スイス・移動編
Switzerland  Part 3



  6月5日(月) 朝6時半に起床。朝からひどいがおこっていました。やっぱり疲れがピークに達したようで、特にフランスでは結局三日間で9時間ほどしか眠れていなかったので、疲労から来るはおこるべくしておこった感じでした。また、幸か不幸か、スイスで予定していた機械屋さんへの会社訪問も必要がなくなったため、残るすべての日程を観光に費やすということにしたのです。

 でも、日本から持ってきている観光資料はそれほど多くないので、観光の資料をかき集めるためにチューリッヒhub駅に行き、何か旅行案内所みたいなものがないものかと探ました。するとラッキーなことに、すぐに「 i 」のマークの観光案内所が見つかりました。中には月曜日だというのに数人が訪れていました。僕は、ここぞとばかりに小躍りして、案内所の中においてあったたくさんの観光の資料をもらいまくって、そそくさとホテルに戻りました。もし、スイスチューリッヒhub駅に行かれるなら、ここはぜひ要チェックです!情報資料の多さはピカイチです!  (スイスという国は、観光立国のようなもので、主要な駅には必ずホテルの案内板とか観光案内所とか、便利な施設がたくさんありました。便利ですよー。下調べなしで行っても、なんとか出来るくらいです。→英語は少し使えないといけないですが)

 ホテルに帰ったら、観光資料をもとに行き先探しです。でも、あまりにたくさんもらいすぎて情報過多になってしまい、かえって頭の中が混乱しはじめてしまい、ガンガンにひどいの頭では理解と熟慮の域を超えてしまいました。で、とりあえず、僕の師匠さんの言っていたスイスの観光キーワードの言葉を思い出し、「氷河急行」「マッターホルン」「グリンデルワルド」の3つだけ見ておこうと思ったのです。

 あまり観光というものを好んですることのない(こだわらない)僕にとって、有名な観光地というのは、ただ単に行って来たというだけのことでよかったのです。だから「氷河急行」「マッターホルン」「グリンデルワルド」というのは、あくまでも適当に決めただけの行き先でした。というのも、これだけ見てかえったら、みなスイスに行ったことを認めてくれるだろうし、まぁ適当に写真でも撮っていればいいだろうと、時間つぶし程度に単純に思ったのです。まぁ、それが行ってみたら必死になって歩き倒すことになるとは思いも寄らずに。。。

 

写真とその解説を書きます。行く機会があれば、参考にしてもらえるとうれしいです

手前が1等車で、向こうが2等車。 3等車はなく、普通席が2等車となる。 きれいな電車は、2等車もゴージャス!(その反対もありえる^^;)
2等車は、マウンテンバイクが詰める(有料) 旅行に自転車を持ってゆけるのは、本当に便利だと思う(ただし、車道を走る)
写真を見てわかるように、電車に乗るときはステップを何段も上がる(よじのぼる)ので、荷物が重いとほんとうに大変だ!

 

 で、ホテルを11時にチェックアウト。そして行き先はまた、チューリッヒhub駅の旅行案内所でした。駅では、氷河急行に乗るための予約の仕方やどこで予約すればいいのかを聞くという、英会話の一大イベントが待っていました。誰にも頼れない、むずかしい質問をひっさげての旅行案内所への登場でした。旅行案内所で、きりっとした女性の係の相談窓口に立ち、こう聞いたのです。

「I want to ride the Gracia express. Where shall I go to?」(氷河急行に乗りたい。どこに行けばいいのですか?)

とりあえず、こんな感じでした(笑) でも僕は幸せでした。すかさずこう聞き返されたのでした

「アナタは日本人ですか?」

 おぉ〜っ、日本語ぺらぺ〜らじゃないですか!!詳細は省きますが、きりっとした女性の方は、日本語の発音がとてもきれいでした。あとで資料をさがしながらその人を見ていると、英語・日本語・ドイツ語・イタリア語・フランス語と5カ国語を使い分けていました。ドイツ語・イタリア語・フランス語は公用語だから当然かもしれませんが、やっぱり旅はするものですね。5カ国語を話す人を見る機会って、まず少ないですから。僕がぺらぺらに話せるのは、日本語丁寧語大阪弁しかありませんから

