†貧乏カメラ館・でじたる別館†

Pentax *ist DL  ★★★☆ 発売年月 2005.07/店頭価格 8万円前後
実用性は十分だが安いのにはワケがある


(2006.04.04/2008.03.31/)

PKマウントのデジタル一眼レフ。2005年7月発売、店頭価格約8万円(発売当初/本体のみ)、APS-Cサイズの610万画素CCD搭載。*ist DSの廉価モデルで、ペンタプリズムがペンタミラーに変更されているのが最大の特徴。PKレンズが使えるが、MFでピントのヤマを掴むのはかなり難しい。

入手価格は新品で3万9800円、この値段にはちょっと目を疑った。発売1年足らずで半値。こりゃ利益なんか出ないよな〜〜。一消費者としてはありがたいが、社会全体を考えると決して喜ぶべき事じゃない。最終的には労働者の賃金に跳ね返ってくるわけだから。

発売後半年で後継のDL2が発売されており、本稿執筆時(2006年春)には既にカタログ落ちのモデルになっている。が、スペック的にも性能的にも煮詰まっていて、現行機種に比べて特段劣っている印象はない。但し、同時期のEOS Kiss DNは800万画素だった。

なぜ*ist DLなのか?

そもそも、デジイチ不要論者の私がなぜデジイチを買ったのかと言うと……実は仕事の都合。我が家にはM42やPK(非KA)、カニ爪Nikkor、OM、FD、MD等々…ともかく、いろんな玉がゴロゴロ転がっている。それらの簡易チェック用にデジイチがあったら便利だろう、てなカンジ−−いちいちフィルムで試写していたら、お金も時間も掛かり過ぎる。

と言うことで、特段、特定のマウントのレンズを特定の用途に使うわけではない。色々なマウントを幅広くカバーしてくれれば、画質とか撮影モードの制限とかはあまり気にしない。要するに、何でもいいのである。そんなのが「仕事」になるのだから、呑気な商売である。

ま、銀塩時代からの汎用性を考えると、ユニバーサルマウントであるM42、それと相性の良いPKが妥当なのではないか、と言うことで、PKマウントの一番安価な本機を入手することにした。つまり、MFレンズありきの入手だったわけだが、今から思えばこの判断は誤りだった。

恐らく、こういう用途に一番適していたのは、フランジバックが短く、銀塩時代からマウント・アダプタが大量に作られていたEOSだったと思う。マウントが完全電子化されているEOSでは、実絞り以外は一切使えないが、少なくともレンズをくっつけて写す事はできる。

【追記】で、後にEOS Kiss DNを入手したのだが、裏面照射型CMOSセンサーの発色が許容限界を…

同じくフランジバックが短いフォーサーズもマウント・アダプタが豊富だが、アダプタの値段が異常に高いのが難点(E-1みたいに、OM用マウントくらい本体に同梱しろよ)。それに、デジタル専用レンズがどーのとかいうオリンパスの能書きが猛烈に腹立たしい!けっこうムカっと来た。

【追記】それでも、後にE-510を入手したのだが、実質的にOM-ZUIKOのみ、焦点距離x2はキツイ

もう一つ、購入時点に見落としていたのが、ペンタミラーの問題。廉価機である本機では、ペンタプリズムの代わりにペンタミラーが採用されているので、MFでのピント確認に難がある。特に、スクリーンがAF用で交換不可能であるため、目視でピントを確認するのは(私の視力では)無理。AFセンサーに頼ることになるが、マクロ撮影では思った位置にピントがこない。MFレンズの使用がメインならば、ペンタプリズム機を買うべきだった。

【追記】で、後に*ist DSを購入したのだが、期待したほど改善されなかった(u_u;)

〜〜 以下、メモ整理中 〜〜


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