フランス・パリ編 パート2 6月1,2,3,4日


 

 街を見渡して気がつくことを少し書いておきたいです。
はっきりいって、フランスの街はゴミがたくさん落ちています。ゴミ箱もあることはあるのですが、道路にゴミを捨てる事が当たり前の土地柄のようでした。もちろん、火のついたタバコなどは踏んで消していましたが、ゴミは結構町中に捨て放題でした。でも、きちんと掃除するという公共の機能があり、ゴミであふれかえるということはないようでした。でも、ちょこっとばかし汚かったですね。


歩道も路上もいたるところにゴミが落ちている


路上のゴミを道路の水をまいて端に寄せる、清掃車 なんとも合理的な(?)掃除の仕方です でもそのゴミはいったいどうなるの??

 

 また、スーパーなどでも犬を連れて入ってくる人もたくさんいました。でも、ペットに対する教育が行き届いていて、吠えたり走り回ったりするということはなく、ペットが人に迷惑をかけたりすることはまず無かったです。全般的にペットに関しては、日本とはほんとうに大きな違いがありました。どういう教育をしているのか、とても興味がわいてきたのですが、こればっかりは飼い主に聞いて確かめるということが出来なかったので、すこしばかり残念でした。でも、そういった面でペットの行儀がよい反面、フンが町中けっこうたくさん落ちてあり、それには少し閉口しました。

正解しても何も出ないクイズです(笑) 下の写真を見て解答を考えてみてください。


フランスの街角の風景です 西洋風の建物がたくさんあります(当たり前か^^;)

たぶん行った人は気がつくと思うのですが、歩道におおきなピーマンみたいなものが歩道においてあります。いったいこれってなんなんでしょうか?一度考えてみてください。(上の写真では黄色の囲みです)


拡大写真です このピーマンみたいなのはいったいなんなんでしょう? (Q1)

また、たいていの建物の上には、一風変わったものがのっています。これもいったい何なんでしょうか?知っている人は当然のごとく知っているのですが、日本ではまず見られないものですね。(上の写真では、赤色の囲みです)


拡大写真です 屋根の上にはえているようなものは、いったい何なんでしょうか? (Q2)

さらに、よく雨も降っていないのに、歩道の端のところに水がひっきりなしに流れ続けていることがよくあります。これもなぜでしょうか。


いたるところで結構見かける風景 雨も降っていないのに、なぜなんでしょうか (Q3)

クイズは以上です。正解は、フランス編の最後に載せておきましょう。

 

 ヨーロッパは比較的緯度が高いために、フランスでは夏場は日没が22時過ぎと遅いので、どうしても夜更かしになってしまうものです。僕は見るものすべておもしろく好奇心いっぱいなために、寝不足の上に、さらなる寝不足であっちこっちを見て歩きまわり、そのため疲労も積み重なってしまい、スイスに移動してからはボロボロになってしまいました。もし行かれる方は、太陽の明るさを信用しないで生活しましょう。でないと、時差で体が変調した上に、疲労がたまって僕みたいにボロボロの状態になってしまいます。


セーヌ川の観光船乗り場 相変わらず人がたくさん乗っていて、時々乗りすぎて沈没することも (もちろん嘘です^^;) 待っている人もたくさん!

 METRO(地下鉄?)はそれほど怪しげなこともなく、少し安心したものです。でも、いきなり乗り込んできて何かを車内にいる人たちに向かって叫んで、次の駅でおりてゆく人を何人も見かけました。初めて見たときは、大変びっくりしたものです。「電車ジャックか!」と思ったものです(聞いたことないけど) でも、危害はくわえない様子だったので安心したものです。電車に乗っていた乗客の人は、みな無視状態でした。あれはいったい何だったのかは分からないけれども、なにかの商売(営業?)だったのでしょうか。

 また、電車は扉を乗客が自分で開けて乗り降りするもので、電車が静止する直前からロックが解除され、みなうまく扉を開けて颯爽とおりていました。僕も何度かやってみたのですが、タイミングを外して他の客からは「へたくそ」みたいな目で見られてしまいました。電車の扉を自分で開けておりたりするのは、そういえば青森の電車でもありました。結構、自分で扉を開けるのって不思議な感覚でした。関係ないけれども、地下鉄などでもスリに要注意だそうです。


乗っていないけれど、リヨン駅で撮った、フランスが誇る世界一速いTGV×3 めちゃめちゃかっこいい!!

 フランスでの英会話ですが、フランス人はあまり英語を話さないという話がありますが、そういうわけでもなかったように思います。町中を歩いている人に道を尋ねたりしても、確かにフランス語で答えを返されることがあります。当然といえば当然のことです。フランスだから(笑) けれど、買い物に行って値段交渉をするときに英語で話すと、老若男女とわず(知っている人は)英語で答えてくれます。これは商売だからでしょう(笑)

 フランス人はあまり英語を話さないという話に関しては、当たり前の話ですがフランス人にとって英語とは外国語だからでしょう。日本人は、ヨーロッパ系外国人の顔を見たらみな英語を話せると思いこんでいる節がありますが(逆もしかり、日本人を見ても中国人を見てもまったく区別が付かないようで、観光地では中国人に日本語で呼び込みをかけていた)、だからその印象も強くなるのではないかと思うのです。実際、話せる人も多かったけれども、話せない人もいるのは確かなようです。これは観光客が行かないような、街の小さなお店(MTBのパーツショップ)に入ったときに感じたことです。