 


 こちらは古い電車 右上ピンク色の囲いの意味は、2等車で禁煙席 赤色の囲みは、自分で扉を開けるためのボタン
青色の囲みは下の拡大写真で説明します

 

 ところで、スイス旅行中、言葉でずっと気になっていたのですが、たとえば電車内で車内販売のコーヒーを買ったとき、「グラッチェ&メルシー」と会話の最後にくっつけて話すことが多いことに気がつきました。はじめは意味がわからなかったけど、ようやくしだいにわかってきました。これはそれぞれを日本語に訳すと「ありがとう、そしてありがとう」という意味ですが、「イタリア語&フランス語」だったのです。お国柄ですね。多国語が公用語のため、それぞれの言葉を話す人に理解されるように言っているようでした。これを決まり文句のように言っているような気がしました。さらに「グラッチェ&メルシー、サンキュー」と言われることもあり、イタリア語とフランス語と英語がまじった文章で、妙に多国的な気分を味わったものです。

 ちなみに、話は脱線したついでに、駅にある観光案内所は、ものすごく便利いいですよ。僕は自分のHPやメールのチェックのために、インターネットカフェなんかも教えてもらったりもしました。ただし、あちらのインターネットカフェではパソコンに日本語のフォントが入っているところはまずないので、日本語のHPの文字もメールなどもすべて文字化けしていますので、使い物にはならなかったです。せいぜい入っていても、ドイツ語と英語とフランス語とイタリア語のフォントくらいです。また、観光案内所はきめ細やかなくらいに観光資料がたくさんあり、様々なトラブルのようなことも相談している人もいたので、これはチェックを入れておくとあとあと便利なところです。


一つ上の写真の、青色の囲み拡大写真。
駅には改札がないため、普通は車内検札がある。 けれどこのマークのついた電車は、「ふだん車内検札がない」という意味
けれどたまに抜き打ちで検札にやってくるときに、切符を持っていないと罰金を取られる
切符は、窓口もしくは自動券売機で購入する (関係ないけれど、キャッシュカード利用可能の自動券売機も多い)

 

 で、氷河急行の予約を入れに鉄道予約センターみたいな所へ行ったのですが、ものすごいたくさんのひとが待っていました(30人程度待ち) そこで、よく銀行や郵便局などにおいてある予約の番号札をとって、1時間ほどを抱えて駅をぶらぶらしていました。やっぱり日本人はよく見かけましたねー。でも、なぜか不自然に無視されてしまうんですね。日本人同士の町ですれ違うのを見たのですが、みなお互いにじーっと見たあとプイとあらぬ方向に視線を泳がしてしまうんですね。別に軽く会釈して自然に振る舞えばいいのにねー(苦笑)

 あと、中東の家族連れがめずらしくいていたので、その家族を観察していると、小学校に行くか行かないくらいの中東系の男の子が、めずらしそうにアジア系の僕の顔をじろじろじろじろと見ていました。僕も、中東系の家族連れはめずらしかったので、その子供と二人でおたがいにじろじろじろじろ見つめ合っていました(笑)

 そして1時間以上待って、あやしい英語を駆使して、予約をようやくとることが出来ました。すばらしい景色が楽しめるという、うわさの氷河急行です。それも奮発して一等席で行くことになりました。やっぱり、せっかくなんだから楽しまなくては!!という気持ちがいっぱいでしたねー。旅慣れていない人は、こうやって金銭感覚がほとんどないものです。見慣れないお金がオモチャか道具くらいにしか思えなくなってしまうんですねー。僕も、だんだんとそんな感じになっていました(笑)

 で、翌日の氷河急行に乗ために、クール(Chur)へ移動となりました。次はこころが落ち着く町、クール編です。


スイスの鉄道は、最高の景色を楽しむことが出来ます。
2等車でも充分価値ある旅が出来ます。 1等車はちょっとゼイタク気分かな。
でも電車によっては、1等車でもボロボロの場合もありますが(笑)
でも、スイスの鉄道から見える景色や自然はすべてファーストクラスです!

 

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2000年7月18日アップ