スキー上達への道 2 インライン編

 


スキー上達への道。。。 それは遠く、けれどたのしい道のりですね!

 

 技術論の話せない僕が、ちょこっとオフトレについてお話しします。このエッセイの続編として、「情熱コテコテ編」もありますので、そちらのほうも気がむいたら読んでやってください(笑)

 

 スキーの上達への道ですが、やっぱりスキーにのめり込むことでしょう(笑) オフトレも、インラインはもっとも基本でしょう。スキー用の筋肉がつくだけでなく、バランス感覚が磨かれるだけではなく、インラインでできないスキーの動きは、雪の上に立ったときにはスキーでもできないのです。

 インラインは、後傾の矯正にもなります。インラインで滑ったときに、普通にジャンプをしてみて下さい。ジャンプができないときは、スキーでいえば、板の真ん中に乗っていないことになります。滑っているときでも、止まっているときでもいいです。とりあえずジャンプです。こけたりバランスを崩すようでは、板の乗る位置が今ひとつという目安になります。これだけでも、かなりのトレーニングになります。慣れたら、ターンをしているときにもジャンプしてみてください。安定したジャンプができることで、ポジションが確認できると思います。

 また、腰の位置が悪くて、バランスの悪い人もいます。高かったり、低すぎたり、お尻が後ろに出っ張っていたり。インラインで滑ってみると、スキーの時とおなじポジションやクセが出てきます。教えてくれる人がいれば、ぜひとも矯正してもらってください。

 僕もあまりうまいわけではないですが、みんなでインラインでするスキーの練習会を開いて、僕が教えられる人にはわかる範囲で教えられることを教えています。中でも、僕がよく教えている高校生の友人は、腰の位置がかなりひどかったのですが、2回ほどインラインの練習会でアドバイスをしたら、あっという間に腰のポジションがよくなりました。それとともに、別の動きも安定するようになり、かなりいい感じになりました。けれどたとえばこれを雪の上で矯正しようとすれば、ワンシーズンを棒に振る人はザラです。彼は、たった2回のインラインの練習会(週に一度)で矯正することができました。おそらく、雪の上に立つと、すぐには結果は出ないものの、滑りが変わってくるのは確かなはずです。彼は、ワンシーズン分の練習ができたと言えるのかもしれません。

 もちろん、雪の上に立ったときとインラインの時とは、おなじ動きがすぐにできるわけないです。けれども、インラインででも身体がいいポジションをおぼえているのと、経験したことのないポジションを雪の上で見つけるのとでは、上達の早さはかなり変わってくるはずです。インラインでできれば、雪の上でそのポジションを再現するだけです。

 もちろん、インラインのデメリットはあります。僕はそれをきちんと説明しながら教えています。スキーのように長い板ではないので、インラインでは足をこねくり倒すことが可能です。雪の上に立てば、ズレまくること間違いなしです。だから、悪いクセがつかないように、また悪いクセはどういう動きなのかを説明しています。また、悪いクセを出さないようにする練習をやっていますが、それでもきっと雪の上ではそのクセが出ると思います。けれど、そのクセ以上に、はるかによい効果を出すことを目標としているので、きっといい結果が出てくると思います。

 また、ストックの練習は、インラインでするのもいいと思います。まずはインラインを履かずに、家の中で鏡を目の前にして、一日10分くらいストックの練習をするのもいいと思います。僕も、かなり練習しました。鏡の前で汗だくになりながら。もし練習しているとき、家の人が変な目で見ようが気にしてはいけません。ほんとうのスキーバカの方は、人からは変な目で見られるのが基本だと割り切ってしまいましょう。バカにされて当たり前です。人に理解される程度では、はっきり言ってまだまだです(笑) あきれかえられたり、バカにされ出したりしたら、はじめてほんとうにスキーを愛するスキーバカだと自他共に認められる存在になってきているわけです。白い目で見られたり、まわりの友人知人から理解されないようになって、はじめて正真正銘のスキーバカへと脱皮するのです。たとえば、真夏の電車にスキー板を持って乗れるというのは、スキーバカへのファーストステップのようなものです(笑) これらはスキー上達には欠かせないものだし、誰もが体験する道ですね(謎)

