ補正済)、リボンは被写界に入っている、背景のボケも小さい
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最後に、電気接点のないレンズを使用する際は、内蔵ストロボは《常時フル発光》になるようだ。ほぼ使えないと思った方が良い。ホットシュー経由で外光オートストロボを使用するのが現実的。
〜〜 メモ 〜〜
APS-Cサイズの630万画素CCDを搭載、レンズの焦点距離は35mmフィルム時の1.5倍
銀塩レンズも使用できるが広角側が弱くなる;17mmが26mmになってしまう(u_u;)
フォーカシングスクリーンも交換方式みたいなので、それなりに期待している
メディアはSDカードで2GBが上限;ファームのアップでSDHC(〜32GB?)対応可
DSファミリー
DS2はDSのLCDを大きくしただけのマイナーチェンジ機らしい
DL/DL2はDS系の廉価モデルで、プリズムの代わりにペンタミラーが使用されている
ピントのヤマを掴み難いのが最大の難点;MFでの使用はかなり苦しかった
今回DSを入手したのは、そのあたりを考慮してのこと
後継モデル
DS系の後継機はK10Dシリーズだが、電池が専用電池に変更されている
1000万画素CCDで、ボディ内手ブレ補正機能が付いた
さらに、K20Dでは撮像素子が1400万画素のCMOSになった;ここが評価の分かれ目
ちなみに、それまでのPentaxのデジイチは高感度モードの画質が悪かったようだ
まあ、電池問題さえなければ、DSよりもK10Dの方が性能が良いのは確かだろうが、
それらのメリットを帳消しにするくらい、私にとって電池の問題は大きい
MFレンズ(PK)の使用
DLと比較して、特段ピントの山が掴みやすくなったという実感はない
⇒そうでもないかな?意外にピントは合うかも…要は慣れか?
ただし、DLと違ってスクリーン交換可能なので、スプリットにすれば改善するかも
#専用品よりも、銀塩一眼用のスクリーンを改造・流用する方が安価に済みそうだ
MFレンズ(PK)使用時にはマニュアル露出が基本、オート(P/Av/Tv)は絞り開放固定
M42ならば実絞りでオート可能だとは思うが、機材が揃わず未チェック;どこいった?
また、内蔵ストロボは常時フル発光になる;外付けの外光オートストロボが必須だろうな
アダプトールのKAマウントではどうだろう?そもそもTamron SPレンズが目的だったので
DLとの比較
ペンタプリズム/スクリーン交換式を除くと、DSとDLの間には顕著なスペック的相違はない
外観・操作系はともかく、内部スペックを比較しても、ほとんど違いが見つけられなかった
スクリーン交換をしないのならDLで十分;スプリットでMF使わないと存在意義がなくなる(^_^;
あと、個体差かもしれないが、DLよりもDSの方が電源スイッチが硬い;気になるレベル
広角レンズ(APC-Cサイズ)
Pentax純正ではDA 12-24mm/F4が3万円台
Tamronは10-24mm/F3.5-4.5が2万円台
SIGMAでは10-20mm/F3.5が2万円台
おそらく全て製造終了品;中古で手の届く価格帯のものをチョイスした
Long-run reports ...
2025.05.11 オークションにて5000[5750]で落札、やや高めだが程度と出品者の信用度で決めた
2025.05.14 試写開始、スローシンクロとMFレンズのテスト、MFレンズの使用感は微妙
2025.05.30 試写再開、MFレンズはけっこう使い物になりそうな気がしてきた
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