†98noteほのぼの組†
98NOTE用FDD
作成開始日 1996.03.05
最終更新日 2004.04.09
98NOTEで一番問題になるのはFDDの故障。別項で述べたように、98NOTEには液晶ヒンジ部の構造に致命的な問題があり、FDDを圧迫破損する可能性が極めて高い。そこで代替FDDが必要になるのだが、98NOTE用のFDDの単体入手はかなり困難で、秋葉原のジャンク屋では8000円という目茶苦茶な値段も付いていた。そこで、各機種ごとにFDDの入手方法を考えてみる。
機種 | FDD | 備 考
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NS/E | FD1138C | 故障頻発
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NS/T | FD1139C | FDD保護カバー付き
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NA, NA/C | 故障頻発
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NS/A | FD1139T | FDD対策済み
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FDD故障が特に深刻なのはNS/EとNA・NA/C。しかし、NA・NA/CのFD1139CはNS/Tにも使われているため、ジャンクのNS/Tのパーツを比較的容易に流用できる。これに対して、NS/E用のFD1138Cは、FDD破損が起きやすい機種にしか採用されていないため、ジャンク品を入手しても壊れていて流用ができない可能性が高い。
●FD1138Cの互換FDD
そこで、FD1138Cの互換FDDを探すことになる。まず、基本事項として、FD1138シリーズとFD1139シリーズはコネクタ形状が異なるため、流用は不可能という点を確認しておく。NS/EとNS/Tは兄弟機種なので、簡単に流用できると思ったら大間違いなのである。
現時点で確認できているFD1138C互換FDDはFD1138DとFD1138Tの二機種。FD1138DはFD1138CにVFOが付いた機種ではないかと思うのだが(未確認)、これはそのまま流用できた。現時点で確認できているFD1138Dの入手先は以下の通り。
- PC-9801NL/R-02(外付けFDDユニット)
- PC-9821As
私は秋葉原のジャンク屋でPC-9801NL/R-02を1700円で買ってきて試したが、問題なく動作した。なお、FD1138とFD1139はイジェクトボタンの位置が異なるので、外観から判別するときの目安になる。FD1138は挿入口の右下、FD1139は挿入口の左横にイジェクトボタンが付いている。
●FD1138Tの流用
FD1138Cの代わりにFD1138Tを使用する際には注意が必要だ。同じFD1138シリーズなので物理形状やコネクタ形状には互換性があるが、3モード・ドライブなのでそのままでは正常動作しない(末尾のTは3モードを意味するようだ)。信号線の加工が必要になる(後述)。
なお、FD1138Tはかなり以前にやはり秋葉原のジャンク屋で単体入手したもの。恐らく、デスクトップ98MATEの初期の3モード・モデルに搭載されていると思われるが詳細は不明。Logitec LFD-F331Kにも搭載されているらしいが未確認。
●FD1138Tを使用するための改造
1138Tは3モード・ドライブなので,単純に従来の2モード・ドライブと取り換えても、正常に動作しない.NS/Eの一部のロットでは、デフォルトで300回転モードになってしまうため、1.2MB/720KBは使用できない。360回転モード(1.2MB)と300回転モード(1.44MB)の切り替えは13番ピンで行う。
13番ピン | +5v/Open | 0v(GND)
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回転 | 360回転 | 300回転
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容量 | 1.2MB/720KB | 1.44MB
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で、困ったことに、98NOTE NS/Eの一部のロットには13番ピンがGNDに接続されているものがある。この場合、ハードウェアの改造なしに、1.2MBモードを使用することはできない。13番ピンが常に0Vであれば、常に300回転モードであるからだ。『ざべ』の改造記事(95年3月号)の方法でもうまくいかない。あれは、13ピンに接続されているケーブルを切断して、そこにRAMドライブのLEDの信号線を接続し、LEDをソフト的に制御することで、モードの切り替えを行おうとしたものである。
しかし、13番ピンは切断した信号線以外にGNDにも接続されており、これを切断しない限り、どうやっても0v以外の値を取れない。LEDへの出力は5vあるのだが、GNDに接続されてしまっては結局0vになってしまう。
単に、1138Tを従来の1.2MB/720KBの2モード・ドライブとして使用するだけなら、上記の2か所のパターンを切断して、13番ピンをオープンにしてしまえばよい。5vでもオープンでも結果は同じである。
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