スキーショップに行こう2

これは98年8月にアップしたエッセイです

 

僕は、スキー専門店に出会ってから、格段に上達することができました。
かなり努力もしましたが、それでもかなり近道をした気分です。
道具選びの失敗の期間が短く、
無駄金を使わずに上達できるのは、ほんとによかったと思います。
そのことを「スキーショップに行こう」で書いたのですが、意外とこの件には反響があったのです。
僕も、正直驚いています。
やっぱり、道具選びは本当に難しく、みな道具で真剣に苦労しておられるようですね。
今回は、
道具選びのポイントに的を絞って見ようと思います
また、
ショップの紹介も追加してあります


実は、今回のこの追加エッセイを書く前に、このエッセイの取材のために、またあのスキーショップに行って話を聞いてきました。
前回に行ったのは2月だったので、もう半年ぶりでした。
そして、話をしているうちに盛り上がってしまい、気がつけば、閉店時間を1時間以上オーバーしていました(笑)

そのスキー専門店は、40年以上スキーを専門に扱っているショップで、僕が話をしていた方は、これまで、10000人以上教えているそうです。
指導員を教える資格も持っているそうです。
店は、量販店から比べると、小さなお店です。
アイテム数も、そんなにめちゃくちゃ数多くの品をおいているというものでもありません。
でも、商品知識や、スキーの教え方など、そこいらの量販店のアルバイト店員とは、やっぱり違います。
ブーツの機能に関する特許ももっておられたそうです。

また、日本一安いと豪語するだけあって、近畿県内はもちろん、中部・中国・四国・九州地方からも、この店(大阪)まで、はるばる買いに来るそうです。
それくらい、ほんとうに安い
(量販店はもちろん、大阪の松屋町よりも安かった)です。
実際、僕が見た売れた商品には、岡山や香川の住所が貼られていました。
地元にいくらでもスキー取扱店があるはずなのに、ここまで買いに来るんですね。
僕が行った8月1日でも、くそ暑苦しい夏なのに、売れた商品がいくつも店にありました。

やっぱり、40年の歴史(親子3代で利用している人も何人もいるらしい)クチコミ(宣伝はしていないといっていました)で、スキーは夏でも売れるんですね。
店の紹介のエッセイではないので、ショップの紹介はいちばん最後にするとして、その時に聞いた話を中心に書いてゆきたいと思います。

 

板に関する話(質問の答)です。

板は、やっぱりレベルにあった板を買わないと上達を妨げるということでした。
いくら
予算がたくさんあっても、高けりゃいいものだと思わないことが大事だと、教えてくれました。
ふつうの良心的なショップでは、いくら予算があろうともレベルにあった板をすすめてくれるはずでしょう、と話していました。
実は僕も、どうせ買うなら衝撃吸収のある板を購入する予定でいましたが、ショップの人に止められてしまいました。
「あなたにはこの板は無理だ。上達を妨げるからやめておきなさい。店としては、そりゃあなたの言うこっちの方が高いから買ってくれた方がうれしいんだけど、やっぱりうまくなりたい人に上達を妨げる板をすすめることはできないんです。悪いことは言わないから、こっちにしておきなさい。」と説得されました。
んで、ショップの人のすすめる板を買ったのですが、これがやっぱり正解だったのです。
へたっぴな僕にとって、シビアな技術を求める板は必要ないと、片足で滑れるようになって、ようやく板の持ち味を知ることができました。
今まで、いろんな板を履いた人ならわかると思います。板選びの難しさが。
でも、専門の知識がある人には、どれを履けばいいのかは、その人の話を聞いたらだいたいすぐにわかるそうです。
ふつうSAJ1級くらいじゃ、なかなか道具の善し悪しはわからないはずだとも、教えてくれました。
また、雑誌もあてにならないそうです。
まぁ、広告を載せているスポンサーの製品にケチをつけることはできないでしょうし、かなりひどい商品でも「癖のある板だ」で終わらせるはずですから、納得です。

