†98noteほのぼの組†

98NOTE NS/Tシステム構築

作成開始日 2002.11.24
最終更新日 2002.11.24

【目標】98NOTE NS/Tを完全無音のテキスト入力マシンとして使用する

98NOTE NS/EやNS/TはノートPCとしてはかなりキー入力しやすい。レジューム機能を使えば再起動も速いし、文字も大きく、行間もしっかり取れる。ほとんど理想のテキスト入力マシンになる。Windows時代になってからのノートPCは、スライドパッドやボディの厚みのために、テキスト入力にはあまり適していない。それに、キーボードの品質に関しては思いっきり手を抜いている機種も多い。ということで、98NOTE NS/TやNS/Eをメモ帳代わりの常用テキストマシンにしようというお話。ただし、完全無音と言っても、復帰時やバックアップ時には1分間だけモーター音がする。これはいたしかたない。

いっそ、RAM DRIVEからブートして全ての操作をRAM上で行えば、HDDは全く不要になり、文字通り完全無音になるけれども、流石にそれではデータの保全が心配。特に、電池がないと停電対策はおろか、マシンの持ち運びすらできなくなる。FDへのバックアップでは、容量的にも速度的にもどうにもならない。現在の私のシステムでは非現実的だろう。むしろ、HDDのモーターの回転を即座に停止させるツールを探す方が賢明。

●基本方針

98NOTEの騒音源はHDDのモーター音だけなので、すべての操作をRAM上で行い、完全無音システムとする。問題は、標準のRAM DRIVEだけではワークエリアが不足すること。そこで、増設メモリの一部をRAM DISKに割り当てて使うことにする。ここでは、A=HDD、B=FDD、C=RAM DRIVE、D=RAM DISKという環境を前提に話を進める。ポイントはRAM DRIVE(C:不揮発)とRAM DISK(D:揮発)の使い分け。 VZ用のテンポラリ(TMP)もRAM DISK上に設定する。うっかりHDD上に設定してしまうと、ファイル操作のときにHDDのモーターが回り出して騒いから。しかし、VZ用のバックアップ(VZBAK)は各ドライブに。バックアップはすっ飛ばすわけにはいかない。

●設定の実際

まず、98NOTEメニューでレジュームを有効にして、HDDモーターは1分で止まるようにする(NS/TでもNS/Eでも可)。次に、CONFIG.SYSでRAM DISK(D:)を確保する。FEPの辞書もRAM DISKで使用するので、辞書ドライブの設定を変更する。

CONFIG.SYS

DOS=HIGH,UMB
FILES=20
BUFFERS=20
DEVICE=A:\DOS\RAMDISK.SYS 2048
DEVICE=A:\DOS\HIMEM.SYS /RAM
DEVICE=A:\DOS\EMM386.EXE
DEVICE=A:\DOS\KKCFUNC.SYS
DEVICE=A:\WX2\WXK.SYS /A3
DEVICE=A:\WX2\WX2.SYS /C1 /N /A3
DEVICE=A:\WX2\WX2TM.SYS /A3 /DD:\WX2TM.DIC
DEVICE=A:\WX2\WX2TX.SYS /A3 /DD:\WX2TX.DIC
次にAUTOEXEC.BATの変更。ツール類も含めていったんRAM DISK(D:)にコピーし、パスもRAM DISKを優先するように設定しておく。

AUTOEXEC.BAT

@ECHO OFF
PROMPT $P$G
PATH D:\TOOLS;A:\BATCH;A:\VZ;A:\TOOLS;A:\DOS;A:\WX2
SET TMP=D:\TRASH
SET VZBAK=\TRASH
SET VZPATH=A:\WORK C:\WORK
SET DIRCMD=/O:GN
FORMAT C: /M /P
MD C:\WORK
MD D:\TOOLS
MD D:\TRASH
COPY A:\WX2\*.DIC D:\
COPY A:\TOOLS\*.* D:\TOOLS
COPY A:\VZ\*.* D:\TOOLS
C:
CD \WORK
最後にバックアップ用のバッチを作る。何と言ってもRAM上での作業で恐いのはハングアップや停電。こまめにHDDやFDDにバックアップを作ることが必要。また、辞書も学習内容が更新されているので、必ず書き戻すこと。

BKUP.BAT

ZCOPY D:\*.DIC A:\WX2 /U
ZCOPY C:\WORK\*.* A:\WORK /U
ZCOPY C:\WORK\*.* B:\ /U


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