99年春

 いちばん忙しいスキーの季節、スキーのHPでありながら、長らくの間未更新期間を過ごしていました。(といっても、ふたごのお母さんのHPにすこしだけですが、協力させてもらっていました。リンク集にあるので、時間があればご覧くださいませませ)ようやく、スキーシーズンも終わりを告げて、これからはもう一度基本に戻って、HPを作っていきたいと思っています。今年に入って書くエッセイは、書いている自分が気に入らなくてボツばっかりにしてしまいました。今回のエッセイは、書きやすい題で(笑)、今シーズンのおさらいのようなことを書いてみようと思います。

 HPを通じて、オフ会にはたくさん誘っていただきました。ほんとうにありがとうございました。オフ会だけでワンシーズンが終わりそうになるくらい、誘いを受けてしまいました。でも、ほとんど希望に添えることができなくって、本当に申し訳なく思っています。なんせ、仕事柄、週末の休みがさっぱり予測できないので、約束ができないんです。自営業の息子のつらいところ。スキーバカの情熱は、一般人には(?)誰も理解してくれないので休みにくいものです(T_T)

 でも、さすがに指導員ばかりで、クラウンを持つ人や元全日本のデモがいるという、とあるスキークラブのお誘いには、無理を押して行ってしまいました。僕は時間に遅れて見れなかったんですが、元全日本デモは白馬八方のカリカリバラバラコブ兎平を稲妻のようにバババババババババ〜ンとコブを切りながら、猛スピードですべりおりていたそうです(もちろん、きちんと基礎系の滑りをして)その場にいた八方のスキースクールの生徒や先生、また、そこで練習していたあちこちのスキークラブの人たちや一般のモーグラーと呼ばれる人達が、全員あっけにとられてその滑りをみていたそうです。(見たかった〜!!)僕は、その元デモの人に少し滑りを見てもらうことができたのですが、何のことはない、ウエアだけほめられました(苦笑)

 余談ですが、クラウン(浦佐)の人と元デモの人との滑りの差はものすごく大きいそうです。元デモの方は、しきりとクラウンの人にアドバイスをしていたのですが、どの指導員の方もその滑りの差があまりわからないようで、ただただ、呆然と見ていました。もちろん僕もですが(スキーの奥の深さってすごいんですね〜) そのあと、指導員の方達に滑りを教えて欲しいというと、みな一様に、「俺、あの人の前では教えたくない」って言って、結局、指導員なのにだれも教えてくれなくなってしまいました。(なんとか最後は、クラウンの人に教えてもらう事ができましたけれど)

 それと、HP運営で僕が一つ反省することがあります。オリンピック委員長に八木祐四郎さんがなられました。これについての報道は、1999年3月25日付の日経に載っていたもので、この前日の3月24日に正式決定されたそうです。で、僕は今だから書けるのですが、前にあった僕のHPのBBSには、僕は一ヶ月前の2月25日の時点で八木さんがオリンピック委員長になると書いてしまっていました。もちろん僕は、僕の先生(八木さんの日大時代の先輩。1999年現在、全日本学生スキー連盟の顧問。詳しくは、エッセイ「先生をご覧ください)から聞いた話なので、もうなってしまっているものだと思っていました。

 正直な話、あるところにこの話が流れていたとしたら、ものすごく大問題になるところでした。あくまでも、日本のあらゆるスポーツ界のトップ中のトップの内輪の話だったんです。そんなことを載せるなんて、たいへんなことになりかねないことでした。新聞を読んでいて、おもわずぞっとしました。スキー界の話は、アルペンやノルディックなどを問わず、正直な話、たくさんの選手の話を聞いています。もちろん、絶対に書けないようなことまで聞くことができます(スキー界に限りませんが) 僕の先生は、僕だから僕を信用しているといって話をしてくれています。これからは、HPに載せることも、もう少し慎重にならないといけないと思っています。反省すること、しきりです。

 正直なところ、インターネットのすごさと危険なところを、このごろ痛感するようになりました。すごい人たち、素晴らしい人たちとの出逢いがある反面、なにかと大変なこともあります。書いてはいけないこと、書いたほうが役に立ちそうなこと、その判断がなかなかむずかしくなってきました。人に迷惑をかけるようなことは書いてはいけないし、でもちょっとした価値ある情報は載せていきたいし。オリンピック委員会の件などは筆頭たるものでしょう。また、ネット上での僕個人としてのプライバシーも、このごろ大切に思うようになってきました。

 また、いろいろなお誘いのメールもたくさん受けるようになりました。HP上での広告などはもちろん、なんかビジネスなどもお誘いがあります(苦笑) 僕のHPで宣伝して欲しいとか。。。とんでもないですね。自分のHPは、自分が責任もって、本当に自分がいいと思うことだけを載せたいです。自分としては、一番大切にしたいのは信頼ですし、信用です。これがなければ、素晴らしい人たちとの出逢いもないだろうし、HPにだれも来てくれなくなるだろうから。不思議と、信頼とか信用という目に見えない無価値のように思えるものこそ、本当に大切なものだと僕は思っているのです。個人レベルでも、インターネット上でも、です。

 話が横にそれました。

 最近は、不思議と何てことはないことを通じて、すごい人たちとの出逢いがはじまります。なぜか、すごいスノーボーダーとの出逢いもあります。これはまったく偶然の個人的な事で、HP(インターネット)はまったく関係ありません。この方から、スノーボードの全日本レベルのトップレベルの人たちの方との間接的な接点ができました。あまりスノーボードに関しては詳しくないので、わからない部分も多いのですが、間接的にでもスノーボードの全日本2位や3位の方たちの話を聞くのですから、興味深い話がてんこもりです。そのスノーボーダーを通していずれ、スノーボード全日本2位や3位の方たちとも直接会って、交流ができるようになりそうです。また、HPでエッセイとして報告できればと考えています。

 でもこのごろふと思うのです。スキーに関して自分の求めるものは、HPを作ってから、かけ離れてゆくような気もしてきています。HPの運営にかかる時間はかなりのものがありますし、仕事を持つ身なので、スキーのためのオフトレの時間もなくなってしまうのです。仕事にも全力投球したいし、スキー(オフトレ)も一生懸命したいし、HPももう少し頑張りたい。すべてを両立させるのはむずかしく、どれかを捨てるかどれかを中途半端ししなければいけないようです。。。

HPを更新しはじめるにあたって、もう一度原点に戻って、自分とスキーとのつながりを見つめていきたいと思っている、今日この頃です。

1999年4月アップ