 でも、わざと話さない人もいるかもしれませんが、これはあくまでも僕が思ったことですが、僕が推測するのは、英語が世界公用語として認められているのに対して、フランス人としては少し悔しい気持ちもしないわけでもないのじゃないかと思うのです。だから、英語を話せるとしても「フランス語で話しかけてこいよ〜」という感じになるのではないかと思うのです。別に不親切なわけではないと思います。きちんと地図を書いたりして教えてくれますから。


フランス観光の定番 ルーブル美術館 全部を真剣に見ようとすると一日かかるそうだ 最後は見るのがイヤになりそう。。。

 僕が知った限り、フランス人は基本的にとても親切な人たちでした。たとえば道を尋ねたりしたときでも、きちんと笑顔でほんとうに丁寧に教えてくれました。デザイナーさんが電車の路線図を広げているときには、通りすがりのおばさんが声をかけてきました。「道がわからないの?」と親切に声をかけていたわけです。「大丈夫です。ありがとう」か何か答えを返すと、にっこり笑って足早に去ってゆきました。見ていて「めちゃめちゃ親切やないかー!」と感激したものです。僕も、デザイナーさんの自宅がわからずに途方に暮れていたときおばさんが通りがかり、夜11時まわっているのにも関わらず、おばさんがアパートの前まで連れて行ってくれて「ここですよ」と、にっこりと笑って去ってゆきました。

 そのほかにもいろいろとあるのですが、フランスの人たちは話をしてみるとみな気さくな人たちで、とても表情豊かで、「こういうコミュニケーションの取り方っていいなぁ〜」って思ってしまいました。人と人とのつながりが、とても人間的に思えたものです。(やっぱり、大阪のコミュニケーション方法とは違う) また、きさくな感じで、くしゃみをしたときは、横を通り過ぎた人からなにか笑いながら声をかけてくれたりして、フランクな感じを受けました。一人で街をてくてく歩いていたら、僕が着ていた一番お気に入りのTシャツを、とおりすがりの若者グループにえらく気に入られたようで、その中の一人から欲しそうな顔をして「Good design !」と話しかけられたりもしました。また、フランス美人もたくさんで(笑)、もちろんフランス男前もたくさんで(苦笑)、町並みも人々も景色も空の色も、見ていて飽きることがなかったものです。


楽しみや喜びや感動など、たくさんの観光客の想いを運ぶセーヌ川の観光船

 もっともっとたくさん書きたいことたくさんあります。デザイナーさんの友人たちの話。デザイナーさんやその友人たちと走った早朝ジョギングで、目の前で正真正銘の孔雀を見たこと。また、デザイナーさんたちに連れて行ってもらったフリーマーケット(のみの市)で見た、たくさんの骨董品やアンティーク品、おもしろい掘り出し物、すごく凝った工芸品。また、疲労が一杯たまっていても好奇心も一杯で、一人でさんざん歩き倒して、最後には足の限界が来て動けなくなりタクシーに乗らざるを得なくなったこと。

 デザイナーさんの友人たちと食べた、「オヤジの頭」の味がしたクスクスをいうお店のモロッコ料理(笑) 料理でいえば、デザイナーさんの見ていて気持ちのよいくらい手際のよかった料理方法や、オリジナルのパンの食べ方がめちゃうまかったこと。さいごにギリシャ料理屋で食べたこと。その料理を食べながら、フランス人のバカンス(長期休暇)が、なぜ一ヶ月以上もとることが出来るのか、そのシステムとかたくさんの話を聞けてほんとうに興味深かったです。

 デザイナーさんからは、なんにも調べてこなかった僕に、電車に乗ることから始まって、文化風習とかマナーとかたくさん色々なことを教えてもらうことが出来て、ほんとうに感謝です。ふつうの旅行では絶対知ることが出来ない事や、そこで暮らしているからはじめてわかることを、そしてたくさんの生活に関わることをナマの情報として聞くことが出来たので、フランスという国への理解は初歩的ながらも、かなりの知識になったと思います。パックの観光で、その国の上っ面だけを知って帰ってゆく旅行よりも、実際のその国の暮らしや生活風習などを知りたかった僕は、現地で自分で仕事をしているデザイナーさんと知り合えて、ほんとうにラッキーだったと思います。そして、ほんとうにデザイナーさんには感謝しています。そして、これからも頑張って欲しいと思っています。応援しています

 まだまだ書こうとすると山ほど出てくるのですが、フランス編はもうこれくらいにしておきます。
僕の今回の旅行の出だしは、思いもかけずに、こうやってよい出だしができました。そして、よい状態のまま、今度は本当の一人旅がはじまったのです。

 そしてたったひとり、スイスへ・・・

 

上のクイズの答

A1 トイレではありません。ワインのビンなどを回収する、リサイクルボックスです。でも、あまりにもでかいですねぇ。回収方法は、クレーンで回収車の上につり上げて、ボックスの底がバカッと開くそうです。つり上げるのは磁石かもしれないという話を聞きました。詳しくお知りの方はぜひ教えてくださいm(_ _)m

A2 煙突です。今は使用されることはないけれども、マンション(アパート?)一戸ごとに一つずつ暖炉があり、そこから出る煙の煙突だそうです。暖房器具がそれほど普及していなかった昔は、各家庭から出る煙で町中煙だらけとなり、雨が降ったときは黒い雨が降ったそうです。いまでも冬の間は使用している家庭もあるそうです。イギリスでもこういう感じだそうですね

A3 上の写真であったのですが、清掃車が路上のゴミを水を噴射して、道路の端の路肩に寄せていましたね。そのゴミを路肩に水を流すことによって、ゴミを下流へ流し、一カ所に集めるという、掃除をするため流してある水です。だから、掃除のために長い間水を流しっぱなしにしてあります。なんども合理的な(?)掃除の仕方ですねぇ。。。

 

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2000年7月8日アップ