 

以前、ここにカービングに関して、スキーをはじめた頃はカービングに手を出さない方がいいということを書いていました。久しぶりにショップに行って、この話を載せているというと、「ゆきおさん、今はメーカーが出している道具も少し変わってきています。普通の板は、もうほとんど姿を消しているんです。」といわれてしまいました。

カービングの板は、昔はトーションがきつくて扱いにくい板(ねじれにくい)だったそうですが、今ではかなり変わってきているそうです。とても扱いやすくなり、初心者でも安心してすすめることのできる板がたくさんでてきたようです。ただ、カービングの板が主流ではあるけれど、知られていないことに、今でも世界のトップクラスの選手は、いまでも普通の板で滑り続けているそうです。カービングはあくまでも今は主流だけれど、カービングがすべてと言うことでもなく、こういう意外と知られていない面も多いそうです。

とあるデモは、シーズンの始めに板に頼って楽に滑るという甘えを断ち切るために、シーズンはじめの導入期には普通の板をはいて、自分の滑りを確かめるといいます。もともと、基本は同じことだから。。。

普通の板がほとんど店頭から姿を消した今、大切なことは、いかにきちんとした板を選ぶかということだそうです。技術にあった板、好みにあった板、そして体格にあった板をきちんと把握して板を選ぶのかが一番大切だそうです。

高い板ばかりをすすめるショップや、デモモデルばかりを薦めてくるショップは要注意だそうです。初心者には初心者用の板中級者には中級者用の板上級者には上級者用の板がきちんとあるそうです。雑誌の広告や宣伝半分記事に踊らされることなく、ワンランクもツーランクも上のきちんとしたスキー技術を持っている経験のある店員が、きちんと板を試乗し、正確に板の特性を把握して板の特徴を理解しているというショップこそ、信頼できるプロショップだそうです。

この件に関しては「スキーショップに行こうQ&A」にも詳しく書いてあります

 

 

ブーツに関する話(質問の答)です

これは、やっぱり
実際足を見てみないとわからないそうです。
ショップのおじさんは、
みな一人ずつ足が違うし、左右でも微妙に違う。だから、自分でブーツを探すにしても、店にやってきて夕方に30分以上履いても、スキー場で履くのとはやっぱり違うはずだ。店で履くときと気温も違うから、スキー場ではブーツの堅さは別物になるし。ブーツ選びは本当に難しい。でも、自分に合ったブーツが見つかれば、これ以上のことはないはずだ。」
と、教えてくれました。
僕の場合は、ブーツの形(型?)が文句なしに合いました。
店で出されたブーツで、一発で決めたのは、うまれて初めてでした。
前のブーツも、大型のお店で延べ24時間近くかけて慎重に選んだのに、全くだめだったから。
でも、ブーツだけは本当に難しいそうです。
僕の場合は、たまたま店に置いてあったブーツがぴったしだったんですが、もしあうブーツがなかったら、「その人の滑りのレベルに一番あうブーツをブーツの良さを変えないように修正して、その人にあうようにきちんとあわせる」そうです。
ブーツも、板と同じく、高いからいいものだということではないそうです。
きちんと、レベルにあったブーツを選ばないと、上達を妨げてしまうそうです。

余談ですが、僕の行ったショップで通信販売もしているそうですが、ブーツだけは通信販売をしないそうです。
実際はいて確かめた商品だったら通信販売をしても問題はないそうですが、そうでない場合は、お断りをしているそうです。
また、僕が買った
ショップでブーツを購入したら、痛いところがあればブーツの修正も一年間何度でも無料でしてくれるそうです。