 ストックの練習は、雪の上で練習するのはほんとうにもったいないです。雪の上で練習するのは、ポジションとか板の扱いを中心にするべきですね。ストックの練習は、地上でできるようになって、はじめて雪の上でもできるかもしれないという下地ができます。だから、高いお金を出すスキーでのストックの練習は、できるかぎり合理的に経済的にするために、雪のない季節に陸上で練習するといいと思います。

 高校生の友人は、今年の夏に僕が「家でストックの練習をするように」と言っていたので、一日10分ほど、ひたすらストックの練習をしていたそうです。それも、夏場で暑かったので、パンツ一丁で玄関の大きな鏡でストックの練習をしていたそうです。一度、お客さんが玄関をガチャッって開けて入ってきて、ストックを持ったパンツ一丁の汗だくの友人を見て、おもいっきり訳の分からない言葉を叫んでパニックになっていたそうです(笑) これもいわゆる、スキーバカへのステップの一つだと考えてもいいと思いますね(笑)

 けれどもその甲斐あって、数回のインラインを履いての練習で、かなりの効果が出てかなりよくなりました。この友人は、今度のシーズン、どこまで雪の上で伸びるか楽しみです。インラインや地上での練習をすればするほど変わってきているので、かなりの効果が上がるはずです。インラインでできない動きは、板を履いてもまず、なかなかできないでしょう。けれども、インラインでできれば、板を履いて、なれればできるようになれるはずです。僕は先シーズンかなりの効果を出せたので、高校生の友人もインラインでの練習で、かなりの効果を出せるようになると思います。パンツ一丁でお客さんに絶叫された成果も出てくると思います(笑)

 僕はよく言うのですが、ちょっとえらそうな表現ですが、インラインは簡単です。もちろん、奥深いスポーツだというのは間違いないけれども、インラインは、ズレないので比較的安全だし取っつきやすい道具です。僕は、アイススケートもしているのですが、アイススケートの方がはるかにむずかしいような気がします。アイススケートは、ズレる、滑りまくる、エッジの接地面積がものすごく少ないので不安定ということがあります。だから、アイススケートの方が、ほんとうにシビアな練習ができると思います。

 もちろん、アイススケートでのトレーニングを本格的にするならば、僕も買いましたが、エッセイ「スノーボーダー」の方のように、自分のアイススケート靴を買ってしまいましょう。レンタルシューズでは、エッジがまんまるだし、足首を固定するというにはほど遠いです。ほんとうに滑ろうとするなら、レンタルは危険きわまりない道具です。けれど、初心者なら、レンタルがいちばんいい道具です。逆説的ですが、初心者でエッジがとがっているスケート靴を履くと、エッジが氷にひっかかって、かなり転倒しやすくなります。こけて氷で頭を打つと、ものすごく危険です。だから初心者はレンタルで練習し、慣れてくると本格的に練習するためにしっかりしたスケート靴の最低でも3万円程度以上のホッケー靴でも買うといいです。エッジがひっかかりやすくなって、初めのうちはものすごく怖いけれども、慣れてくると繊細な感覚がつかめてくると思います。けれど、ほんとうに上達できるかどうかは、努力が必要です。一日中スケートリンクを滑り倒すという事をすれば、いやがおうでも、だんだんとセンスも良くなってくると思いますよ。

 また、次第にアイススケートがスキーやインラインにプラスになり、インラインが、アイススケートやスキーにプラスになり、スキーが、インラインやアイススケートにプラスになります。相互補完関係みたいですが、まさしくそんな感じです。けれども、アイススケートは坂道がなく、滑走料も必要で、また場所や時間が制限されるので、どちらかといえばインラインで十分です。けれども、機会があれば、アイススケートもやってみて欲しいものです。アイススケートも、また格別な楽しさを知ることになると思いますよ^^

 情熱コテコテ編 へと続く・・・

 

インラインに興味のある方に、インライン初心者のためのHPを、ここで紹介させていただきます。オススメします。

 ビギナーズインライン 

 

2000年10月21日アップ

27日一部加筆&インライン編と情熱コテコテ編へと分割エッセイ化