学校では教えてくれない科学 2 | ||
毎日暑い日が続いてますね。 | ||
夏が好きな人も嫌いな人もいるでしょうが、夏をイメージする果物の代表選手にスイカが挙げられると思います。 別にスイカでなくっても良いんですが、そうすると この話しが終わってしまうんで「夏を代表する果物はスイカ」と いうことにさせて下さい。 |
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で、そのスイカなんですが、楽しみにして切ってみたら中身がスカスカでガッカリしてことはないでしょうか? | ||
中身のギッシリ詰まった美味しいスイカを食べたいのはヤマヤマですが、外見だけではなかなか分からないものです。切らずに中身のつまり具合を調べる機械はないものでしょうか?ドラえもんにでも頼めばポケットから出してくれるかも知れませんが、そうもいきません。ましてや、k-tackのポケットにも入っていないでしょう?! | ||
実は、そういう都合の良い機械が存在するらしいのです。では、どんな仕掛けになっているのでしょう? | ||
まず考えられるのがレントゲン写真でしょうか。でも、それでは機械はとてつもなく大きくなってしまうし、現像に時間がかかって大変です。しかも、たまに検査で使うのなら良いけど、レントゲンに使われるX線は、あまり長時間浴びていると良くないので、安全面を考えると使いたくはありません。 | ||
次に、お腹の中の赤ちゃんを調べたりする超音波はどうでしょう? | ||
これはX線を使わないので安全であると言えますが、ちょっとお金がかかり過ぎます。 |
それでは割って調べてから元どおりにくっつける!
そんな訳ないですよね。 よく、スイカを叩いて音を聞くと、中身のつまり具合が分かると言いますが、実はこれと同じことをするのです。古臭い(原始的な)やり方だと思われるかも知れませんが、その原理を最新の技術で行うところがミソなのです。 |
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仕掛けは簡単!まず、スイカを台の上に乗せ、右図のようにハンマーの当たる位置の反対側と左右の3箇所に振動を感じるセンサーを当て、スイカをハンマーで叩きます。もちろん、スイカが割れない程度にですよ! すると、中身が詰まっているスイカでは、その振動が均一に3方向に伝わるため、きれいなグラフが得られます。 ところが、中身がスカスカだったりすると、その空間で振動の伝わり方が乱れてしまい、グラフも乱れてしまうのです。 この機械の優れているところは、得られたグラフから甘さや熟し加減まで分かってしまうのです。中身の詰まり具合・水分量・固さなどによって得られるグラフは異なります。一番美味しいスイカのグラフと同じグラフが得られるスイカは、みんな同じように美味しいのです。お店に並ぶ前にこの機械を使えば中身のスカスカなスイカを店頭に置くこともなくなり、お客さんをガッカリさせることもなくなるのです。 でも、実際には出来上がったスイカ1個1個にこんな検査をしている訳ではありません。科学の進歩により、今では美味しいスイカだけをコピーすることもできるのです。だから、最近では八百屋やスーパーで極端に美味しくないスイカを買ってガッカリすることは少なくなっているのです。 おっと、気を付けて下さい。みなさんの頭が良いか悪いかは脳みその詰まり具合だけでは分かりませんよ。自信があっても叩かない方が良いと思います。どんな音が「頭の良い人の音」かも知りませんが... |