†貧乏カメラ館・でじたる別館†
でじかめも5
その時感じたこと、調べたことなどを書き留めたもの。
特段、テーマやスタイルの統一などはしていない。
単純に、2009年3月から時系列順に並べている−−けど、公開は停止。
流石に情報が古すぎる上に、信頼性が低すぎる。
OLYMPUS μ1200 (2020.05.02)
オークションでコミコミ1000円だったので買ってみた。
一応、1/1.7"CCD搭載の上級機だが、あくまでもコンシューマモデルで、
マニア心をくすぐるような要素はない。
ボタンの表面の印字が極端に読み難い。操作中は光るのでわかり易いが、最初の1アクションに迷う。
ホールドもレリーズボタンの押下感も非常に悪い。上下掴みで撮ってみたが、これでは手ぶれ頻発だろう。
標準でC-AFモードになっている?ような感じで、半押ししなくてもカリカリ音がする。
通常マクロはほぼ使い物にならず。マクロと呼べるシロモノではないでしょう。
Sマクロは流石に寄れるが、焦点距離固定。明記はないが多分f=70mm/F3.5前後相当だと思う。
電子手ぶれ補正は、ほぼ効果なし。
ISO6400の画質は案の定ヒサンなレベル。
画質の詳細は未チェックだが、ぱっと見だと、やけに解像感に乏しく感じる(液晶/再生の問題?)。
AEBはおろか、露出補正機能自体がないんじゃないか?
まあ、想定内の内容だが、流石にこんなんじゃダメだよなぁ…
使い易さや実用性はほぼ眼中にない感じ。
X10のステップアップリングとクローズアップレンズ
(2020.04.28)
Fujifilm X10はマクロ性能が貧弱で、ブツ撮りには使い難い。
コンデジの製品写真を頼まれたのだが、マクロ不足で使えなかった。
具体的にはf=90mmで20cm程度まで寄りたいのだが、
スペック上、X10は望遠端(112mm)で50cmまでしか寄れない。
当然90mmで20cmは無理で、小型コンデジを画面いっぱいに写すことは不可能。
言うまでもなく、広角側であればずっと寄れるが、
パースがキツくなって製品写真には使えない。
ブツ撮りの焦点距離はf=90mm相当がセオリー。
尤も、X10には超解像ズームがあるので、これを使えば倍率の方は何とかなる。
が、超解像ズームではAEBが効かない;ブツ撮りには致命的。
−−まあ、用途違いは重々承知しているので、この点に文句を言う気はないが。
とは言え、手持ちの器材でやりくりするとなると、我が家では他の選択肢に乏しい。
超解像ズームの類縁として、クロップという手段もあるが、
それでは画素数が落ちてしまう(超解像ズームも本質的には同じだが)。
そもそも、B5判表紙のコラージュ用とのことなので、1000万画素なんて不要。
が、それを言い出すと、ハナからC-5050Zで撮れば良い訳で、
X10のマクロ云々を考えること自体が無意味。
つか、結局C-5050Zで撮った画像を使ったんだが…
で、お手軽なところでクローズアップレンズを使ったらどうか?と思ったワケ。
クローズアップレンズでは画質劣化は不可避だが、試す価値はあると思う。
ところが、このX10のフィルター径は40.3mmという特殊なもの。
汎用的なフィルターやステップアップリングは使えない。
で、ネットを物色して、いくつか使用可能なステップアップリングを発見したのだが…
ゼロポートジャパンで購入したφ40.3mm→φ52mmは使い物にならず。
工作精度が低いのか、まともにねじ込めない。
辛うじて先に引っ掛かる程度で、それ以上ねじ込むと本体のネジ溝が削れてしまうorz
しかし、八仙堂のφ40mm→φ40.5mmおよびφ40mm→φ49mmはまともに使えた。
で、銀塩OM用に買ったKenkoクローズアップレンズφ49mm(+3)を装着してテスト。
結果は上々。f=90mm前後で、小型コンデジが画面いっぱいに撮影可能になった。
