スイス・仕事と偏頭痛 編
Switzerland  Part 2



ちょっと仕事関係の話が入るので、つまらないかもしれませんが、流れとして書いておきます
このスイス・仕事と偏頭痛編だけは読み飛ばしても話が分かるように、流れは仕事関係だけにしておきます
大した話はないので、読み飛ばす場合は下をクリックして次のエッセイへ。。。

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 6月5日(月) 朝6時半に起床。この日は仕事関係の行動をする予定日で、スイス国内の機械屋さんに電話して、できればすぐれた機械を見せてもらうということをする日でした。けれども、朝起きるとひどいがおこっていました。ついに日本から引きずってきた疲れがピークに達したようでした。フランスでは、結局三日間で9時間ほどしか眠れていなかったので、やっぱりついに来るものが来たという感じでした。

 僕は、疲労がピークになると、倒れたり食欲不振になったりはしないものの、ちょっとでも身体を動かすことが出来なくなるくらいの強烈なにおそわれるのです。特にスキーシーズンは、疲れが抜けることがないので、これがほぼ毎週のようにおこります。これがつらいのなんの! でも、慣れてきたのかわからないけれど、ガンガンに痛みがあるときでも、出来る限りふだん普段通りの行動をしています。身体にも甘えは許しません(笑) いつかは頭が本当に割れるんじゃないかと思いながら。。。でも、さすがに行動は鈍くなります。少し動くと割れるような痛みがあるので、スキーの時は大変!一本滑るたびに、リフトの上でうなりまくっています。。。

 この日も、6時半に起きたものの、食事はもとより、衣類や荷物の整理、仕事関係の資料の整理やスーツの準備とかなんだかんだと下準備がありました。また、英会話の問答集を自分でまとめて作り、先送りにする荷物の送る準備もしておきました。けれども、心臓の鼓動とともにやってくるがあまりにもひどくて、ベッドでうなっていたり、シャワーを浴びたりと頑張っていました。

 朝9時。日本で調べてきた2件のスイスの機械屋さんに電話連絡を取ることに。1件目は社員11名のBevaixという町の機械屋さんに電話をすることに。詳細は略しますが、日本から来たけれどよい機械があれば購入を検討したいと伝えると、「英語が話せる社員がいないので案内できない」ということで、簡単に断られてしまいました。

 

 で、2件目ですが、Degersheimという町にあるドイツ系の名前の付いた会社に電話をしてみることに。会社の社員数は30人ちょっとのしっかりした会社のようでしたので、今回はうまく行くだろうと思って電話をかけました。日本とは違う呼び出し音のあと、女性が電話口に出ました。だいたいの会話はこんな感じでした。

「私は日本から来たCrazy for snow !という会社のSnowman-Yukioというものですが、よい機械があれば見て購入を検討したい」(もちろん、会社名と名前は違いますよ^^;)

 という感じのことを伝えると、その女性はドイツ語でなにやら話したあと、いきなり保留に切り替わってしまいました。そして、長い保留音のあと別の男性が出てきました。以下、会話の文章はほとんど覚えていないので省略しますが、だいたいの流れはこんな感じでした。

「ここは製造の現場であって、機械を買いたいといわれても、ここにはその担当者がいない。チューリッヒのホテルにいるのなら、とりあえず、チューリッヒにある営業所に電話をかけて、担当の「*****」に話をして欲しい。」

 で、仕方がなくチューリッヒの営業所に電話をかけてみる。

「日本から来たのですか? それは大変残念なのですが、日本の人には日本の営業所でないとダメなんです。つまりは私どもの担当ではないのです。申し訳ないのですが、東京にある*****という所に電話をかけて、まず、そちら(東京)からこちら(チューリッヒの営業所)に話をまわしてもらえないでしょうか。その日本の代理店を通さない限り、日本の企業にこちらで単独で機械を売ると言うことが出来ないのです。」

 というような意味のこと言われ、スイスの企業をまわるということは、あっけなく失敗に終わる結果となってしまいました。あれだけ気合いを入れてきた準備(スーツや革靴、そしてこまごまとしたサンプルの製品)はすべて重たいだけの役に立たない荷物になってしまったのです。ちょっとがっかりでした。

 でも、はいっこうにおさまる気配もなく、身体の芯に残る疲れもピークに達しているようなので、企業回りは出来なくなったけれども、かえってこれでよかったのかもしれないと思い直しました。東京の商社の連絡先もきちんと聞いてあるので仕事関係は問題がないわけだし、疲労もピークで割れそうな頭の痛みを抱えながら海外の企業をまわることもかなり難しいだろうし、このことをいい方向に向ければいいんだと思い直しました。もともと、割り切りの早いほうだから、残された日をエンジョイしてやろうという気持ちに切り替わりました。で、残された日はすべて観光に費やしてやろうと決めたのです。もともとは、仕事を絡める予定もなかったんだし、せっかくここまで来たんだからエンジョイしてやろうという気持ちがふつふつとわいてきたのです。に苦しみながら。。。

 

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ちなみに、東京の日本代理店とは現在、話を続けています。さすがにゲルマン民族が作ったとてもいい機械だけれど、た、高い!!

2000年7月18日アップ