†貧乏カメラ館・でじたる別館†
作成開始日 2015.06.11
最終更新日 2015.06.11
2003年4月発売のエントリークラスの3倍ズーム機。300万画素、1/2.7"ハニカムCCD(スーパーCCDハニカムWHR)、店頭予想価格3.5万。一応、ISO 800固定可能の単三2本機で、メディアはxDカード。光学ファインダー付きで視野率はけっこう優秀(広角端実測で81%)。これはイケるかぁ…と思ったのだが、結局全然ダメだった(u_u;)
ストロボ撮影も、マクロでは問題が多い。レンズと発光部がかなり離れているせいか、 横影が強烈に出る。 しかも、絞り制御が上手くないようで、光量不足で全体が薄暗く写ったり、 背景が真っ黒になったり、酷く不気味な絵になった。 まあ、これはコンデジの内蔵ストロボ一般に言える傾向だが、 それがかなり顕著に出ているなぁ、という感じ。 少なくとも、NikonやOLYMPUSのコンデジはこれほど酷くはなかった。
高感度時ノイズは、1/2.7"としては普通レベル。それなりに目立つ。 画質的にはISO 400がギリギリかなぁ…という感じだが、 ISO 400だと室内ではちょ〜っと速度が足りない。 もう一声、とISO 800にすると、ガクっと落ちる感じ。 少なくとも、常用できる感度とは言えない。
私が試写した範囲では、総じて良い画質とは言い難いのだが、他のユーザーさんの撮影したサンプル(特に晴天屋外)を見るとかなり奇麗(フジらしい発色)なので、たまたま私の機体の調子が悪いのか、はたまた光量不足の条件で極端に悪化するタイプなのか、 現時点では何とも言えないところ。 そもそも屋外スナップ用カメラなのだから、そこで試してみないとね。
また、デジタルズームにはけっこうシバリがあるようで、 1M/ISO 400ならばズーム可能だが、1M/ISO 800モードではズーム不可。 したがって、倍率不足をデジタルズームで、速度不足を感度で補おうと思っても、 なかなか思うようにはいかない。やはり、室内マクロは諦めるしかないだろう。
しかし、キャパシタは完全即死型で、メディアの交換でも即アウト。 無論、時計設定も初期化される。 USBコネクタも特殊で、汎用mini-Bではつながらない。 う〜ん、流石は富士だね。 まあ、これは電気二重層コンデンサで修理すれば済む話だが。