もう一つ余談ですが、僕は、スキーのオフトレにアイススケートをしているのですが、このスケート靴が全く足にあわないのです。
スケートでも激痛と戦いながら滑っていたのですが、やっぱり上達できませんでした。
そこで、このスキーショップでお願いをして、スケート靴の修正をしてもらいました。
やっぱり、効果はすぐでました。
店の人は
「スキーショップを40年もやってきて、オフトレーニングにスケートをする人は初めてみたなぁ。。。
また、この店を今までやってきて、スケート靴を修正するのも初めてだなぁ。」
と妙に感心されてしまいましたが^^;
でも、やっぱり、スキーでもスケートでも、靴(ブーツ)は大事ですね。

ブーツ選びのアドバイスとしては、たくさんの種類のブーツを扱っているショップで、長年(できることなら10年以上)のブーツ選びの経験を積んだ人、もしくは、できればブーツの設計に携わったことのある人がいるショップでアドバイスをしてもらうといい、ということでしょう。
そんな店を探すのは難しいかもしれませんが、見つけることができたら、ほんとうに長いつきあいになるでしょう。

最後に、僕の見つけた専門ショップに関してです。

店は大きな店ではありませんし、品数もめちゃめちゃすごくあるという店ではありません
また、40年以上も続いているお店で、3階建てのお店です。
店の所在地などは、載せる予定はなかったのですが(めんどくさかった)、たくさん要望があったので、店の了解を得て公開することにしました。(ショップの方に感謝します)
おそらく、このショップの広告のようなものは、世界中を探しても、僕のホームページにのっているこの部分だけでしょう(広告じゃなく紹介だけど)。
ショップから、かなり
強気なコメントもいただいています。
ショップに行くときや連絡をするときは、
「ここの客のホームページを見ました」といってもらえると、僕としてもうれしいです
さらにちょっと安くしてもらえるかもしれません(笑)
また、プロショップとしてのプライドがあるためでしょう、商品を無理に押しつけるということもありません。
来た人に買わせるという態度はみじんにもありません。
ショップの人はきちんとした商品をすすめてくるだけで、
「これを使ったほうがいい」という態度だけです。
そういうところが僕が気に入ったところなんです。

取扱商品は、サロモン・ロシニョール・オガサカ・アトミック・ダイナスター・K2など。
もちろん、スノーボードもたくさんありました。
通販もしてくれるそうです。所在地は以下の通りです。

所在地  東大阪市足代南1−12−8 近鉄布施駅南へ500m
      スキースノボ専門店 
ヤマトスポーツ 電話06-6720-3388
      
ショップからひとこと「
日本一安いです
      定休日は木曜日。シーズン中の休みは、ショップにご確認ください。

親子で、お店をやっているそうです(もちろん、親子で資格を持ってる)
店の人は、みな指導員やクラウンの資格(大阪じゃなく新潟のクラウン)を持っていますから、購入時には上手に質問(攻め)をして、アドバイスをたくさんたくさん受けるといいと思いますよ。
暇なときに行くと、スキー講習みたいな感じで教えてもらうことができます。
無料陸上スクールです。うまく話を聞くのもコツですね。
値札は定価しか貼っていません。僕は値札を見て、定価と気づかずすぐに立ち去ろうとしましたから。
けれど、年から年中、量販店のバーゲンよりも安いですから、安心して行かれるといいでしょう。
また、ショップのアドバイスは信頼できるでしょう。
わからなければどんどん聞くといいでしょう。どんな質問でも答えてくれるはずです。
オフシーズンは、以外と狙い目ですよ。

また、
ヤマトスキークラブというクラブもあるそうです。
メンバーは50名くらいで、常時30名くらいで活動をされていて、20名くらいは指導員の資格を持っているそうです。
大阪のスキー連盟の人なら、知らない人はいないそうです。
以上、僕のお薦めの店でした。

このほかにも何か質問や情報などがあれば、順次アップして行きます。

スキーショップに行こう3←こちらをクリック!も、追加でエッセイにアップしました!こちらはショップのレポートです)

これは98年8月5日にアップしたエッセイです