ゴミ箱ちぃちゃん(*)にはやや力不足だが、当初の目的は達成。
ただし、クローズアップレンズによる画質劣化は今後チェックが必要。
(*)伊藤千佳のお尻がゴミ箱にはまり込んでいるフィギュア、全高5cmほど
なお、流石にφ49mmフィルターを付けると、OVFの視野内に食い込んで来る。
そもそも広角側では鏡胴によるケラレが気になる機種だが、さらに酷くなる。
しかし、40.5mmのステップアップリングでは食い込みはない。
鏡胴(ズームリング)の方が太いため。
まあ、クローズアップレンズの場合はOVFは使わないのでどちらでも良いが、
UVやPLを使う場合は、40.5mmの方が良いかと思われる。
オリンパスのC四桁機以降 (2020.04.28)
かつてのオリンパスの主力機はC四桁シリーズ
が、これは2005年のC-7070 WZを以ってシリーズ終了。
(最上位機のC-8080 WZは前年の2004年の発売)。
以後、2011年のXZ-1まで、大口径・大CCD/CMOSの高級モデルは途絶する。
そのXZシリーズもXZ-1/2/10の3モデルが出たのみで消えた。
以後、ズーム倍率を抑えてレンズ性能を重視した高級モデルは消滅、
その役割はミラーレス機(Pen/OM-D)へと受け継がれる。
では、2006年から2010年までの約5年間、オリンパスのデジカメはどうなっていたか?
普及クラスとしてμが、高倍率ズーム機としてSP UZシリーズが中心となっていた。
従来の高級機開発のリソースは、E/Pen/OM-D等の開発に割かれていたと思われる。
μはあくまでも普及機で、中には1/1.8"CCDを搭載したμ800/μ1000/μ1200なども
あったが、光学性能はかつてのC四桁シリーズに及ぶべくもなく、
当然ではあるが、使い勝手も安価なコンパクトの域を出ていない。
SP UZはシリーズは徒に光学ズーム倍率ばかり追いかけて、レンズ性能は二の次。
望遠を稼ぐためか、CCDサイズも小さめのものばかりで、画質の手抜きが酷い。
また、SP-550UZを使用した限りでは、重量バランスが極端に悪く扱い難かった。
SPシリーズ(UZではない)では、SP-320/350がC四桁機に近いスペックだが、
レンズ性能は全然及ばないし、画素数ばかり多くて画質はガッカリするレベル。
この後もオリンパスのコンデジは高倍率ズームばかり追いかけていて、
XZ-1系を除くと、見るべき機種は存在しない。
高倍率でもSTYLUS 1は別格だが、中古でも手が出る価格帯ではない。
一方、CanonのPowerShot G系はG7で高倍率化したが(35-200mm)、
G10からは逆に倍率を少し抑えた(28-140mm)。
倍率自体よりも、望遠端を140mm→200mm→140mmと戻したのが目につく。
さらに、G11ではむしろ画素数を下げて感度特性を改善、
G15ではズーム域そのままでレンズを大口径化など、
オリンパスよりも相当野心的な試みをしている。
結局のところ、オリンパスの所謂「高級コンデジ」の選択肢となると、
C四桁機の最高傑作であるC-5050Z
OVFなし/EVFオプションのXZ-1/2
しかない。屋外での使用も考えると、まあ、C-5050Z一択。
室内でブツ撮り特化であれば、XZ-1/2の出番があるかな?程度。
ただ、1000万画素オーバーが必須でなければ、ブツ撮りでもC-5050Zの方が使いやすい。
要するに、オリンパスにはC-5050Zを超えるコンデジは存在しない。
後はPen/OM-D+大口径というハナシになるのだが…用途的にどうよ?
C-5060WZ以降のWide Zoom系も悪くはないが、
レンズが暗く、電池も専用電池;イマイチ食指が動かない。
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